2月 102007
 

 今回の増毛町長選挙の投票日は2月3日でした。告示日が1月29日でしたから、選挙運動が出来る期間は5日間です。これまで書いてきたように、選挙期間になってやっと候補者の政策や政見を、言説やポスターなどの図画を使って有権者に訴えることが出来ます。候補者側は全力で選挙運動を展開するわけです。
 一方、投票日に都合が悪くて投票に行けない人がいます。例えば入院中であったり、出稼ぎ中であった場合です。この方々は不在者投票と言うことで、指定病院であれば病院で投票出来ますし、出稼ぎ中の場合は、前もって手続きすれば出稼ぎ先の役所(選管)で投票できます。出稼ぎ先での不在者投票は、郵送でやりとりされるため、時間的にきわどい場合もあります。
 しかしその他に、投票日に仕事が入って忙しいとか旅行に行くなどの場合、投票日前でも役場で投票することが出来ます。いわゆる期日前投票です。この制度は、たぶん国政選挙などで投票率を上げるべく導入された制度のようで、気軽に投票ししくださいと広報しています。
 今回の増毛町長選挙でも期日前投票がなされ、数百人が投票日前に投票を済まされました。(15日追記:期日前投票は約千票弱との事でした)
 選挙期間は僅か5日しかありませんので、候補側は懸命なる選挙戦を繰り広げている最中にもかかわらず、多くの方が期日前に権利を行使したことになります。事実、電話での選挙運動をすると、「もう済ませました」と返答する方が多かったのです。
 期日でなくても気楽に投票出来る期日前投票。投票日の一種異様な会場雰囲気を感じることなく気兼ねなく投票出来るこの制度、利用する方がさらに増えそうです。しかし、そうなると選挙期間の選挙運動の意義がどんどん薄れていく事が危惧されます。
 今後の選挙では、ますます選挙期間前の「後援会活動」のウェイトがさらに増すのではないでしょうか。さらに、投票率アップの為だった期日前投票ですが、今回の選挙では、8年前よりも2%減ってしまっています。

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