本日28日午後から留萌支庁合同庁舎講堂で、CSA勉強会がひらかれました。講師は長沼町在住エップ・レイモンド氏と荒谷明子氏のご夫妻で、30名ほど参加者がありました。
「CSA」は私も初めて聞きました。
Community Supported Agricultue の略だそうで、「地域のコミュニティに支持された農業」だそうです。
講師のご両人は、前回放送されたNHK「北海道中ひざくりげ」長沼ロケで登場。ご近所の仲野さんも数秒出ておりました。アメリカ出身のレイモンドさんが地域に溶け込み、安心安全な農産物を作って家族と生活している様子が紹介されておりました。
番組ではCSAの事は紹介されていませんでしたが、CSAは、これまでの農産物を「売る」「買う」の経済システムを見直し、生産者消費者の連携を強めるために考え出された新しい考え方です。農家が生産する前にあらかじめ一年分を前金として受け取り、市場価格に左右されることなく、正当な単価設定のもと生産された農産物を定期的に会員に配布するシステムです。詳しくは下記リンクを参照。
約100年以上前に日本、とりわけ北海道はアメリカの大規模農業をひたすら学び、又現在でも輸入農産物との競争力を付けるためにさらなる規模拡大を推し進めています。規模が大きくなれば機械化を更に進むわけですが、地域の農家人口は減ります。いつしか農家は生産に追われて消費者の食べる顔さえ想像出来なくなるくらい「経済」を追求するようになるのですね。そして地域は寂れる。
レイモンドさんはアメリカ在住時は大規模農業を志していましたが、100年前に書かれた一冊の本と出会ったそうです。
Farmers of Forty Centuries: Organic Farming in China, Korea, and Japan
(日本語訳がでているようで「東アジア四千年の永続農業」)
この本には、人間の生命の根源である農業を永続するには日本や中国韓国に学ぶべきだとの事が書いてあるらしいです。
100年前に日本(北海道)はアメリカ農業を学びましたが、本当は灯台もと暗し、我々の祖先が実践していた循環型農業が、今後の古くて新しい農業の姿となるのかも知れません。
留萌支庁の告知ページ
留萌支庁によるCSA説明PDF
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