今年もさくらんぽの「みつ」が甘くなりました。数あるサクランボの品種の中で、「みつ」は最も甘いのではないでしょうかー。一昨年エントリ2005/7/15参照
今年は雨が少なくて、皮がやや硬い様な気がします。今年の粒は一段と小さいですが、甘さは格段に甘くなりました。
この品種は、原則として地方発送しませんので、是非ご来園して試食してください。
さくらんぼの品種でナポレオンは、古くからある品種です。(食品広場HP参照)
ナポレオンは降雨による実割れがしやすい品種です。玉は大きいものの酸味が強くで、人によって好き嫌いの激しい品種だと思います。しかし、熟すると甘さも増して、元々の酸味と合わさると濃厚な深い味わいと成ります。
当果樹園ではこの品種の木は残念ながら雨よけハウス外に多くありまして、これまで実割れの無い製品を出荷するのは稀でした。しかし、今年はご存じのごとく小雨に次ぐ小雨。ナポレオンは見事に赤く色付き、甘酸濃厚なさくらんぼに成りました。
見た感じは色づきがまばらですが、これまた品種の特性でして、とにかくパンチのある味をご賞味していただきたいと思います。佐藤錦のご親に当たる品種でもあります。
本日来園されたお客様で、このページをご覧になっている方から「現在収穫中の情報を載せるように」とのご指摘を頂きました。まっ、農薬散布情報はマメにエントリしていますが、作物とか品種などの情報は細かく載せていませんねぇ。
と、言うわけでもありませんが、ほどほどの写真が無ければ記事を書く気になれませんが、なんとか細かな情報を載せていきたいと思っています。
さて、そう言うわけで「サミット」です。壮瞥の様子はこちら「フジモリ果樹園」参照
この品種は大粒で最初は鮮やかな赤いまだら状になりますが、味が良くなるのは黒ずんでからです。しかし、真っ黒くなるまで木で成らせておくと、軸が抜けたり傷みやすくなりますので、当果樹園ではほどほどの頃合いで収穫します。ここ数日でポチポチ収穫していますよ。
来年の洞爺湖サミットも、熟した議論になるように願っていますよーっ。
今日の道新に、11日に受けた取材に基づく記事が「留萌宗谷版」に載りました。明日と22日に予定している「さくらなぼ食べにおいday」に絡めた記事構成となっております。
昨日まで直売を訪れるお客様はまばらでした。しかし一方で浜益では、平日にもかかわらず大変な賑わいとの話も聞こえてきます。入園料激安の浜益の果樹園にお客さんが行ったのかなっと、嫉んでいました。しかし、今日は連休初めの土曜日との事もありましょうが、この記事に誘われるかのように多くの自動車が果樹園ロードを行き来しておりましたし、当果樹園にもたくさんの来客を頂きました。また、稚内方面からの問い合わせなども頂きました。
昨日夕方にもNHK旭川でサクランボ本格化のニュース映像も流れたようですし、やはりマスコミによる影響は大きいものがあります。天気がよければ明日はさらに賑わいを増すことと思います。
今日の午後、正喜商会がやってこられ、ヤンマーの新製品さくらんぼ選果機の実演を見せていただきました。
大きさや重さ別に分ける機械はこれまでにも色々ありました。(こちら参照)が、今回開発された選果機は、従来の重さ測定型ではなくて、CCDカメラで大きさを測定、さらに非破壊型糖度センサーも内蔵しているので、設定以下の果実や設定に達していない糖度の果実を弾くことが出来ます。何という、ハイテクノロジー。ヤンマー SY1。山形県ではある程度の認知度があるらしい。
しかし実演を見る限り、サクランボが選別されて皿から落ちる際に果実が跳ねるように見えるし、品種も設定が2種類をトングルスイッチで切り替えるなど、ちょっと原始的。本当の設定は、専用の小さな機械とソフトで設定するようですが、私なんぞは、ノートパソコンで簡単に設定できればいいのに・・と思ってしまいました。また、皿に載せる際も、人間が一つづつサクランボをつまんでの乗せなければならないとか、サクランボが選果された後のにたまる受けが小さいしなど、まだまだ改良の余地がありそうです。
昨日と今日の道新にサクランボに関する記事が載っていましたので、覚書としてアップしておきます。
昨日の記事は、「生活面」に載っていまして、品種改良にまつわる記事でした。新品種は特に果樹の場合、偶然に発見される場合もありますが一般的に果樹は、途方もなく長い時間と研究者達の努力の末にやっとこ誕生する賜です。記事内の「ジューンブライト」は、当果樹園ではまだ植え付けしておりませんが、秋には苗を取り寄せたいなぁと思いました。
また、今日の記事は「サクランボ品評会」開催のニュースでした。北海道果樹協会が主催した今回のイベントは昨年に続いて2回目だと思います。(昨年の記事はこちら)「果樹(さくらんぼ)の消費拡大と道産品のイメージアップ」が目的なのですが、増毛からはエントリしませんでした。と言うのも、品種が「佐藤錦」限定で、余市や仁木と比べると増毛は数日?一週間ほど生育が遅く、よって着色や果実肥大において大変不利なのです。また、今年の場合もやっと収穫が始まったばかりのこの時期ですので、どうしても南の産地にはかなわないってのが本音です。
しかし、知事賞のサクランボが300グラム2パックで3万円の値で店頭に並んだって、すごいですねぇ。
雨よけハウスの被覆は、佐藤錦のある列から優先的にかけています。今日は午後から風がやや強くて、3棟しかかけられませんでした。明日は雨模様なので、ちょと心配です。雨が降るとパイプは滑るので大変危険です。
今年はハウスの作業はヘルメット被って仕事しています。滝川の新店舗Pronoで買ったきました(店舗には2種類ありまして、ネットとは若干違う)。
作業用ヘルメットは、落下物に対処したヤツと、自身が落下した時の衝撃吸収にも対処するタイプがあります。中に発砲スチロールが入っているだけの違いです。当然、保護材入ったヤツを買ってきたわけです。値段は千円ちょっとでした。
ハウスに上がると、アーチのすその出っ張りやパイプに頭をぶつける場合があり、これまでは痛い思いも何度かしました。それが僅か千円程度であの痛みから解消されるのでGOODです。ちょと重いですが、慣れると大丈夫。また、万が一の落下時にも頭を守ってくれるので、「転ばぬ先の杖」ならぬ「落ちない先のヘルメット」ですよ。
核果類は一つの花に雌しべが2本出る場合があって、結実すると「双子果」になるらしい。原因は前年の花芽分化時に高温乾燥があると現れやすいそうです。
こちら参照 サクランボ生理障害
日が良く当たる枝に発生しやすく、遮光してあげれば防げるんだって。
こちら参照「オウトウの双子花の発生要因と遮光による発生防止法」
梅など核果類にはたまぁーに双子果が見られるのですけど、そう深刻なものでなく、直売していればむしろ「かわいい」プレゼントとか飾りに使えそうですけどね。
本日午後よりサクランボへ薬剤散布をしました。午後2時頃開始したとたん、枝を揺らす風が吹く。風を追い返すようにがんばって撒きました。
増毛町でも10日ほど降雨が無く、昨日あたりからあちこちで灌水が始まっています。当果樹園でも、一カ所サクランボに昨夕から始めました。スプリンクラーを回しながらスプレヤーで薬剤散布しようと思いましたが、灌水ホースを踏みつけながらの防除はなんだかデリカシーが無いかんじがして、灌水エンジンを一時ストップして、SSを終わらせました。
対象:【さくらんぼ】 6タンク
アグロスリン水和剤 1000倍
ベルクート水和剤 1000倍
(ふじわら畑2タンクにバイカルティー1000倍加用)
今日は午前中晴天に恵まれました。増毛アメダスデータでは11゜C前後と気温は上がりませんでしたが、日照により体感温度は暖かく、ミツバチは一斉に出動していました。たくさん咲いているサクランボの花は、概ね7?8割開花か満開直前といった感じ。
5/13エントリに雌しべ霜害?の記事を書きましたが、どうやら例外的に早く咲いた花に見られる現象で、今、盛りに咲いている花は全く問題ありません。霜害もここ数日何度か霜注意報が出されましたが、気温がマイナスになった日はなくて、ここまでは順調に推移しています。
そんな中、仕事しているとブヨが気になり出しました。ブヨが出て来るくらいでないと花粉交配は望めませんから、ブヨはやっかいでも、サクランボが結実してくれればブヨの煩わしさも我慢できようというものです。
さて、サクランボの花に目をやりますと、マルハナバチまでもが訪花しておりました。それも数匹が飛んでいましたよ。クマンバチとかダンゴバチとか言っておりましたが、今調べますと「エゾオオマルハナバチ」だとおもいます。
マルハナバチは、ハウスでの作物用に輸入されたセイヨウマルハナバチが野生化したせいで、在来種の遺伝子が危ぶまれているらしい。今日見たハチは、おそらく昔から居たマルハナバチだと思いますけど、詳細は不明です。
図体が大きいマルハナバチですが、動きは大変素早くて、シャッター切るタイミングは難しいです。
来年のサミットが洞爺に決定だそうですが、近隣の果樹園、フジモリ果樹園のブログにサクランボの芽が載っていましたので、私も増毛の状態をアップしておきます。増毛でも平年か若干遅い程度ではないかと思います。
写真撮影はコンパクトカメラで、マクロにズームを効かせて周辺をぼかし、逆光防止のためにストロボ照射で撮りました。ポケットカメラのありったけ性能を駆使して撮りましたぁ。
尚、芽は2、3芽かきをしています。