9月6日(木)午前3時8分頃、増毛で震度4となる地震が発生し、私が気付いた時はすでに停電となっていた。ほどなく停電は復活するだろと楽観視していたが、平成になって初の長時間停電になってしまった。
地震の揺れによる被害は増毛では全くなく、上水道やプロパンガスも使えた。果樹園の仕事は普段通りやっていた。しかし、テレビがつかなかったから、北海道の被害状況などまったく分からなかったが、スマホのツイッターなどで、停電の情報を得ていた。やがて暗くなり、懐中電灯など用意した。7日金曜日夜明け前、ここ暑寒沢は通電したが、増毛町の半分はまだ停電で回復したのは20時前であった。
スマホの充電は以前から持っていたマキタのバッテリーで行ったのだが、金曜日午後はドコモの基地局の非常電源が切れたらしく、非常通話の制限がかかった。
スマホは、現在完全にライフラインとなった。基地局電源の充実が急がれるであろう。
FMもえるでは、緊急非常放送をおこなっていたが、FMみどりの風通信は特別編成となるので一応留萌に向かった。
一丁目は通電がかいふくしていたが、駅からは阿分まで真っ暗であった。留萌から帰る時には留萌増毛はすべて回復したようだ。
24時間から約40時間の停電で、道民皆電気のありがたみが身に染みたであろう。原発を停止している間、北電はギリギリの発電量を維持していたが、地震で給電システムは破綻した。メガソーラーや風力発電は、まったく役に立たなく、ベースロード電源が必須である事も道民は知った。政府はいち早く泊原発を稼働すべきだろう。今後の冬にむけ、原発反対の意見が強い中、現実的な議論が必要だ。
さて、停電から一週間経ち、被災され命を落とした方や建物を失った方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。が、ほとんどの地区で直接被害が無かった地区の道民(私の見る限りの範囲だが)の生活も復旧していない。コンビニはパンや牛乳などがガラガラ。ホームセンターには電池や発電機などが無くなっていてる。
第一、果樹園の直売場のお客さんが減っている。たぶん外食産業も同じなのかもしれない。「景気」は気分次第なのか、景気は悪化している。
コンビニなどの冷凍物の廃棄や乳牛の影響など、停電の損失は莫大なものになるのだろうが、現在もなおその経済は悪化している。