8月 242016
 

果樹協会長を降りたんで、今更なんですが「リーダーの本義」という本を読みました。本屋さんでちこっと目にし、気になったんでつい購入した次第。

この本の登場人物は何人かあるのですが、福島第一原発事故の時、所長であった吉田氏の事が最初に取り上げられております。真のリーダーとは何ぞや?例えば部下らから信頼それ、時にはこの人のためなら命も捧げられる。ちょっと極端かも知れませんが、求心力がなければなりません。そのためには、なんといっても「本義」、つまりはたぶん「正義感」ともたとえられるような原理原則を曲げない、リーダー像なのかなと思いました。
妥協と堕落のオレには、ちょっとこの本義を持ち続けるのは無理かと思いますが、例えば組織、例えば自治体、例えばグループなどのリーダーさんには、「本義」を忘れてほしくないと思いました。

4月 182016
 

img_20160417_162215.jpg百田直樹著「カエルの楽園」を読みました。このブログに載せるにあたって、アマゾンのレビュー星1個をズラズラ見ましたが、カエルの寓話にそこまで批判するのはどうかしていると思いますねー。
あくまでカエルの楽園のお話なんだしさあ。
さて、私は楽しく読みましたよ。三戒が平和を保つ「手段」であるはずがいつの間にか「目的」となってしまって、最後は・・・・
文中に嫌われ者でだらしない生活している「ハンドレッド」が出てきますが、私もハンドレットの一味として登場したかったなと思いましたねー。
私の役名は仙北だから「サウザンド」だな。

8月 282015
 

wp2015-08-28-1この本書文章にも出てきた「晴耕雨読」。27日朝方だけ少雨があり、久しぶりの読書をしました。

ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」

私スマホでPodCastを何個か聞いていまして、ラジオの文化放送「武田鉄矢今朝の三枚下ろし」の中で紹介されていて、この本に興味を持ち留萌に行った際に三省堂に注文し購入しておりました。でだいぶたった27日、天候悪化でやっと読破する機会がやってきました。

※YouTubeに録音がありました。コチラ

「ラストマン」とは船が難破した際に船長は、乗員を降ろし最後の最後に自分が船から降りる。つまり最高責任者であれ!と言うことで、リーダーとはなにか?その心構えはなにか、最高責任者でなくても一介の社員だとしてもラストマンの精神をくみ取ってもらい、会社を盛り上げて行こうとするものです。

私は会社とは関係ありませんが、組織のリーダーのあり方や心構えがあったような気がします。

1月 172015
 

 NHK朝ドラ「マッサン」が人気ですが、このたび竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語を読みました。著者は私とFacebookでつながっている小樽在住の千石涼太郎氏。
 ニッカウヰスキーは去年、創業80周年、竹鶴政孝生誕120周年を迎えたのですが、私は竹鶴政孝の物語は、大雑把には知っていましたし、ニッカ余市工場にも何度か見学にも行っています。また、ニッカは大日本果汁であった事も知ってはいました。

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 しかし、改めて竹鶴政孝物語に接して、新たに知り得た事も多くあり、頑固に「本物」を突き詰めた竹鶴の姿勢に感動しました。
 「本物」のウイスキー製造は、仕込んでから出荷できるまで5年以上の熟成期間が必要。我々果樹業者も、たとえばリンゴも苗を植えてから、本格的に収獲できるまでは5年以上必要であり、ウイスキーとリンゴ作りは似ていますね。

11月 052014
 

 11月3日、4日は悪天候で仕事休止し、体調不良もあって家に立てこもっていたので、読みかけていた本「死ぬ理由、生きる理由 -英霊の渇く島に問う- (ワニプラス)
」を読みました。
 2014-11-05-1関東のみの放送であるニッポン放送「ザ・ボイス」を聴ける限りスマホで拝聴していたので、レギュラーコメンテータ青山氏が硫黄島クルーズを5月下旬にすると事は知っていました。ぼくらの祖国を読んでいたので、硫黄島クルーズには興味を持っていました。
 本の内容は船内で行なわれた青山氏の講演を活字化したものですし、ぼくらの祖国とほぼ同様の事柄です。
 しかし、内容が重複しているとは言え、改めて硫黄島についての認識を深くすることが出来たし、涙をためながら読み進んだ部分も多く、是非皆さんにも読んで欲しいと思う一冊でした。

ちなみに「にっぽん丸」は夏に留萌に入港して私も船の写真撮りましたので、にっぽん丸が身近に感じる一因でしたね。

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2月 162014
 

2014-02-16-1青山繁晴著ぼくらの祖国を聴きました。普通は読書ですが、今回はオーディオブックを購入したのです。

購入先はこちらhttp://www.febe.jp/product/169080

この本を選んだきっかけは、ニッポン放送でラジオ放送している「ザ・ボイスそこまで言うか」で毎週木曜日に青山氏が出演されていて、オーディオ版が出たのを聴いたのと、オーディオ版には付録で青山氏のメッセージがあるとの事で、購入しダウンロードしました。

活字を追いかけるのが苦手な私には、朗読を聴く書物は、「待ってました!」ですね。朗読版といえは目の不自由な人向けが主でしたが、このタイプでしたら作業とかドライブとかしながら読書できますね。で、早速、音声データーをスマホに入れて選定作業しながら全7時間以上ある朗読を聴きました。

内容は、我々日本人の祖国についてなのですが、先の大戦で敗戦し現代になって忘れていた、あるいは教育されてこなかった国家としての祖国日本。北朝鮮による拉致を解決できないでいる政府の対応。東北大震災後に起こった原発事故、硫黄島に今なお残されている日本兵のご遺骨。エネルギーであるメタンハイドレードの無関心な社会。すべては敗戦後の凝り固まった日本の卑屈な根性なのか。

実は今日2度目の聴書でありましたが、それでも何度かウルウルしました。Amasonのレビューでは酷評もありますが、圧倒的に星5が多く、私も多くの人が読むべき(聴くべき)本だなぁと思いましたね。

1月 292014
 

 以前映画を見たのはいつだったか、たぶん10年以上見ていない。しかし、この映画は是非見たいと念じておりましたが、札幌でのある役員会が夕刻からある機会を利用して、観てきました。
「永遠のゼロ」原作はちょうど一年前に読了。しかし未だその内容の記憶が薄れないし、周囲の人に読書を勧めた私ですから、映画も観なければ示しがつきません!

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 映画館は土曜とあって込んでおり、一人で行った私は両サイドが女性でした。最初の部分で空母のシーンが出るのですが、その時点で少々ウルウルしているオレ。空母「赤城」の滑走路が柱の上に作られているのを初めて知りました。
 映画ではCGの最新技術VFX映像がすばらしく、スクリーンに近い席の私も圧倒でした。
 
 内容はほぼ原作に沿っていますが、略した部分や付け加えた部分もあります。原作もおもしろかったし、映画も大変良かったです。「原作を読んでから映画を観るか、映画見てから原作を読むか」呑みの席で話題になったことがありますが、「永遠のゼロ」に関しては絶対に原作を読んでから、映画を観るべきですねー。

 観覧中、何度も涙からこみ上げていた私ですが、両サイドに見知らぬ女性がおりましたので、あまり拭うことはしなかったのですねー。でも、私と女性の泣くシーンには少々違っていて、男女では多少の感性の違いがあるのだなぁとも思った次第です。

 とにかく原作と映画と両方、是非ご覧いただきたい傑作です。

http://www.eienno-zero.jp/index.html

9月 042013
 

朝から雨だったんで、午前中、読みかけの本を開き読破しました。
嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)ともう一冊、嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書)です。
「日米~」の方はすでに一週間前当たりに読み終えていて、今日は「日中~」の方を読みました。

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 両著とも主に戦中戦後のアメリカ、中国(支那(あれー支那の変換が一発で出ないMS-IME))の通説を打ち破って実際の状況を解説していく本です。
 日本が戦争に引き釣り込まれていくアメリカの思惑や、稚拙さが書かれており、私が思っていた「先の大戦はアメリカが悪い」をきっちり書いておられますねー。やはり昭和ってか20世紀は人種差別の世紀だったんですよねー。
 さて、「~日中~」の方は、私は以前から黄文雄氏の本を数冊読んでいて中国の酷さに慣れているとは言え、やっぱり読み進むにはイヤになるくらい、中国の極道ぶりに呆れてしまいますね。
 著者の倉山氏は私よりかなり若いのですけれど、こういう年代できっちりとした認識を持っておられるので、心強い気がしました。また、同氏は動画にも出演されておりますので、ご覧になれば、さらに理解が深まるのではないでしょうか。

Youtube チャンネル桜 ・ CGS(ChGrandStrategy)

3月 312013
 

お正月に読んだ「永遠のゼロ」に引き続き、同著者百田尚樹氏の「海賊とよばれた男 上」、「海賊とよばれた男 下」を読破しました。読書嫌いの私が、上下巻を読み終わるなんてめったにありません。
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出光」の創業者である出光佐三をモデルにしています。この本では名前を変えているので、完全ノンフィクションでは無く著者の熱い思いや演出を反映させて描いているのかもしれませんが、それにしても良い本でした。上巻の最後の部分に永遠のゼロが一行出てきて、著者のサービス精神ってかシャレが効いていて、良かったですねー。
下巻で日章丸がイランに向かう当たりから、なんだか涙で活字がゆれて見える私でした。著者が泣きながら書き上げたとラジオで申されていましたが、私もグシャシグシャになりながら読破した次第です。
リーダーとはどうあるべきなのか、考えさせられましたし、体勢に反して消費者の為、国益のために多大なリスクを背負って成し遂げる主人公の反骨精神に感服です。
市町村地方議員も含めた政治家、企業経営者、いろいろな組織代表者の方々には是非読むべき一作です。
出光佐三についてもっと知りたくなりましたし、ガソリンは出光で入れようかなってくらいファンになっちゃいますねー。

1月 032013
 

正月を利用して、読みかけだった本「永遠の0 (講談社文庫)」をやっと読み終えました。
 去年8月叔母さんの旦那さんから、零戦のテストパイロットであった「下川万兵衛」と親戚にあたるので、鹿屋の自衛隊基地に銅像を見に行った話を聞いていた矢先、サクランボのハウスの上で聴いていた「HBCカーナビラジオ」でこの本が絶賛されていました。また、私自身も鹿児島県の知覧にある特攻記念館には3回ほど行った経験もあって、零戦のこの本を読んでみたくなり購入しておりました。
 しかし、600ページ弱ある分厚さに、読書の苦手なオレには読了は無理だなと思っていました。それでも暇暇に数ヶ月かけて4割ほど読み進めていて、残りをこの正月2日3日でようやっと読み終えました。
 AMAZONレビューでは手厳しい評価もありますが、私は良かったなあと思いました。フックションではありますが、戦況など相当調べ上げているなぁと思いましたし、ストーリーも良かったです。
 ガダルカナルとかレイテ湾など聞いたことはあっても詳しく知らない私は、GoogleMapで確認しながら読みました。片道1000キロを飛んで空中戦して戻っていたなど初めて知しりました。
 また、このブログでずいぶん前に紹介した今野清次郎(私の祖父の兄弟)が体験したメレヨン島(ウォレアイ)の場所も確認し、昔聞いた今野おじさんの話を思い出しながら、当時の戦況を本と重ねながら読み進めました。
 この本を読んで当時の兵隊さん達の苦労に改めて敬意を示したくなると同時に、勇敢にも散って行った方々に感謝と畏敬の念を新たに持った次第でありました。

3月 222012
 

久しぶりの読書です。売国奴に告ぐ! いま日本に迫る危機の正体を読みました。中野剛志氏や三橋貴明氏は今やテレビにたくさん出てきますし、ネット動画でもTPP反対派の論陣としてよく見かけます。
対談形式なので、活字でなくてもYOUTUBEあたりで見せてくれたらなぁなどと思いながらも、やっぱり納得ですね。
 タイトルの「売国奴」いわゆるBKDも、ちょっと過激な表現と思いましたが、やはりBKDはBKDですね。BKD達は、自分達がBKDである事に気づいていないようですが、現在のデフレ期の増税論議にしろ、グローバル化のTPP推進論者にしろ、こやつらはやっぱ現在のBKDですな。
 私は、お二人の動画を良く見ていたので、この本を読んで特に新しい事は無かったのですが、コレまでの確認する意味で、読破は無駄ではありませんでしたな。詳しくは私より、amazonのレビューをご覧ください。

8月 152011
 

久しぶりに読書。数ヶ月かけてやっと読みました「昭和」を生きた台湾青年 日本に亡命した台湾独立運動者の回想1924-1949です。
 台湾と言えば、台湾出身の黄文雄氏の「おごれる中国悪夢の履歴書」や、また日本精神をもつ台湾人「帰らざる日本人」の本を読んだことありますが、今回はあの北海道新聞日曜版の書籍紹介にも載っていたこともあり、この本を春に購入しておりました。
 中盤まで日記風にかかれていて、当時の台湾の生活や著者の活動など紹介されています。家族関係が複雑で、名前などちょと覚えられない私ですが、なんとか読み進めました。
 後半の台湾から脱出するあたりはこっちまで緊張させられましたな。
 日本はいや世界は未だに台湾を独立国として認めていませんが、やはり、台湾は台湾人のものですね。一読者の私、日本人ですが、台湾独立を応援したくなりました。

2月 042009
 

2009-02-04 amazonを見ていて気になった本「アホは神の望み」を読みました。利口であるより愚直であれと著者は申しております。
 頭の良い大学教授に「アホ」の方が良いと言われても、なんだかなぁと私は思いましたし、本の題名も「神の望み」なんて、ずいぶん目を惹くタイトルを思いついたものだと、本の前半まで思っていました。ただ、「正直に生きる」とか「効率ばかり考る利口者よりも遠回りする愚直者」に幸せが訪れるなどは、私も同調していました。
 しかし、最後まで読んで著者の言う「神」の意味がわかりました。
 著者は遺伝子研究の第一人者ですが、この複雑にしてしかし単純な4つの塩基からなるDNA。地球上の生物に共通するDNAという小さけれどしかし悠久の時の流れのを中、無数の命を紡いだ神秘のDNA。生と死も含めて「アホは神の望み」なのだと、説いています。
 読み続けながら「あぁ奇跡のリンゴの木村さんと共通するな」とか「京セラの稲盛さんも同じようなことを説いていたな」なんて思いましたが、果たして私は「アホ」になって生きられるのか自信はありません。その時その時に合わせて利口にずる賢く振る舞うだろうなと思いますけど、まぁ「正直」であれとは自戒したいなぁと思いました。
 amazonレビューも参考にして欲しいですが、またまた良書に巡り会いました。
アホは神の望み

2月 012009
 

2009-02-01自然栽培ひとすじに読みました。12月13日に紹介した奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録は、プロデューサーが著書ですが、この本は木村さん自身が著書しました。
 前回かきましたが、木村氏の自然農法についてもう少し専門的に知りたくなり、取り寄せた次第です。特にフェロモンで害虫を交信攪乱するコンフューザーを使っているのかなど知りたかったからです。しかし、コンフューザーは使っていないようで、本には全く触れていませんでした。
 しかし本書は、無農薬・無肥料している彼の農法やアドバイスなど書かれていますから、りんご生産者でなくても参考になる部分が多いと思いました。
 無農薬と言いながらも、「酢」の散布は行っています。「酢」は農薬使用の規則ではポジティブリスト移行あたりから特定農薬とされてしまいましたから、厳格に法律から言うと「無農薬」ではなくなります。ですから無農薬リンゴではなく自然農法リンゴと言うべきかも知れませなぁ。
 

12月 132008
 

 amazonをさまよっている内に見つけた本奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録を読みました。2008-12-14.jpgリンゴの無農薬栽培なんて不可能というのが我々果樹農家の常識ですから「我々と敵対するとんでもない本が出ている!」と早速注文していました。
 私がりんごの無農薬栽培で思い出すのは約20年前、仁木町で無農薬栽培を取り組んだ隣の果樹園を訴えた事件がありました。その後に和解勧告されたと思いますが、その後無農薬栽培リンゴ園がどうなったのか私は知りません。
 さて、本書は今年出版されていますが、内容はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で2006年12月に放送されたようです。私は見ていません。
 私の読後感ですが、木村秋則さんと正反対の慣行農業をしている私でありますが、正直言って木村さんを応援したい気持ちになりました。だからといって私もしくは我々がすぐに無農薬栽培に取り組めるかといえば、それははるか高い高いハードルが立ちはだかっていると思います。しかし、リンゴに限らず現代の合理的な作物栽培法はいつか破綻するかも知れないし、石油によって延命されているだけの事かも知れないと著者石川氏は教えてくれています。私もその通りだとお思いました。
 明治の頃には農薬が存在していなかったわけですが、無農薬栽培する木村さんの栽培は単に時代を戻ったと思われるかも知れませんが、そんな事は全くなく、木村さんの挑戦は科学であり、むしろ未来を掲示しているのではないかと思いました。
 「無農薬リンゴなどできるわけが無い」とは果樹業者であれば常識中の常識でありますが、果樹業者であればなおさらこの本の一読をお勧めします。もちろん、木村さんのような真似は出来ないですけれど、木村さんの心意気を垣間見ただけでも励みになります。
 またより専門的にこの農法を知りたい方はこちらの本「自然栽培ひとすじに」が参考になるかも。いずれ読んでみようと思います。

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