11月 112006
 

 まだ平地では雪を見ていないのですが、天気予報では、そろそろだそうです。今日は午後から雨で、低気圧移動とともに低温となるらしい。
 サクランボは、一斉に葉の色を変え、一面を黄色く鮮やかに撮しだし今年最後の色合いを私達に見せております。天気が風を伴なえばすぐにでも落葉を迎えるサクランボ園なのでした。

8月 122006
 

 今日、やっと雨よけハスウすべてポリフィルムの撤去を終えました。昨日も暑かったし、今日も朝から高温の気温で、水分補給をひっきりなしに行い、無事にすべてのハウスの被覆をおろす事が出来ました。
 昨日は潅水をしながらでしたので、かなり身体がガオって、倒れるのではないかと自分でも過労を自覚していましたので今日は、潅水を休止し、ポリ下ろしに専念しました。
 暑寒沢地区でも最終ランナーとなったポリフィルムおろしでした。水分は約2リットル補給しましたが、おしっこで出たのは少量で、すべて汗として流れた模様です。

8月 102006
 

 サクランボは本日をもって終了となりました。御来園又は間接にも当果樹園のサクランボをご用命頂いた方に厚く御礼申し上げます。
 今年のサクランボは、開花がやや遅かったものの、5月の好天により盛り返し、収穫にかなりの期待を寄せましたが、結果的に今年は「たいしたこと無い」という感想になりました。
 6月のジリジリしたしかし降雨量のない高湿度により、果皮が柔らかくなったままに時がすぎたのではないでしょうか。おそらくそのために、果皮の硬さがなく、終盤にショウジョバエの進入を許してしまったのではないかと私は思っています。
 また、。7月にはいっても降雨があり、露地サクランボをもぎ切ることなく諦めざるを得ない状況となりましたし、なにより日照が不足してサクランボの本来の糖度に達しないまま終了した感があります。特に「水門」は、早期に柔わらか果皮となりその割りに酸味が抜けなく、傷みの足が速くなりました。
 晩生種の「南陽」は、果実大はそこそこでしたが、終盤にショウジョバエの被害果が増加してしまいました。
 一方、サクランボの出荷はすべて「手作業」であり、大勢のパートさんが必要となりますが、今年は多くの方々にお手伝いいただきました。
 サクランボの価格は、品質低調のせいかかんばしくなく、その割りに人件費は増大したように思います。この傾向は我果樹園のみならず、増毛果樹園全体の傾向かと思いますが、他の果樹園の方はどうだったでしょうか?
 当園では、昨日(9日)、「切り上げ」と称してサクランボのパートさんと打ち上げをして、けじめをつけています。

7月 302006
 

 さくらんぼは終盤に差し掛かり、晩生種中心の品種構成となりました。まだ総括するには早いのですが、つくづくサクランボは「時期の物」と思います。サクランボは「旬」を逃すと他の例えばイチゴなどのように、いつでも手に入るものではありません。5月山梨あたりから8月中旬の北海道まで、それ以外は輸入を除くと「生」のサクランボは食べられません。また、サクランボは、日持ちも悪く、数日の猶予の後は劣化していきます。ある意味鮮魚に似ています。
 しかし、サクランボは鮮魚と違って冷凍が出来ず、科学の発達した現在に至ってもせいぜいクールで輸送する程度です。その意味では、サクランボは魚よりも「鮮度」が重要視されるといっても過言ではありません。いろいろな農産物がある中で、「旬」を頑なに守り続けているのがサクランボなのかも。
 ですから、サクランボはより貴重な農産物であるとも言え、お客様も季節を求めにいらして来るのかも知れません。
 増毛の暑寒沢地区のサクランボはおそらく後一週間ほどで大方終了するものと思いますが、残りの「旬」を逃さずご来園頂けたら幸いです。

7月 252006
 

 本日朝、一雨ありまして外のサクランボは絶望的となりました。午後からりんごへの薬剤散布と思いましたが、風がアメダスで約6メートルと強くてくすりかけは断念しました。雨の上った後は、久しぶりの青空が見えていました。
 写真はサミットです。サミットの色つきはいよいよ黒くなってきて、熟期を迎えています。サミットは灰カビなどの病気に大変弱くて、見た目よりもはるかにデリケートですが、大粒とあってファンの方もおおくいらっしゃいます。

7月 232006
 

 イベント終えました。たくさんの方の来園を頂きました。一時ではありましたが大変な賑わいを見せました。来園された方々にお礼申し上げます。
 さて、このイベントのきっかけを発案者に伺ったところ、近年の来園者減少傾向があるとのことです。事実、私どもも、不景気が効いているとの実感がありました。また、今日は時間帯によっては混みましたが3時以降は閑散としてきて、車の往来そのものが少なくなっているように感じました。これはガソリンの高騰によるものかも知れません。
 また、200グラムのプレゼントは、お客様にはあまりインパクトのある量ではありませんでしたが、果樹園サイドとしても、それほどの負担になっていると思えません。せっかくの幟やPRのエネルギーを使ったのですから、一日に限らず、もっと数日間に渡って行っても良かったかと思いました。

7月 232006
 

 忙しさにかまけて、肝心のPRをおろそかにしていました。本来ならば前もってエントリーしなければなりませんが、当日となってしまいました。
 今、朝8時ですが、今日「さくらんぼ食べにおいDay」イベントがあります。これは、増毛町果樹協会が主催し、サクランボ狩入園者に、200グラム相当のさくらんぼをプレゼントする企画です。これにより、多くの方にお越しいただき、増毛町果樹産地の認知度アップを狙い、秋に向けてのリピーターを増やし、観光に一役買おうというものです。
 協賛果樹園は、増毛町のほとんどの果樹園27件が参加。果樹園には今日だけの「のぼり」がたてられます。細かな対応は、例えば入園料などは各果樹園により異なります。当果樹園では、入園時に引換券を用意して、帰宅時に、一番甘いサクランボであるミツを200グラムプレゼントすることにしました。
 増毛を訪れる「さくらんぼ狩」は、今日がピークとなる模様で結果どうなるかは夕方またエントリします。

7月 212006
 

サクランボへ薬剤散布をしました。いずれも「収穫前日」までかけても良い薬を散布しています。ショウジョバエの被害が心配されますので、殺虫剤も入れました。

対象:さくらんぼ
殺虫剤:ダントツ水溶剤 2000倍
殺菌剤:ロブラールアクア 1500倍
全6タンク

ぶどうもついでにかけました。
対象:ブドウ
殺虫剤:ダントツ水溶剤 2000倍
殺菌剤:オーシヤイン水和剤 3000倍
1.5タンク

7月 182006
 

 今日は朝から雨、一時上るも午後からも時折雨。露地サクランボをこれでもかこれでもかと痛めつけています。 さて、今日(7月18日)付け北海道新聞にサクランボ盗難記事が掲載されました。ネット記事こちら
 山形から聞こえてくる盗難ニュースは畑から獲られたのがありましたが、倉庫から盗難されたって、そりゃーひどいでしょ。31キロ9万円相当ですか。おそらく最高の良品を盗られたのだと思います。
 全国的に果樹などの盗難がニュースに流れますが、犯人が捕まったニュースは聞かれませんね。
 果樹園では、外周などに柵を設けているところは少なく、選果場や倉庫も粗末なところが多いのです。それは全ては、皆の「良識」に依存しているのですね。警察には、早いとこ犯人を捕まえていただき、日本の治安と良識を回復していただきたいと思います。

7月 172006
 

 今日は午前中雷が鳴っていました。日中は雨こそありませんでしたが、どんより曇り。長袖シャツで過ごした私。夕刻になって雨が降ってきました。7月に入って暑い日が少なく太陽が恋しく思うようになっています。
 ブログでネガティブな事を書かない方が良いのですが、正直、日照が欲しいです。雨はいりません。
 サクランボは、6月に生育遅れをきたしましたが、7月になってさらに遅くなったのではないでしょうか。全般的にいって、サクランボの甘味が十分に出ないまま、色づきが先行している感じがします。さくらんぼも時期だから仕方なく赤くなったようです。
 日照が回復して暑くなれば、一気に糖度が上がるのではないかと思っています。しかし、これはあくまで全般的な私の感じている状況であって、結実量の少ない樹や、芽かきなど手入れが行き届いたサクランボは十分おいしくなっています。

7月 122006
 

 北海道新聞の記事より・・・

昨日のニュースでさくらんぼ品評会が話題になりました。こちら
ネット記事は一定期間で削除されますからあえて引用しますよ。

実は全国2位 札幌で初の品評会 道産サクランボ 【写真】  2006/07/12 08:28

 北海道果樹協会(森元治会長)は十一日、栽培面積が山形県に次ぎ全国第二位を誇る道産のサクランボをもっと知ってもらおうと、初の品評会を札幌中央卸売市場(札幌市中央区)で開いた。
 品種は贈答用などとして人気が高い「佐藤錦」。後志管内仁木町や余市町、石狩市、留萌管内増毛町などの生産者から約四十点が出品された。
 色や傷の有無、詰め方、甘みなど九項目について、道農政部職員や市場関係者ら約十人が慎重に審査。一等にあたる道知事賞に仁木町の関井之生さんの出品作が選ばれたほか、六点が入賞した。
 同協会の新藤勲副会長は「今年は六月の日照不足で生育が遅れ気味だったが、ここ十日ほどの好天で色や味は上々な仕上がり」と話していた。
 品評会終了後、入賞作品は札幌市内のコープさっぽろ五店舗で、一キロ当たり二千五百円から四千円で展示即売された。
<写真:道内産サクランボ「佐藤錦」のナンバーワンを競った品評会=11日午前10時30分、札幌中央卸売市場内>

優勝者は仁木町の関井さんだそうです。
 当果樹園も出品予定でしたが、出品締め切りを忘れてしまい参加出来ませんでした。まぁ、参加しても家のサクランボでは入賞なんて無理ですけどね。当果樹園はそんな超高級路線ではなくて、あくまでも大衆嗜好品サクランボを提供しています?なんて自己慰めしてみる・・・・
 このニュースはテレビでも取り上げられ、これを見たvery berry氏は、ニュースの伝え方がやっぱり知名度の高い大産地のPRに傾き、増毛のような産地の事はスルーしていて、残念だったとニュースを見た感想をもらしておりました。

さて、もう一題。こちらは今日12日付け道新の留萌版
文面は写真クリックで拡大し、なんとか可読かとおもいますよ。写真は増毛町果樹協会長の山口さんが写っています。
 今日は朝から雨。夕方もジリジリして、せっかくの「水門」が露地物は打撃を受けましたね。生育遅れでやっとサクランボ出荷にこぎ着けた矢先に雨。今年の降雨も、絶妙なタイミングでやって来て、露地のサクランボを痛めつけてくれます。(胆振の方はまだまだまだたくさん雨が降っているようで、まったくお気の毒ですけど)

7月 112006
 

 さくらんぼの高級品種と聞けば、一般に「佐藤錦」と返されます。「南陽」とか「紅秀峰」とかありますけど、やはり「佐藤錦」は押しも押されぬ一大品種です。「佐藤錦」の品種は昔からありまして、本当は高級品種では無かったのです。
 北海道では一般に「水門(すいもん)」が佐藤錦よりも高級とされてきました。粒は大きいし、鮮やかな赤色になり、完熟するとほんとうに甘くなります。水門が出はじめると、佐藤錦の値が下がるのが当たり前でした。
 しかし近年、雨が多くなったせいかと思いますが、「潤み果」の問題が浮上。雨に当たるなどした場合の水門は、潤んでブヨブヨになりやすく、痛みも早いのです。そのため、輸送が発達したとは言え、水門の内地発送は収穫始めから中盤で終わらせる必要があります。このタイミングを過ぎると、内地が35度とかの気温となった場合、いくらクールを使ったとは言え、クレームの発生が多くなるのです。その点、佐藤錦は果肉がしっかりしているので、特にハウス物は、贈り物にも十分に使われます。その為、現在は佐藤錦の方が水門よりも高級となってしまいました。
 水門も古くからある品種で、小樽の水門横に実っていた事から「水門」と名付けられたらしく、道産子品種なのでした。増毛では、まさに今、真っ赤に色づいてきましたよ。写真ではその鮮明さが出ないのが残念です。特に露地物はその鮮明さが際だっています。
 しかし、今日の午後2時?3時に降雨となり、気温も上昇してジメッとして不快指数上昇の一日でして、水門にとってはやや受難となりました。せめて一週間くらい雨無しでいって欲しいと願っています。

7月 092006
 

 増毛ではいよいよサクランボが本格化しました。各果樹園の入り口や直売の玄関先に幟が立ち始めました。暑寒沢入り口国道口のカーブにも旗が掲げられ、道行く車にサクランボ本格化したことをなびき知らせております。
 品種は佐藤錦を始め、水門もぼちぼち収穫され、「サクランボ狩」もできるようになりました。
 当果樹園では、入園料を今年は大人850円としています。入園料は各果樹園バラバラですので、当然家より安いところもあります。今日は2階建バスが暑寒沢に入って行きましたぁ(当果樹園は素通りです)。

7月 042006
 

 今日の普及センター情報によるとりんごの果実肥大は現在、平年の60%?70%程度で近年では最も小さいようです。りんごは今後の適正着果などの管理が求められます。
 さて、サクランボは着色が急に進んでいます。しかし、6月が小雨だったためサクランボも小玉傾向のようで、灌水するようにと指導がなされています。
で、唐突ではございますが、今回は「増毛さサクランボ」について長所短所を語ってみようと思います。

長所:排水性の高い土壌のため糖度が高い。
    最北産地であるため、本州産が終わった頃に出荷される(短所であるかも知れない)

短所:他産地より幾分小さいかも(一概に言えないけど)
   7月収穫となるが、本州はその時は猛暑となり、本州輸送は気を使う。
   小さな産地なので、ネームバリューが小さくロット流通は有利に出来ない。

ありゃー、なかなか長所が思いつかない(汗)
そこでこのブログ読者にお願い。増毛サクランボの長短所をコメント欄で語ってください。

7月 022006
 

 サクランボ雨よけハウスの被覆をやっと完了しました。ポリをかける時、上からサクランボの樹を見ますと、かなり色付いているように見えるんですね。そこで、今日は日曜日なので、お客さんも来られるだろうと、佐藤錦の樹の上部の色づきの良いのを選んで、初収穫となりました。まだまだ小粒ですし、味も本来ではありませんが、「初物」ですのでみなさん喜ばれて買って行かれました。
 さて、先日エントリした「ニセアカシア」ですが、今、満開やや過ぎ頃と思いますが、ますます凄い事になっています。花が超満開ですよ。まつやま養蜂園によりますと、今年のニセアカシアの花は例年よりもはるかに多いとの事です。去年はその前年の台風の影響があり花が減少していた分、今年は輪をかけて多くの花を咲かせたようです。
 「ニセアカシア蜜」は透明で、今年のように花の量が特化しますと、他の花の蜜の混入割合が少なくなりますので、純度の高いピュアなニセアカシア蜜となるそうです。しかし、純度が高まると、ニセアカシア蜜は透明度がさらに増し、甘さも単純となりコクがなくなると松山さんは言います。ハチミツは、蜜の段階でほどよく混じり合った方がおいしいそうです。

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