10月 262007
 

 本日は、昨日に引き続きデリシャス系の「リチャード」と、ハックナイン及び昂林(こうりん)を収穫しました。2007-10-26.jpg
 昂林は樹がまだ若木ですので、収量は10数箱しかありませんが、ミツもほどほど入っているし、品質は良いみたいです。ただ、若干「柔らかい」かなっと私は思っています。
 値段設定がかなり高めなのですが、すでに予約も入っているくらい人気上昇機運のりんごです。
 ハックナインは、いつものような感じで、一気に収穫せず、色の良いものからもいでいます。
 あと、「世界一」が2本ありまして、3箱獲れました。

10月 252007
 

 スターキングの収穫を今日からしています。2007-10-25.jpg
 スターキングは全国的には絶えた品種かと思いますが、増毛ではしぶとく残っています。長らく「主力」品種であったスターキングですが、現在は品種が多様化してその生産量は増毛でも減少しているものの、はやり増毛ではなくてはならない品種でして、それだけ需要もあると言うことですね。
 スターキングは「デリシャス」の一系統で、当果樹園では縞の入らない「リチャード」も若干あります。
 写真は月が顔出した今日の夕暮れに撮ったリチャードでございます。

10月 192007
 

 もう増毛では当果樹園にしかないかも知れない「E1」なのですけど、今日、収穫しました。2007-10-19.jpg
 この品種は強烈に酸っぱいので、生食では耐えられないと思います。しかし、りんごジュースへ酸味をミックスするには最適のりんごです。需要が少ないので今年は余ること必至です。
 参照エントリ:2006年2005年

10月 062007
 

 アップルのマックなのですが果樹園のは正真正銘アップルのマッキントッシュ。2007-10-06.jpg
 日本語で「りんごの旭」でございますが、今日、収穫しました。一部着色不良果を除いて、ほとんど収穫。
 「旭」は酸っぱさが強いので、人によって好き嫌いの激しい品種だと思います。しかし好きな人にとってはこの上ない最愛の品種なのでございます。この現象もPCのマックと同じ様相なのでございます。

9月 302007
 

 りんごには地名の名前が多いのですよ。例えば「陸奥」「北上」「千秋」「みつのく」「ふじ」などなど。2007-09-30.jpgその代表格である「つがる」が収穫期を迎えました。
 「つがる」には着色系品種がいくつか存在し、同じ「つがる」でも表皮に縞模様の入る系統と縞のないベタ系があります。
 我が家が勝手に名づけた「紅つがる」は、縞の入らないタイプで本当は「松田系つがる」。鮮やかな紅色がついて、味も他のつがると全く遜色なく美味しいです。

9月 282007
 

りんごも続々出来てきました。2007-09-28.jpgさんさは、「あかね」とニュージーランドの「ガラ」を掛け合わせ、盛岡で実らせた日本NZ合作品種。こちら参照我が家では生産量は非常に少ないのですけど、さっぱりしたどことなくエキゾチックな味でございます。

9月 122007
 

2007-09-12.jpg 安倍総理が辞任会見をしている頃、りんごの「つがる」「みちのく」などに落果防止剤、ストッポールを散布しました。
 所信表明演説して直後の辞任って、これ前代未聞じゃーないでしょうか。まっ、以前にも言いましたけど、やりたくないのなら総理大臣を無理に続けなくても良いですから。
 でもね、総理大臣も可哀想ですよ。マスコミからは総スカンだし、選挙では負けるし、せめて強力な味方があれば良かったんですがねー。
 ところで、このストッポール液剤ですが、「つがる」など熟期ころに自然に落果するのを防ぐための薬剤です。植物調整剤って訳です。安倍さんも、ストッポールみたいのがあれば総理にしがみついて居られたのに、今回の総理は自ら落果してしまいましたぁ。

対象【りんご(つがる・みちのく・旭)】
ストッポール液剤 1000倍  1.5タンク

8月 102007
 

 一昨日、農協の出荷場所に行ったところ、プラムが最上級に真っ盛りでした。当果樹園には、もう、一本も無くなった「大石早生」が、たくさん出荷されておりました。その傍らに、これまた今年の最上級に早いりんごが3箱出荷されておりました。
 品種名「アーリスト」。このりんごも当果樹園には一本もありませんし、増毛でも最下級に作付けが少ない品種かと思います。品種そのものは昔からあって、「お盆」に合わせて出荷すると「お供え」のために売れるらしいのです。味は酸味が最上級に強いとか。
 品種名、味とも最上級に懐かしい最も早く出る品種の一つ「アーリスト」でした。

5月 312007
 

 ただ今りんごの花が咲いております。「満開」という言葉がありますが、桜やサクランボはほぼ一斉に咲いて散るので、ほとんどの花が咲いていれば満開とはっきりしています。しかし、りんごの花は一花そうに5から6個の花を持ちます。必ず一つが真ん中で、その花を囲むように4ないし5個の花が取り巻きます。
 真ん中の花を中心花といい、周りの花は「側花」といいます。中心花は、一番大きくて一番早く咲きます。残った側花は順々に時間差を開けて咲きます。これはおそらく、霜などの被害を受けた場合のスペアとして側花があるのだと思います。
 写真は「2001年ふじ」の今日の様子です。中心花は開花して時間が経っているせいで雄しべがフケていますし、側花は順繰りと咲いてきているのが判ります。
 さて、連日の霜注意報が入りました今年の増毛町ですが、ここまで霜らしい霜は降っていません。このままですと、中心花はおろか側花まで全てが着果してしまいそうなので、果樹園では現在摘花の作業中です。中心花の実は、側花の実よりも数段大きく果型も良いので、側花は落としたいところです。
 あれっ、今晩も霜注意報が入っていますぅ?。

11月 092006
 

 ミツ入りりんごって、人気があります。りんごの品種によって、ミツが入りやすい品種、全くミツが入らない品種があります。
 ミツの正体はソルビトール(ソルビット)なる多糖類の一種。葉っぱで作られた養分がリンゴ果実に移動する場合、このソルビットの状態で送られるとの事。この状態ではまだ人間が甘さを感じることは出来ないらしい。酵素の働きで一段階分解すると甘さを感じられるようになるらしい。だから、ミツ自体は甘くないのだが、ミツの入りやすい品種の場合、ミツがたくさん入っていたと言うことは、葉っぱの活動が活発に行われていた証拠であって、故に、ミツ入りりんごは美味しいと言うことになります。
 さて、この写真。実を割る前に撮れば良かったのですが、「ノースクィーン」です。果実の下半分くらいミツで水没状態となっていました。こんなにミツだらけのリンゴは、めったに見られません。
 食べてみましたら、やはりミツ自体はさほど甘くありませんでしたが、このりんごの上半部は、かなり濃厚な甘さを呈していました。
 ミツ入りリンゴは、貯蔵する事で少しずつミツが果実内酵素で分解され、消えていきますが、しかし、水没するくらいのミツが入ると、その部分の細胞が窒息して死滅するらしく、ミツの部分から腐れが生じやすいのです。もし、ミツ入りリンゴがありましたら、早めに食べた方がよろしいかと存じます。

11月 072006
 

 今朝の天気予報を見ると低気圧が前線を伴って通過し、強風を伴う悪天候になるとのこと。そしてその後は冬型となり気温が下がるらしい。そこで、当果樹園ではまだ「ふじ」などが未収穫だったため、強い雨が降る中、収穫しました。
 写真は「2001年ふじ」。昨年も11月7日に収穫しています。普通の「ふじ」や、半端なに残っていた他の品種も収穫し、極端に悪い色のりんごを除いてほとんど収穫しました。
 今日の増毛果樹園は、時より雨が強く降るものの強風はありませんでした。

11月 042006
 

 9月1日に行われた全国りんご研究大会で、記念講演された先生が「やたかとふじをごっちゃにするな」旨の事を訴えておりまして、正直に栽培せよって事でした。
 「やたか」は「ふじ」の枝変わりですが、年月を重ねると特性が「ふじ」に戻っていく「先祖返り」と言う現象が出る事があります。「やたか」は「ふじ」よりもかなり早く収穫できますが、当果樹園の「やたか」もだんだんと「ふじ」に近づいて来ました。
 しかし、今年は天候のせいか「やたか」は「やたか」です。ミツの入りも良いし、「ふじ」よりも軟肉の感じです。で、今日「やたか」を収穫しました。今年はなかなか良好な味ですので、お勧めです。

10月 312006
 

 天気予報では朝から雨のはずでしたが、午後3時頃まで持ちました。午前中はむしろ晴れていました。この頃は晴れが多く、りんごの着色が進んでいます。
 今日は「新世界」を収穫しました。(去年は11月7日でした)ジョナゴールドも着色の良いものをもぎました。

10月 272006
 

 北海道日本ハムファイターズ日本一!いゃー、昨夜は画面はTV、音声はラジオで観戦。やりましたね。「旃檀林」効果か?(解説:駒大苫小牧高校校歌より。HBCラジオ、カーナビラジオ聞いた人なら分かるはず)。景気がいまだ悪い北海道に、輝かしい光が射した気がしました。
 さて、昨日と今日にわたって「ハックナイン」を収穫しました。両日は天候が良く、まだ木にならしていても良かったのですが、まぁ、この時期、いつアラレでも降ってもおかしくない季節ですので、りんごの比較的色付きの良いものをもぎました。収量は思った以上にありまして、約100箱ほどありました。
 品種特性他は、去年エントリ一昨年エントリ参照

10月 182006
 

 「ふじ」は日本のりんご品種構成において圧倒的シェアを得ていて、「ふじ」の作付けは世界へも広がりを見せています。しかし、増毛町において「ふじ」は生育期間が短いためか小玉であり、色付きも悪くて他産地よりも大変不利な状態でした。
 世界を席巻しつつある「ふじ」は、その本数が増えるにつれ枝が突然変異する「枝変わり」が多く発見されるようになりました。その枝変わりの一つがふじよりも早く収穫できる「やたか」が出現。ふじのバラエティーが増えました。さらに時が経ち今度は「やたか」の枝変わりが出てきて、やたかよりも色もよく早い品種が登場。それが「紅将軍」です。早生の「ふじ」は、まだまだいろいろ発見育種されて「弘前ふじ」など出てきました。「昂林(こうりん)」も早生ふじの一種で出生がはっきりしないものの、おそらく「枝変わり」として出てきたものと思われます。
 北海道産「ふじ」は内地産ふじに品質ではかいませんでしたが、この早生ふじ系統は、他府県と遜色なく果実も大きくなるしミツ入りも豊富で、おいしい良いリンゴが出来ます。北海道の「早生ふじ」は、余市のある出荷組合で「昂林」、深川方面は「紅将軍」と地域を挙げて品種導入が図られておりすでに多くが出荷されています。
 当果樹園では、両品種はありますが、まだまだ幼木のため十分な収穫はありません。しかし、外観やミツのびっしり入った濃厚でさわやかな味のこのリンゴは増毛でも高品質りんごで出来、つがる収穫後の品種としてかなり有望で、今後の増毛町での植栽は増え続けると思われます。
 当果樹園の紅将軍と昂林はそろそろ収穫されますが、おそらく直売の皿売りで終了するものと思われますが、以後お見知りおきを。

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