7月 302006
さくらんぼは終盤に差し掛かり、晩生種中心の品種構成となりました。まだ総括するには早いのですが、つくづくサクランボは「時期の物」と思います。サクランボは「旬」を逃すと他の例えばイチゴなどのように、いつでも手に入るものではありません。5月山梨あたりから8月中旬の北海道まで、それ以外は輸入を除くと「生」のサクランボは食べられません。また、サクランボは、日持ちも悪く、数日の猶予の後は劣化していきます。ある意味鮮魚に似ています。
しかし、サクランボは鮮魚と違って冷凍が出来ず、科学の発達した現在に至ってもせいぜいクールで輸送する程度です。その意味では、サクランボは魚よりも「鮮度」が重要視されるといっても過言ではありません。いろいろな農産物がある中で、「旬」を頑なに守り続けているのがサクランボなのかも。
ですから、サクランボはより貴重な農産物であるとも言え、お客様も季節を求めにいらして来るのかも知れません。
増毛の暑寒沢地区のサクランボはおそらく後一週間ほどで大方終了するものと思いますが、残りの「旬」を逃さずご来園頂けたら幸いです。