9月 282008
 

9月8日エントリの「偽装農業用薬剤発覚」の続報ですが、パンガードKS-20の製造元の大原パラヂュウム株式会社、販売元の大塚化学株式会社両社のHPに、この度の回収問題のお詫び文が掲載されました。2008-09-08.jpg 
 どちらもただただ「お詫び」するのみで、何故偽装に至ったのかとか、詳細な記述は無く、またどちらも農水省の補足事項の

「混入が認められた成分についてオレイン酸は食用油中にも含まれる成分であり、モルホリンは危険物?類(引火性)に該当するものその混入量や当該製品の使用方法(希釈倍数)から判断して、人や魚類の健康に影響を与える可能性は低いものと判断します」

部分を最後に載せ、まるで他人事のような閉めでございます。

大原パラヂウムの詫びPDF
大塚化学の詫びPDF

 9月18日、17日付けでありますが、一応HPには回収の周知を行っていますので、それは遅い掲載ながらも一応対処したのでございましょうね。
 しかしですよ、製造元の大原パラヂュウム株式会社はね、製造したんだから農水省のプレリリース部分に対して、会社側の意見とかあってしかるべきでしょう。自分で偽装物を造っておいて「人や魚介類に影響無い」って農水省が言っているよって、なぁんだか違和感あります。

9月 102008
 

 洋梨「バートレット」収穫しました。2008-09-10.jpgいつもですと、2回に分けて大玉のからもぐパターンですが、今年は5月10日の霜(低温)の影響をうけ、なり具合が悪く一発全部もぎでやりました。
 収穫したコンテナを回収しましたところ、例年の2から3割程度しかありませんでした。特に藤原畑が悪く、この園のサクランボもごくまばらななり具合でしたので、バートレットもかなりの被害がありました。
 しかし、収穫した梨は大玉です。また、他果樹園でみられるサビ果は当果樹園ではあまり無いのが特徴です。
 収穫した総コンテナをみますと、少なさに哀れさも感じるほどです。
 さて、りんごの「つがる」に遅くなりましたが落下防止剤「ストッポール」を散布しました。
 ストッポール 1000倍 1.5タンクでした。

9月 082008
 

 本日、展着剤「パンガードKS-20」が回収されていることを知りました。深川の販売店がわざわざ顧客訪問しておりました。2008-09-08.jpg「展着剤」は、農薬を水で希釈する際にわずかに添加して農薬を水に馴染ませ、作物への付着を高めるためにあります。さらにこの展着剤は、薬剤付着を均一にしながら雨などの流亡を防いで結果的に薬剤の効果を高めるための高級な展着剤で、機能性展着剤と一般に申しております。
 当果樹園では、数年前からサクランボとりんごに一回ずつ使っています。
 しかし、この度の農林水産省抜き打ち検査から、有効成分が表示では20%となっているのに実際には半分以下しかなく、登録と違うことが発覚し、回収する騒ぎとなっています。また、製造では混入しないはずの成分も検出されています。
 製造は大原パラヂウム化学株式会社。販売会社は大手の、大塚化学株式会社。両社のHPにはこの度の回収などの弁明など今のところ全く書いていません。大塚化学HPにいたってはトップページに「私も信頼、会社も信頼、信頼は社会の夢・・」などと書いていますよ。偽装した大原パラヂウム化学は、「化学で新しい価値を創造します」だって。偽装・回収をHPにも書いていないで空々しいですよ。「偽装で新しい利益を創造します」って変更したらぁ。
 あのね、私ユーザーですけど、怒っています。農林水産省や販売店だけに弁明するだけでなく、ユーザーにもしっかり告知してほしいですね。
参照:農林水産省8月15日

9日朝追記:
大塚化学のHPなのですけれど、同社の農薬製品一覧ページ(こちら)には、問題のパンガードKS-20は載っていません。しかしGoogleのキャッシュを見たところちゃんと載っていました(写真)。2008-09-08(2).jpgつまり、問題発覚後さっさと同欄を削除したんですね。HPへの操作は簡単にできるわけです。にもかかわらず、この問題の経緯説明など弁明は、全くHPには載せていないと言う事でございます。
 まっ、ネガティブ情報は公表しないという企業の体質がココに見られるわけですね。ますますHPトップに掲げる「信頼」は、空虚なものであることが分かりました。同社の実態を見せていただきありがとうございました。

8月 122008
 

 本日、りんごなどに薬剤散布をしました。

2008-08-12.jpg防除歴では前回入れるハズだったダニ剤を今回は混用しています。また、殺虫剤は悪名高いネオニコチノイド剤であるスタークルでございます。本日は薄曇りでして、気温はさほど高温にならず、さらに日中でも風が穏やかで、薬かけには良い一日でした。

対象【りんご・梨】 5タンク
殺菌剤:オーソサイド  800倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
ダニ剤:ダニサラバフロアブル  1000倍
葉面散布肥料:スイカル 1000倍(りんごのみ)

対象:【プルーン】 1タンク
殺菌剤:ベルクートフロアブル 2000倍
殺虫剤:スタークル顆粒水溶剤 2000倍
ダニ剤:マイトコーネフロアブル 1000倍
葉面散布肥料:ヨーヒB5     1000倍

対象:【ぶどう】 1タンク
殺菌剤:オーシャイン水和剤 2000倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤   2000倍
葉面散布肥料:アクアマグ 800倍

7月 282008
 

 昨日、「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」である「ダントツ」をかけた時、トンボが沢山飛んでいたので、彼らを皆殺しにしてしまったかと思い、今日圃場へ行ってみました。2008-07-28(5).jpg
 夕方でしたけど、トンボはひしめくほどは居ませんでしたが、ほどほど飛んでいましたよ。また、本によると4キロ四方に拡散するはずのネオニコチノイドですけど、すぐ側にはミツバチも居ましたよ(写真)。ミツバチの種類は判りませんがセイヨウミツバチでは無いようですけど。
 「悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」によると、散布後は「沈黙の夏」になるハズなんですが、今のところ「沈黙」することなく、私の腕にはアブまで寄ってきておりました。
参照:https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1045.php
https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1038.php

7月 272008
 

本日、リンゴ・梨・プルーンに薬剤散布をしました。前回は3日にかけていますので、24日の間隔があきました。また、本来ならば今回かける殺虫剤「アディオンF」を前回先行してかけた為、今回は前回かけるべきダントツを今回かけたのでした。2008-07-28.jpg悪魔の新・農薬ネオニコチノイド」をついにかけちゃいましたよ。
 散布中、トンボがものすごく飛んでいて、秋を思わせる風情の中、ネオニコチノイドは彼らにどう作用するのか心配ではあります。しかし、りんご・梨へのネオニコチノイド散布は暑寒沢の他の果樹園では、もう数日前からかけられており、むしろ私のネオニコチノイド散布は、後発な訳です。
 また、防除暦では今回、ダニ剤を混用するようになっていましたが、仙北H氏が「ダニは見えていないから次回にかける」との事で、私も実際あちこちの葉っぱを見てもダニを見かけませんでしたし、収穫期までの間に乾燥気味で推移する場合のダニ発生も考えられる(去年・一昨年の傾向)ことから、私もダニ剤は次回にまわすことにしました。

対象:【りんご・梨】 4タンク
殺菌剤:サンリット水和剤 2666倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤  2000倍
ca剤:スイカル        1000倍(りんごのみ)

対象:【プルーン】 1タンク
殺菌剤:サンリット水和剤 2000倍
殺虫剤:ダントツ水溶剤  4000倍

参照:https://kajuen.net/senboku/blog/2008/07/post-1038.php

7月 122008
 

 7日頃からサクランボへのショウジョバエ被害があると聞いていました。数日前にはSSの音があちこちで聞かれました。昨日はほぼ一日中の雨でしたので、本日になってサクランボへの防除をしました。2008-07-12.jpg例年ですと20日から25日あたりの防除なのですが、こんなに早くショウジョバエ被害が出るのは例が無いのではないでしょうか。
 また、雨上がりと言うことで殺菌剤も混用しています。両剤とも散布基準は「収穫前日」。午前に2タンク、午後に1タンクかけました。
【サクランボ】 3タンク
殺菌剤:ロブラール500アクア 1500倍
殺虫剤:アデオンフロアブル   2000倍

7月 032008
 

 りんご、梨へ薬剤散布をしました。2008-07-03(1).jpg前回が14日でしたので、19日ほど開きました。6月の気温推移で生育が平年に戻りつつあって、この時期に散布の間隔を開けないと、収穫までの薬剤散布が持たない様な気がして、20日ほど開けました。しかし、青年部の害虫予察によると、6月下旬からキンモンホソガが急激に増加を見せており(るもい農業情報ひろば 果樹20-8号)まして、今年一回目の発生ピークに備えて、本日防除した次第。

対象【りんご・梨】 5タンク
殺菌剤:ナリアWDG       2000倍
殺虫剤:アディオンフロアブル 2000倍
Ca剤: スイカル         1000倍

6月 142008
 

2008-06-14(1).jpg【りんご・一部洋梨】(洋梨は6/11に残っていた部分) 4タンク
殺菌剤:オーシャイン水和剤 3000倍
ダニ剤:コロマイト乳剤    1000倍
【プルーン】 1タンク
殺菌剤:オーシャイン水和剤 3000倍
ダニ剤:カネマイトフロアブル 1000倍

6月 112008
 

サクランボへ薬剤散布をしました。2008-06-11.jpg朝方は昨夜の雨で葉が濡れていましたが、8時前に薬剤散布を決行。しかし、10時過ぎには風が強くなり一時中断。しかし、風は一向に止むどころか上空の雲がスイスイと勢いよく流されていく。
 SSの圧力調整のバルブが錆びてバカになっていたため、風が止むまでの時間でちょこっと修理。修理といってもスプレーの潤滑剤を吹きつけて、内部のバネが上下に動くようにしただけですけど。
 午後3時前、やや穏やかとなったので散布再開。しかし、圧力の案配が判らずいろいろバルブを調整しながら散布したら、思いがけなく速くタンクが空になり、一列ほど足りなくなりました。で、もう一タンク調合して余った分を梨に散布しました。
 皮肉なことに散布終了後、風はピタリと止んで穏やかな夕方となりました。
【さくらんぼ】 6.4タンク
殺菌剤: オーシャイン水和剤 3000倍 
ダニ剤: コロマイト乳剤    1000倍
(展着剤パンガード 1000倍加用)
【一部の洋梨(藤原畠)】 0.6タンク
殺菌剤: オーシャイン水和剤 3000倍 
ダニ剤: コロマイト乳剤    1000倍
(展着剤パンガード 1000倍加用)

5月 282008
 

2008-05-28(3).jpg 早朝は微風でしたが、SSが空いた時は強風。午後2時頃から徐々に風がやんで薬かけ日和。まず本日はサクランボとプルーンへの薬剤散布を敢行。

【さくらんぼ】 6タンク
アグロスリン水和剤 1000倍
ベルクートフロアブル 1330倍

【プルーン】 1タンク
ダイアジノン水和剤 1000倍
ベルクートフロアブル 2000倍
アグレプト水和剤 2000倍

[5月29日追記]
【りんご・梨】 4.5タンク
スミチオン水和剤 1000倍
オーソサイド水和剤 800倍
りんごワイ台に バイカルティー 1000倍可用

5月 092008
 

2008-05-09(2).jpg【リンゴ・梨】3.5タンク
アンビルフロアブル 1000倍
(梨のみアグレプト水和剤2000倍加用)

【サクランボ】 6タンク
スミレックス水和剤 1330倍(9日2タンク 10日4タンク)

4月 292008
 

 ミツバチが1日に果樹園へ入る予定なので、その前にサクランボやリンゴへ薬剤を散布しなければなりません。2008-04-29.jpg昨日は雨で出来なかったので、今日と明日の2日間で散布を終えたいのです。
 しかし、今日は午後から雨の予報が入っていました。私にSSが回ってきたのは午後2時前。teinki.jpみんなの天気予報でレーダー映像を見ると15時30分頃に厚い雲が通過する予報が出ていました。しかし、昼過ぎの天気は薄曇りで、散布を決行。
3タンク目を合わせたところ、弱い雨が降ってきました。やっぱり予報は当たった。
 しかし、幸い道路が濡れる程度で流れるような雨ではなかったため、1時間後散布続行。夕方までにサクランボとプルーンの散布を終えました。明日、りんごをかけます。

【サクランボ・プルーン】 5タンク
殺虫剤:ダイアジノン水和剤 1000倍
殺菌剤:サンリット水和剤   2000倍

30日追記
【りんご】 2.5タンク
殺菌剤:ベフラン液剤25 1000倍
殺虫剤:トクチオン水和剤  800倍

【梨】 1タンク
殺菌剤:デランフロアブル 1000倍
殺虫剤:トクチオン水和剤  800倍

4月 182008
 

 今日、今年第一回目の薬剤散布をしました。2008-04-18.jpg散布中は風がほとんど無くて散布日和ってかんじでした。石灰硫黄合剤は目にしみますが、昨年も使ったサンバイザーは優れ物。穴を開けた部分にストッキングをクリップで留めて、SS旋回時など薬剤が降りかかりそうなときは、サンバイザーを覆面にして、通常はつばを跳ね上げておけば視界ばっちりでした。

対象:サクランボ、リンゴ、梨、プルーン
薬剤:石灰硫黄剤 約10倍 7タンク
    (ワイ台リンゴにはマシン油混用 2タンク)

※去年は4/22でした

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