増毛町果樹協会は、本日5日午後から暑寒沢会館で27名が参加した定期総会を開きました。
2年に一度の役員改選期ですが、会長副会長とも何故か再選される結果となりました。
北海道果樹協会は、2月3日9時半より札幌南区で全道桜桃剪定講習会をひらきました。
地元札幌を始め仁木町などまた普及センター等関係機関も含め約85名が来集しました。増毛町からは私を含め4名が参加しました。
講師はいもつお世話になっている山形の軽部氏。実施したサクランボの樹は去年も講習に使った佐藤錦。
去年も軽部さんが手をかけてあるだけあって、今年の落とす枝は少ないです。
この日の気温は、さほどではありませんでしたが、とにかく風が冷たく、ジーと見ている人には体感温度がドンドン冷えてきました。
定山渓ビューホテルへ移動して昼食後、講義です。「桜桃の結実確保について」など去年のデーターを見ながら、考察しました。
また、中央農試からはりんごやぶどう洋梨の品種特性や新品種の紹介などがありました。
引き続いて我々が向かったのは、小布施の隣の中野市。ここに長野県のりんご作りのエースと呼ばれる荻原安治氏を訪ねました。山形で修行したメンバーの渋谷さんの先輩に当たる方で、熱心なりんご農家。
昔、長野県のフジは東京の大消費地をめぐって青森県産と競合。そのため長野県では青森産がでるより先に少々早取りをして出荷。当初は有利な価格をとっていた長野県でしたが、食味では劣るイメージがついたそうです。
そこで、荻原さんは「冠雪りんご」のグループをつくり、山が冠雪するまで収穫しないように徹底。つまり完熟してから収穫出荷するように厳格化しました。食味で他の長野県産フジと完全に差別化して、現在では九州の生協ともタイアップして、価格面でも有利に販売できるまでに認知度を上げた方です。
荻原氏は、地域のリーダー格で、これまで「りんごの世界」と題するイベントを企画したりと、りんごに対する情熱は並々ならぬ方でした。なにせ切手にまでなっちゃう方なのです。
今回の訪問では未だに、りんごに対する情熱はさらに高まっているようで、新聞はもとより色々りんご情報を収集し研究されておりました。
ただ、数年前に病気を患い、動くのが多少の不自由さが残っていました。いつまでもリンゴに対する情熱を我々に見せて欲しいなとおもいました。
11月20日、小布施近郊の果樹生産者を訪ねました。まずは酸果桜桃を先進的に栽培している高澤園。高澤さんは、5月札幌で開催された全国サクランボ大会にもお越しくださった方です。しかし今回は、身内の不幸がありお会いできなく、奥様が迎えてくれました。また説明は、酸果桜桃に詳しい長野果樹研究会、「やまさ農園」の関氏がわざわざ長野市から駆けつけてくれて、酸果桜桃についてお話くださりました。
酸果桜桃(サワーチェリー)つまり酸っぱいさくらんぼ。日本では甘いさくらんぼ、甘果桜桃がほとんどであますが、欧米ではジャムなどの加工用サクランボも多く栽培されている。
関さんはいち早く酸果桜桃に注目し、すでに実践生産されている方です。増毛では数年前から数戸に酸果桜桃苗木が僅かながら植えられていて、今後の管理など関さんに伺いました。
甘果桜桃は収穫して一ヶ月で終了してしまいますが、加工に向く酸果桜桃であれば一次加工を施せば通年して、しかも付加価値をつけて販売できるわけであり、果物生産のバラエティーが増える事は今後の一つの方向であると思いました。
また、関さんも高澤さんも日本ピンクレディー協会の役員。日本ではまだまだ知られていない、りんごの新品種「ピンクレディー」。訪問時は収穫を間近に控えておりました。ココでは鳥害が深刻で、樹には網がかけられていました。ピンクレディーはオーストラリアで品種改良されてできた品種。平成9年にNZ(ニュージーランド)を訪れたときには有力品種として注目されていた記憶があります。日本でも関さん方の活動で現在少しずつ増えつつある品種ですね。
関さんと私はお互い初対面なのですが、Twitter上で見かけてはおりました。今回、長野視察でTwitterでつぶやきながら行ったところ、関さんにも見ていただいており、長野市での夕食場所など教えて頂きました。ネット上では何度も交流していながら、対面するのは初めてで、なんだか複雑な出会いとなりました。
ほんと、ネットは距離に関係ないので、時代の進化が実感しますね。
お昼、6次センターが所有するレストラン「花屋」でオシャレな昼食を済ませて、近くある北斎館へ。
葛飾北斎が老齢の一時期に小布施に滞在し、思う存分芸術活動をしていたようで、数々のお宝が展示されている「北斎館」。この施設を中心に、現在は栗菓子の有名老舗店3店の他お土産屋さんが並ぶ。
もちろん、私も栗菓子を買いました。小布施栗は、室町時代から栽培され、江戸時代には将軍家に献上されていたため、当時は地元民でも小布施栗を手に入れられなかったそうです。
小布施の街づくりは、全国的にも注目されており、たとえば「町並修景事業」は、街の建物を修復する際は、個人のものであっても歴史的景観にあった建物にするように誘導するなど、信金などと協力して町並みを整えています。
また、「栗」にこだわり、遊歩道は栗の樹を使った木道を整備(「栗の小径」)するなど工夫していますね。また、民家であってもその庭を観光客に開放するなど官民挙げて観光の街づくりを進めています。
人口が1万1千人でありながら小布施へ来る観光客は年間120万人といいますから、スゴイ事でありますね。
北斎が何故小布施に居たのか?時の豪農商「高井鴻山」が招いたのでありますね。こちらも高井家から町が買い取って保存し、展示ています。
多くの観光客が訪れる小布施は、単に北斎館のネームバリューのみならず、町全体で情緒や風景を整備しているからであります。
歴史と文化を現代まで継承して街づくりに生かす小布施は、全国の街づくりのお手本とも言うべき事にも納得です。北海道の町で歴史においては内地にかないませんが、街づくりの精神は是非見習いたいものです。
小布施はこの他にも美術館など多彩な観光メニューがあって、とても短時間では見られませんでした。
この街づくりについてはこちら小布施 まちづくりの奇跡 (新潮新書)を是非。
11月19日から21日、増毛町果樹協会と増毛農産加工組合の共同開催として長野県への視察旅行を敢行しました。生産者男女7名に増毛町役場、JA、農業改良普及センターを含め11名で信州に向かいました。飛行機の便が往復とも昼頃なので、初日と三日目はほぼ移動となり視察は実質20日の一日しかなくあわただしいスケジュールとなりました。
20日まず訪れたのは小布施町の農産物の直売や、加工施設を備える6次産業センター「花と緑の館販売センター」。
「6次産業」など誰も言葉すら知らなかった平成11年にいち早く、地元農産物の加工販売を手がける仕組みづくりをしているセンターです。このセンターの商品は「小布施屋」ブランドで販売展開しています。
小布施は酸っぱいりんご「ブラムリー」を二十数年前に導入し地道に魅力を高め今に至ります。当果樹園がブラムリーを販売できるのも小布施の活動があったからなのです。日本の生産者レベルでブラムリーは全く評価に値しない品種。事実増毛でもジュースの原料として当初11軒の果樹園で20本づつ導入していますが皆、伐採して増毛で残っているのは20本程度になっています。
現在小布施では東京の高級果物店、新宿高野や英国大使館ともタイアップして、より一層ブラムリーの魅力と知名度アップに奮闘中。
数年前から小布施では酸果桜桃(酸っぱい加工用サクランボ)に注目して、生産加工販売の模索中。まだまだ樹が小さいのでこれからドンドン収穫されるでしょうから、小布施屋の手腕が試されそうです。増毛でも去年、酸果桜桃を数本ですが導入しています。
センター前では花がたくさん売られており、売上が好調のようですが、加工部門ではいろいろ課題が浮き上がっているようで、設備など更新や機構の見直しなどもなされ始めているそうです。
酸っぱくて青くて日本では誰も見向きもしなかった調理用リンゴ「ブラムリー」。そんなリンゴがこれほどの知名度を持つようになったのは、小布施の人たちの並々ななぬ努力と情熱があったからに間違いありません。ブラムリーは日本ではまだまだ存在を知らない品種でので、今後、どう発展していくのか分かりませんが、その先駆的活動した小布施に敬意を表したいと思いました。
10月22日付け北海道新聞に黄色いリンゴの記事が載っていました。
文面の京谷さんは北海道果樹協会の副会長です。七飯の宮田氏や野菜ソムリエの吉川さんも載っていました。
黄色いりんごは、ぐんま名月やトキの他にも「きおう」「もりのかがやき」「スイートメロディー」など、苗木のカタログを賑わせており、ますますバラエティーが増えていきそうです。
また、同時に21日~27日までホクレン大収穫祭が札幌三越10階で開催され、初日にお手伝いで行ってまいりました。
このイベントの三越のチラシは冊子形式になっていて、ちから入っています。
増毛のブースはいつものエレベーター正面。りんごや洋梨を並べ、朝早くから準備に追われました。
開店と同時にエレベーターは1階から直通のように10階までストレート。扉が開くと同時に満員のお客がなだれ込みました。始終の来客にめが回るほどの忙しさ。
増毛ブースは毎年「旭」を販売していますが、朝のお客さんは「旭」が目当て。10個30個と買って行かれるお客さんもおりました。
10階は、いろいろな秋の農産物に加え、加工品やぎょれん協賛による水産物もあって、会場は人であふれていました。
ただ、毎年思いますが、やはりお客さんの年齢層が高いのが目立ちましたね。年齢層が高いのは結構なのですけれど、若い層への魅力発信が足りなかったかも知れません。と言っても初日は混み合っていて、これ以上の来客があっても通り抜けできない事も考えられますけれど。
初日の増毛の売上は去年並だったようで、北海道へのアベノミクスは、まだ実感できてないような気がしました。
昨日と本日は旭川のウエスタン北彩都にて、増毛果物PR・販売を行なっておりますが、先日のイベントについて報告します。
10月1日~3日、札幌市の地下歩行空間(ちかほ)にて、北海道果樹協会主催の果物PR活動がありました。増毛ブースも3日間すべてに参加し、活動してまいりました。
今年も増毛町役場農林水産課、増毛町観光協会と共に販売はJAを中心に私を含めて生産者も加わってPR・販売を行ないました。
増毛のブースは会場の端っこで、販売机は約2メートルほどのこじんまりした物でしたが、しこに洋梨ジュース試飲コーナー、リンゴを一個売、プルーンや洋梨、ハチミツなど、売り場に凝縮してPR、販売しました。
初日はさほどイベントが周知されていない感じがしましたが、二日目はまずまずのお客さんが立ち寄られていました。
ブラムリーはこれまでより最高価格で売り出しましたが、青い大きなリンゴが目を引いたようで、興味を示すお客さんもおりました。洋梨ジュースは今年産のバートレットで搾りたて。さわやかて綺麗な黄色いジュースは好評。ジュースの販売はあまり期待していなかったですが、こちらも売れ行きが良かったですねー。
ブラムリーでジャムを作ったら衝撃的な未体験ジャムになると、口をすっぱくなるまで説明しましたが、二日目、そのジャムに感動して再来されたお客さんもおりました。すっぱリンゴのブラムリーの可能性を感じる一面もありました。
10月5日(土)、6日(日)は帯広市で行なわれた「ばんば祭り」に殴りこみ。金曜日の夕方暗くなった頃に増毛を出発した増毛軍団一行は、深夜に帯広到着。早朝から準備し、PR販売に備えました。
天気もよく来客は多く、増毛産果物は好評。二日目の不足分に備えて、日曜日の早朝、別車で帯広に向かっていくほどの全力投球。二日目もお客は押し寄せるイベントで、売れ行きも好調でした。
終了時が17時なので、イベント終了し後片付けして帰町する。一行が増毛到着は深夜となりました。
今日の旭川の後は、JAのみとなりますが、札幌三越にてホクレン大収穫祭が予定されております。つがるや旭、マーガレットマリラなど新たに品種が出てきますので、まだ増毛産果物を買われていない方は、是非お越しください。
増毛町果樹協会による現地研修会が4日午後暑寒沢会館で開かれ、約30名が参加しています。
今年は7月8月の平年を上回る高温や、7月中旬の無降雨により、サクランボは、ハウス外でも獲れましたが、開花が平年より2週間も遅かったのに、サクランボ終了はさほどの遅延なく過ぎました。結実は佐藤錦は良かったものの南陽の結実は不良で、その要因は開花期の強風や高温によるものではないかとの考察が、普及センターからなされました。
また、洋梨のバートレットやりんごのつがるの収穫期の判定は、開花が遅かったものの、おそらく平年より若干の遅れで収穫期になるだろうと分析結果から予想されました。
秋には台風などの風害が怖いのですけれど、なんとか晩生のリンゴまで、無事に、また高品質な果樹が収穫できるよう願って居ます。
北海道果樹協会は23日、深川市アグリ工房まあぶで全道果樹生産者研修会を開きました。全道の果樹生産者ら約130人が参加し、午前中は林果樹園(写真)、藤谷果樹園を視察し、午後からはグリーーンツーリズムと6次産業化と題して拓大教授の橋本氏による講演と、「これまでの生育と今現場では」と題して普及センターからの講演がありました。
増毛からは僅か4名の参加でした。深川はりんご栽培が増毛よりもはるかに熱心に行なわれている印象をうけましたねー。はやり他の産地を視察する事はよい刺激を受けます。
講演でスズメバチの捕獲についてありました。増毛も春からトラップを取り付けておりますが、深川はさらに獲った女王蜂をトラップに付けてさらにおびき寄せようとしていました。増毛での今後のトラップ作りの参考になりました。
「フルーツの里ましけ」、今年の新企画は、「増毛スタンプラリー」。増毛の果樹園や水産加工直売店で買い物するとスタンプがもらえて、応募すると抽選で豪華商品をプレゼントします。応募しなくても、スタンプを観光案内所に持ち込むと、くじが引けて、景品があたるという企画です。
果樹園で買い物や果物狩りするとスタンプ3個、水産加工店や国稀でのお買い物はスタンプ1個。3個、6個個、10個集めて応募すると段階ごとに景品は換わりますが、スタンプが少なくても応募できるようにしています。
スタンプ台紙は、駅前の観光案内所や協賛店でもらえます。毎年恒例の「さくらんぼ食べにおいday」は、取りやめて、スタンプラリーに重点を置いています。
また、期間は7月13日から10月24日までの長期間となっています。詳しくは次回の「じゃらん」の広告、もしくはパンフレットをご覧ください。