10月 262008
 

 もともと果樹には突然変異する事がまれにあって、その樹と違う性質の枝が出ることがあります。我が家では「ハックナイン」の着色する「枝変わり」がすでに発見されています
 日本で一番栽培されている品種で今や世界を席巻する勢いの「ふじ」は、もともと「国光」×「デリシャス」の掛け合わせで誕生したのです。しかし当初その実は味は良いものの、果皮の色が悪くて見るからに不味そうでした。
 しかし、ふじが沢山植栽されるとその中に着色のよい枝がつぎつぎと発見され、現在は「ふじ」の着色系が盛んに栽培されています。苗木屋さんのカタログによれば「らくらくふじ」「小町ふじ」「ジャンボふじ」「長ふ6号」「峰村ふじ」「2001年ふじ」などなど。
 また、色だけでなくて収穫期が異常に早い枝変わりも発見され、「やたか」と命名されたのです。
 さらに「やたか」の着色する枝変わりが続々出てきて「早生ふじ」とか「弘前ふじ」「紅将軍」などです。「昂林」もたぶんその系であるはずです。2008-10-26.jpg
 しかし、「枝変わり」の枝を継木して増やしてみますと、経年するにしたがいいつの間にか元にもどる「先祖帰り」が起こることもあります。我が家では「やたか」をいち早く植栽しましたが、ほとんど「ふじ」とかわりばえしなくなっています。そろそろ更新時期かと思っていました。
 その矢先、うちの「やたか」に枝変わりを見つけました。写真では分かりにくいのでコントラストを強調してみましたが、明らかに着色が違います。収穫期は「やたか」より遅いようですけど、家のオリジナル品種となるでしょうかねぇ。
参照:青森の片隅から

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