今日は天気良くて、暑寒別岳が鮮やかに見えていました。
果樹園内には30-40センチ程度の積雪がまだありますが、朝方の足跡が夕方には目立たなくなるくらいの融雪状況です。
太陽高度も上がってきて暑寒別岳の内側(北側斜面)にも日光が当たるようになり、また黄砂による汚れがまだ無いので、美しい山脈を見ることが出来ました。
本日28日午後から留萌支庁合同庁舎講堂で、CSA勉強会がひらかれました。講師は長沼町在住エップ・レイモンド氏と荒谷明子氏のご夫妻で、30名ほど参加者がありました。
「CSA」は私も初めて聞きました。
Community Supported Agricultue の略だそうで、「地域のコミュニティに支持された農業」だそうです。
講師のご両人は、前回放送されたNHK「北海道中ひざくりげ」長沼ロケで登場。ご近所の仲野さんも数秒出ておりました。アメリカ出身のレイモンドさんが地域に溶け込み、安心安全な農産物を作って家族と生活している様子が紹介されておりました。
番組ではCSAの事は紹介されていませんでしたが、CSAは、これまでの農産物を「売る」「買う」の経済システムを見直し、生産者消費者の連携を強めるために考え出された新しい考え方です。農家が生産する前にあらかじめ一年分を前金として受け取り、市場価格に左右されることなく、正当な単価設定のもと生産された農産物を定期的に会員に配布するシステムです。詳しくは下記リンクを参照。
約100年以上前に日本、とりわけ北海道はアメリカの大規模農業をひたすら学び、又現在でも輸入農産物との競争力を付けるためにさらなる規模拡大を推し進めています。規模が大きくなれば機械化を更に進むわけですが、地域の農家人口は減ります。いつしか農家は生産に追われて消費者の食べる顔さえ想像出来なくなるくらい「経済」を追求するようになるのですね。そして地域は寂れる。
レイモンドさんはアメリカ在住時は大規模農業を志していましたが、100年前に書かれた一冊の本と出会ったそうです。
Farmers of Forty Centuries: Organic Farming in China, Korea, and Japan
(日本語訳がでているようで「東アジア四千年の永続農業」)
この本には、人間の生命の根源である農業を永続するには日本や中国韓国に学ぶべきだとの事が書いてあるらしいです。
100年前に日本(北海道)はアメリカ農業を学びましたが、本当は灯台もと暗し、我々の祖先が実践していた循環型農業が、今後の古くて新しい農業の姿となるのかも知れません。
留萌支庁の告知ページ
留萌支庁によるCSA説明PDF
メノビレッジHPはこちら
本日午後から増毛町農業委員会が開かれました。
議題は、河川地の借地にかかる営農証明書交付や、農地の賃貸借権設定などでした。
1月に行われた農業委員会選挙人について総括が確定しました。
増毛町の農業戸数120、選挙人は281名との事でした。
増毛町役場では公式ホームページを立ち上げておりますが、このほど増毛町農業委員会のページも付加された模様で、「増毛町農業委員会だより」や農業委員の名簿がアップされているようです。
本日午後から暑寒沢会館で増毛町おうとう研究会総会が開かれ、会員31名のところ約20名が参加しました。「おうとう研究会」は、サクランボの栽培や販売まで包括的に栽培技術など向上しようと言う団体です。果樹協会とメンバーはダブるものの、独自にサクランボ着色目慣らし会など開催しています。
総会に合わせ、毎回研修会を開いていますが、今年はまず、JAを通じて取引している東京からゲストを招いて、状況などを伺いました。
昨年のサクランボは大不作でした。JAの取扱高も前年の25%にとどまりながらも、比較的高単価で過ぎたようです。増毛産サクランボは、時期的にほぼ日本最終のサクランボであり、もっと取り扱いを増やしたい意向を受け取りました。
もう一つ、着色促進のための生産資材「反射シート」の「フタムラ化学」さんを招いて、新開発した反射シート「パールライトSH」の説明も受けました。
2月23日、仁木町で道果樹協会主催の全道剪定講習会が開かれ、増毛町からも11名が参加しました。
昨年同様(2008/2/28参照)、講師に山形県寒河江市でさくらんぼ栽培を実践している軽部賢一氏を迎えております。
午前中は仁木さくらんぼ出荷組合副会長である勝浦氏の圃場にて、剪定の実技講習でした。
軽部氏を招いての講習は、同じ樹を継続的に剪定しなければ身に付かないとのことで、同じ樹を剪定するようにしていて、今回で3年目となります。
現地には道内各地の果樹協会員約100名が参集。軽部氏の経験に基づく論理的な剪定法を学びました。午後から場所を農協に移して、さくらんぼの最新情報など意見交換がなされました。
本日午後、暑寒沢会館で増毛町果樹協会総会が開かれました。会員31名の他、町長や普及センター、JA関係者など来賓に迎え、収支決算や予算、事業に関する質疑が話されました。
昨年度は、花時期の低温により特にサクランボが甚大な不作となり、当初予定していたイベント「さくらんぼ食べにおいday」が中止に追い込まれ、当初予算よりも若干の事業縮小決算となりました。
今年度は、全道果樹生産者研修会が増毛開催と予定されており、これまでの事業以上に多彩な事業計画と成っています。
また、新しい事業としてこれまでのトレーサビリティーに係る農薬や施肥履歴の提出の他に、生産作業履歴「GAP」の取り組みが盛り込まれました。
参加した生産者からは、鹿の害獣対策充実などの意見がなされました。
総会終了後は懇親会となり、普段あまり話が出来ないJAトップ役員らとの情報交換の場となった次第でございます。