本日(7月11日)付けの北海道新聞、おそらく全道版にサクランボ低温被害についての記事が載っていました。見出しの「チェリー哀れ」にはもうちょっと良い表現がなかったのかなと。英語と日本語が混じっていて違和感を持ちました。
被害総額は一億円超かってんですが、一億円は遥かに超えているとおもいますよ。
岩見沢の東井果樹園とは対照的に増毛の秋香園は被害無しでもサクランボ狩り予約が少なく「哀れ」。でも東井さんの方がよっぽど可愛そうですよ。当果樹園に問合せのあった数件に、秋香園を勧めておきましたけど。
当果樹園も作柄は数割にとどまりそう。サクランボ狩りは細々と13日の団体さん以降に開園していこうと考えています。
6月9日に紹介した雨よけハウスですが、骨組みは完成して今、雨どいを設置作業しています。それに先立ち、ハウスの反対側にハウスからはみ出した枝を覆う下屋を設けました。アーチを半分だけ使って出っ張りを出しましたけれど、ちょっと傾斜が緩かったかもしれません。被覆時には雨がうまく流れないような予感。
アチコチで被覆が進んでいる中、まだ雨どいとかやっているのでやや焦ってきました。佐藤錦もうっすら色づいてきました。
5月26日に紹介したサクランボ圃場なのですけど、今、こんな状況まで増築が進んでいます。ここの圃場のサクランボは低温被害が少なく、家で最高の成り具合。他の閑散としたサクランボ結実状態がウソのような感じです。雨よけハウスの増設もいそがれるんですが、なにせ私一人で組み立てていますので、なかなか作業がはかどりません。それでも、アーチをかける直前の骨組みが完成しました。
5月10日早朝の低温被害はさくらんぼの花が終わってだんだんはっきりしてきました。
今年の暑寒沢におけるサクランボは、場所と品種により大きく作柄が別れました。暑寒沢東側が特に酷く、果房は黒く壊死しています。佐藤錦はやや結実果はありますが、水門は数パーセントくらいしか実っていません。しかし、道道あたりから暑寒川側では被害は少ないものの、やはり水門はあまりなっていない一方、佐藤錦はたくさんの結実が見られます。
サクランボは一見、なっているようでも途中で落果する事があるので最終的な判断はできません。また、南陽はたぶんなっていない様なんですが、まだはっきりしません。
いずれにしても水門は、大幅に収量を減らすことは確実と思われます。
今後、行政による追調査が行われるようなので、判り次第またアップします。
たぶん満開です。サクランボ。佐藤錦も南陽も水門も咲いています。いつもでしたら南陽は花が遅れがちなのですが、今年はサクランボ全品種が咲いているように思います。
昨日、湯ノ沢地区へミツバチを置きに入ったのですが、この地区は例年でしたら暑寒沢より5日から1週間ほど遅く、暑寒沢から出向くと別世界のように感じられるのですが、、今年はサクランボがポツポツ咲いて数日しか遅れていませんでした。
まぁ、この暑さで湯ノ沢地区でも生育が一気に進んだものと思います。
さて、今日は南よりの風が強かったぁ。アメダスデータで13時で15メートルの強風が観測されていました。気温は11時で20度に達していましたが、風が強いせいで体感は少々寒かったように思います。
サクランボが満開なのに、この強風でミツバチはさほど活発で無かったように見えました。この強風がどう影響するのか、現段階では不明です。
本日、仁木町にて北海道果樹協会主催の桜桃剪定講習会が開かれました。午前中は勝浦園のサクランボを実際に剪定しながらの実技講習で、講師ははるばる山形県から来ていただいた山形県果樹部会長の軽部賢一氏に務めていただきました。
増毛町からは14名が参加。冷え込んだ朝6時マイクロバスにて出発。途中日本海のけあらしを眺めながら10時前仁木町に到着。空知や石狩など地元を含め約100名の果樹生産者が集いました。
出席人数で熱心さは必ずしも測れませんが、JAさっぽろから25名もの大量参加が目立ちました。
果実は日光が当たらないと良品質にならないため、日陰を作るような枝を払う訳ですが、理屈では解っていてもなかなか「切れない」のが実際で、このような講習会に参加することで、頭のリセットが出来るわけです。
午後からは会場をJA新おたる仁木事業所に移し、軽部さんの講演と普及センター、試験場から近年の気候に伴う注意事項や、高品質生産に向けたアドバイス、最新品種情報など伺いました。
帰路のバス運転は私がする事になり、シバレかけた路面を慎重なるハンドルとアクセルワークで無事帰って来ました。
サクランボ雨よけハウスのフィルムはとっくに剥ぎましたが、残るヒモ(バンド)がやっかいです。暑寒沢地区ではバンドの収納は、全て撤去する人、張りっぱなしの人、私の様にハウスに束ねる人と別れます。
全て撤去すると来年また張り直さなければなりませんので面倒ですし、なによりヒモが納屋などにしまうとき絡まったりします。
ハウスに張りっぱなしの人は、バンドが風で揺すられて直管と擦れて切れやすくなり、数年でバンドを交換する事になります。しかし、フィルム張り下ろしの際に面倒がないので楽です。
私の様にハウスに縛り付けるやり方ですと、バンドの劣化は多少あるものの、比較的長年使えるし、また、私の場合反対方向のワイヤーからバンドをはずしていない為、来年も同じ長さのバンドであるため、バンドを張り直す手間がかかりません。
ただ、シーズン直前と直後の縛る・ほどくが面倒な作業となります。この時間は、根気がいりますし、太陽が暑いのでしんどい作業です。時間の合間をみて各ハウスのバンドをボチボチと縛り続け、今日やっと全部のバンドを縛り終えましたとさ。
今日付の留萌新聞に9条の会が全面広告を出して、主張を訴えていました。紙面半分を氏名で埋めておりましたので、私の知人も何人か見つけました。ずいぶん大勢が護憲なんですね。以前、道新の取材を受けたとき、護憲の主張する団体は容易にたくさん見つけられるのだけれど、改憲を主張する「団体」は、なかなか見つからないと申しておりましたのを思い出しました。
今、NHKで「日本の、これから」をやっていまして、憲法9条について護憲改憲の意見を紹介しています。
今日のマスコミは全てと言って良いほど「悲惨な戦争を二度としてはいけない」の大合唱でした。それは全く正しいのですけど、それを説明するのに、「体験」を元にした身の回りの見地からの意見ばかりでした。もっと、例えばその時の国際情勢とか戦争後の国際的な姿とか、マクロで見た場合の「考察」が乏しく思いました。
さて、終戦記念日の暑い今日、当果樹園では汗を流しながら雨よけハウスのフィルム下ろしをやっと終わりまして、今期のサクランボの収束を宣言したいと思います。ごくごく少々はありますが、人手も無くて、少量の直売のみとなりました。
今年もサクランボをご愛顧いただきありがとうございました。
フタムラ化学さんが持っていたデジタル糖度計で、直売しているサクランボを片っ端から測ってみました。
南陽は他よりやや低めで、個体によって糖度はマチマチなのですが、やはり何といっても「ミツ」でしょう。なんと実に32度って、これ甘過ぎ?。何故に売れ行き悪いんだべ。お客さんは直売場に入るなり「甘いのどれっ?」て聞いてくる人が多いのにねー。(ちなみにコカコーラの糖度は11度だそうです。こちら参照「糖度調査」)
まぁ、今年は雨が極度に少なかったし、いつもは終わっているこの時期までさくらんぼを成らせているため、完熟中の完熟果があるわけで、糖度が上昇するのもうなずけます。
しかし、これまで「糖度は高いだろう」と思っていても、こまめに測った事はありませんでした。望遠鏡のようにのぞき込む屈折型糖度計は持っていますが、引出に入ったままでした。
こんなに糖度が上昇するなら、とりあえずお手軽に糖度を測れる「糖度計」は買っておこうと、このデジタル糖度計(ATAGO PAL-J)を楽天で注文してしまいました。
今日の道新の経済面にサクランボの記事が載っていました(ネット記事はこちら)。旭川神居地区の佐藤錦が箱詰めで大阪へ出荷され、一万円で取引されたとか。旭川地区の果樹園もがんばっていますねー。写真の佐藤錦も粒は大きいし着色も最高ですね。
雨よけハウスの普及により、完熟した佐藤錦が流通出来るようになり、このような展開がなされるようになりました。
増毛の佐藤錦はまだこのような木箱一段詰めはしていませんけど、今年は着色がよ良くてこの写真に負けないくらいのサクランボはまだまだありますので、増毛の果樹園にも是非お越しください