12月 102013
引き続いて我々が向かったのは、小布施の隣の中野市。ここに長野県のりんご作りのエースと呼ばれる荻原安治氏を訪ねました。山形で修行したメンバーの渋谷さんの先輩に当たる方で、熱心なりんご農家。
昔、長野県のフジは東京の大消費地をめぐって青森県産と競合。そのため長野県では青森産がでるより先に少々早取りをして出荷。当初は有利な価格をとっていた長野県でしたが、食味では劣るイメージがついたそうです。
そこで、荻原さんは「冠雪りんご」のグループをつくり、山が冠雪するまで収穫しないように徹底。つまり完熟してから収穫出荷するように厳格化しました。食味で他の長野県産フジと完全に差別化して、現在では九州の生協ともタイアップして、価格面でも有利に販売できるまでに認知度を上げた方です。
荻原氏は、地域のリーダー格で、これまで「りんごの世界」と題するイベントを企画したりと、りんごに対する情熱は並々ならぬ方でした。なにせ切手にまでなっちゃう方なのです。
今回の訪問では未だに、りんごに対する情熱はさらに高まっているようで、新聞はもとより色々りんご情報を収集し研究されておりました。
ただ、数年前に病気を患い、動くのが多少の不自由さが残っていました。いつまでもリンゴに対する情熱を我々に見せて欲しいなとおもいました。