8月 012006
昨日7月31日付け北海道新聞夕刊第一面に農薬使用に関する増毛果樹園の実情が引用した記事が載りました。
今年5月末から導入された「ポジティブリスト制度」。残留農薬に基準を設定し、超えたものには罰則を用いる制度で、いわゆる農薬使用の厳格化した制度。
記事によると農家の農薬代が増したとなっておりますが、まぁ、それは事実。しかし、ポジティブリストは、本来は消費者の立場からのアプローチであり、安全安心な農産物提供は生産者の当然の責務です。この記事では、農家側からの立場での内容となっていますが、消費者から見れば、農薬使用の厳格化は当たり前と受け止められるでしょう。
私から言わせてもらえれば、残留農薬基準は当然とおもいますが、問題は使用用法があまりにも細分化していてると言う事。例えば、
桃とサクランボと梅には登録があるのにスモモはダメとか、大粒ぶどう小粒ぶどうに分かれている剤があったり、マイナー作物にいたっては登録コストがかかるせいなのかメーカーが登録しないなど、非常に使いにくくなっています。
果樹の場合、りんごやサクランボ、プルーン、梨、など隣接或いは混植されているケースがほとんどであり、農薬の使用やコストよりも、登録制度の矛盾を浮き彫りにする方が先決かと思います。