11月 172005
 

amazonから取り寄せた本、「Mirror for Americans:Japan 訳版 アメリカの鏡・日本」を読みました。本文には挿絵や写真は一切無く、活字だけの約400ページ余りを読みました。活字嫌いの私がこんな本を読むのは、奇跡に近いのではないでしょうか。
 さて、この本は、amazonの紹介ページを参照していただければ判りますが、著者はアメリカ人女性ヘレンミアーズであり、なんと1948年に書かれたものです。当時は日本の敗戦直後であって、GHQから翻訳出版を禁じられた本です。
 この本を知ったのは、私がよく見に行く憂国系ブログのリンクや、何よりどこで見たのか忘れましたが、櫻井よしこさんが強く薦めていたのを強烈に印象に残っていたからです。
 先の戦争が「侵略戦争」と大声で決めつけている政党があります。また、多くの日本人は、「戦争は間違っていた」「日本は一方的に悪かった」と思っています。戦争を語る事さえ「戦争賛美」と捉える人もいます。なにより「靖国参拝問題」がこれほど大げさなニュースになっている事自体、マスコミまでも異常なまでに戦争拒絶思考です。
 しかし、何故日本が戦争を始めたのか、果たしてぼろぼろに負けた日本が、日本だけが本当に悪かったのかを、ほぼ中立な立場で書かれています。
 アメリカは日本を「好戦的日本人が世界征服を企んでいる」と本気で考えていたし、日本はアメリカの戦力を過小にまた、自分の戦力を過大に評価していたのです。その日本を圧倒的な戦力でズタズタにして、原子爆弾まで使用したのは、どこに正義があるのか告発していますし、戦争に至る日本が取ってきた行動は、正に西洋諸国の鏡のようであると言う内容です。
 結局、アメリカも幼くて自国の利益ばかり優先していたし、日本も後れて近代化した幼い国であったのだと私は思いました。当時地球上に残された最後の有力な植民地「中国」を巡っての国際エゴの末の戦争でした。
 戦後60年が過ぎ、果たして国際情勢は、どれくらい大人になったのでしょうか。
 アメリカは、日本をやっつけようとソ連をそそのかして、中国と組み、日本を叩きのめしましたが、本当の敵は、ソ連だった事に気づき冷戦が始まりました。また、最近は中国が台頭してアメリカの敵になりつつあります。未だに国際関係は「力」の誇示により戦争抑止しています。
 また、アメリカをはじめとする経済環境は、「グローバルスタンダード」という、結局はアメリカ有利の一見合法的な枠組みを進めています。
 このような状況は、少なくともアジアでは、60年前から成長することなく、相変わらず「幼い」ままであることが判りました。
 しかし、まあ、本当に「好戦的」なのはアメリカの方で、昔から日本は平和主義でありました。明治に開国して、世界に特に西洋に翻弄される日本の状況は、今も続いています。

  One Response

  1. アメリカの鏡・日本を読んで

    上に示された「アメリカの鏡・日本」を読み終えました 今、戦争の本ばかり読んでい

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