5月 312012
 

増毛町果樹協会は5月31日、現地研修会、その後のお花見会を開きました。
 今年はなんと言っても5月1日の異常な高温によりサクランボの生育が一気に進み、しかし開花後にはずーと15℃に満たないような低温が続きました。ミツバチが入園できたのも場所によっては満開前後であり、サクランボ着果が気がかりで各果樹園主の表情もうつむきかげんでした。
 サクランボは落果するので今後の落果次第ですが、場所によってはかなりの着果をみています。リンゴはまだ不明。梨は多すぎるくらいの着果をみています。
 私からは今回のミツバチ導入に寄せられたいくつかの疑問や不満に答えるべく、これまでの背景や今回のミツバチ導入の顛末を説明しました。
 その後、普及センターから気象の推移など説明があり、開花時に期待した高温とならなかった事などのデータが示されました。
 研修会の後は、恒例の懇親会。例年ですとジンギスカンですが今回は会館を使用したため、焼肉は中止してオードブルによる懇親となりました。

4月 262012
 

増毛町果樹協会は26日午後から暑寒沢会館で、現地研修会を開きました。
 今年の融雪期は4月23日で平年が12日ですので11日の遅れ、去年より7日遅れとなっています。
 雪解け間もないこの時期に平年と比べてもあまり意味ありませんが、芽の進み具合は平年と比べてサクランボで5-6日ほどの遅れ、リンゴも4-7日の遅れとなっていました。
 昨年は天候が悪く低温や雨でサクランボの開花が長引いて、せっかく結実した果実の多くが灰星病にかかってしまった反省を踏まえ、今年は開花時期の殺菌剤散布間隔を工夫してみようとなりました。しかし増毛はミツバチを導入しており、ミツバチに影響を与えないようにしなければならず、多少の不公平を生産者に与える事が懸念されます。
 リーダーとしては花が終るまで、ちょと胃が痛くなりそうな日々が続きます。

3月 292012
 

 増毛町果樹協会は、29日午後から暑寒沢会館で今期最初の研修会を開きました。今回からは浜益の果樹園にも呼びかけ、浜益2名を加えた約40名が集まりました。
 まず、普及センターからは、融雪状況や今年の防除暦の確認など説明を受けました。今年の積雪自体はやや多いものの、普通この時期になるとぬかって歩きにくくなるのが、今年は雪の密度が高いのかぬかる事が少ない特徴です。
 今回は中央農試からも来て頂き、去年行った洋ナシ追熟試験の結果などの報告を受けました。また、マイナー作物である「梅」について栽培上の概略の説明もして頂きました。
 ホチキスで有名な「MAX」から、電動剪定鋏の実演もあり、今回の研修会は盛りだくさんの内容で終えることができました。

夕刻からは農産加工組合総会も開かれています。

3月 132012
 


 

北海道果樹協会は、3月13日10時から札幌中央区北農ビル19階第6会議室で、「果樹対策懇談会」を開きました。会場には各果樹産地の果樹協会や事務局、試験研究・普及機関など約40名が参加しました。
懇談会では、各地で行われている新品種実証圃の実績報告の後、主任普及指導員の小坂氏から「気象変動に対応したこれからの果樹栽培について」と題して、果樹の取り巻くここ数十年の変異・推移を生産量生産面積、病害虫発生傾向などの分析のプレゼンを拝聴しました。
リンゴは、全国的に面積は減少しているものの、生産量はさほど減っていなかったりむしろ増えている他府県に対して、北海道は極端にりんごが減少しているとのデーターは、私にはショックでありましたが、同時にりんごに見切りをつける周りの農家を見ているので「なるほどねー」と納得するものでした。また、たとえばさくらんぼ時期の多雨は、これまでの折れ線グラフを見てもここ20年慢性傾向で、これまで異常気象とされていた現象は、もはや恒常化して、むしろ通常の気象現象となっているなどデータでも裏づけされていました。

2月 282012
 

本日28日、羽幌町公民館で平成23年度留萌地域農業儀出支援会議地域関係者会議があり、私も増毛町果樹協会を代表して参加してまいりました。
 この会議は、留萌管内農業において課題とされている事項について、解決策等を試験場に要望したり、それぞれ地域の課題への取組みを普及センターや指導農業士、JAなどの関係機関で情報を共有しようとするものです。
 普及センター南留萌支所から果樹の課題として提起しているのはプルーンのスモモヒメシンクイと見られる被害について。この件については私からも意見させて頂きました。
 プルーンは増毛町の果樹園においても近年増加傾向にありますが、シンクイムシの被害も増加。スモモヒメシンクイはその生態など明らかでなく、防除タイミングや薬剤なども確固たる指針もない事から、試験場に対して更なる研究を要望しました。

2月 092012
 

増毛町果樹協会は2月9日午後から暑寒沢会館で定期総会を開きました。
 23年度の増毛の果樹は、花時期の低温や降雨に伴う病気の発生、さくらんぼは収穫期の長雨に見舞われたり、りんご等も生産量は少なく、果樹経済は全く元気の出ない一年でありました。また全国的に見ても3.11の震災はあまりに大きな出来事でしたし、また政府は景気浮揚政策が無策のままTPPに突入しようとするなど幸先の見えない農業状況です。
 しかし、果樹は他の作物とは異なり一年一年でおいそれと植え替えることが出来ません。もちろん消費者ニーズに対応して品目・品種を絶え間なく更新しておりますが、生産される果樹をいかに豊かな農家経済に結びつけるかが毎年の課題です。
 増毛町果樹協会は来年度もYes!cleanを継続し、安心安全な果物作りを産地挙げて推進することや、安定生産に向けた技術の錬さん、増毛産果実のPR活動やイベント開催などの事業を実施することになりました。
 会長・副会長の役員任期は2年で、今回が改選期でしたが総会で「留任」との一声がかかり、そのまま私が会長の任を仰せつかる事になりました。今回は負担金増額などの予算案を提出して、スムーズに総会通過するかどうかハラハラしましたが、なんとか原案通り可決して一安心したものの、会長継続との事でもう一期の奮起せねばと責任を感じております。

2月 062012
 

2月6日、9:30より、余市町で北海道果樹協会の桜桃剪定講習会が開かれました。午前中は梅川地区のSさんのさくらんぼ園で、講師に山形県の軽部氏を向かえの園地実演講習をしました。参加者は余市・仁木の地元を始め、増毛や旭川や芦別や岩見沢など約100名が参集しました。増毛からは私を含めて7名が参加しております。
 午後からは余市農協に場を移しての講義となりました。
 剪定は奥が深く、個人個人の性格や技量が即座に反映されますので、何回講習を受けても簡単にマスター出来るものではなく、今回も自分とは違う切り方にちょっとした衝撃と反省を受けた一日でした。

12月 092011
 

 増毛町果樹協会は9日午後暑寒沢会館で、来年の薬剤散布歴の検討会を開きました。
まず普及センターから今年の気象状況や病害虫発生状況などの講習を受け、来期の農薬散布歴をどうすべきかの検討をしました。
 これまでのYes!Clean認証を継続し、極力農薬を減らしながらより効果的な薬剤の選定、品目を替えるものの交信攪乱剤(コンフューザー)は継続使用する確認をいたしました。来期も地域挙げて安心安全な果樹生産に努めるよう一層の努力をする事となりました。
 その後は注目されるりんご品種の試食を行い、カタログでは知っているものの実際の食味を味わいました。

11月 232011
 

 コープ札幌が産地交流する企画「Doさんぽ:大地のめぐみを再発見」は北海道果樹協会と協賛し11月23日、札幌エルプラザで、りんごを使ったスィーツ作り体験をしました。
 今回は増毛のくだものを使い、講師には札幌東区の洋菓子店リブゴーシュドゥラセーヌの礒部さんを迎え、12組の親子で「カトルカール」などを作りました。
 挨拶の中で、私、まぁ、増毛町果樹協会を代表して一応のPRをいたしましたが、お菓子出来上がりの時のスピーチで、勤労感謝の日の欺瞞について言っちゃいました。
 「勤労に感謝して休日にするのはおかしい」ってなわけで、今日は新嘗祭。収穫に感謝する日と認識するのが正しい日本人の精神だたと、熱く語ったしだい。多少会場が静まりましたが、お菓子の甘い香りで雰囲気はなんとか穏やかに保てましたね。
 
さて、出来上がったカトルカールはこちら

10月 132011
 

本日、13日、札幌市の市民生協北12条店2階で北海道果樹協会主催の道産果物PR企画「くだものフォーラム」が開かれました。
フォーラムでは道果樹協会が募集した「道産くだものサポーター」や関係者ら約50名が参加しました。洋ナシの添加物なしの簡単コンポートの作り方なども紹介。また、現在獲れている各品種のりんごや梨、プルーンなどの試食会もプログラムされています。また、同時に生協ルーシー店や西友西町店でも即売会も開かれました。
・・・と、言う私は荷物こそ朝に搬入したものの、北海道ロコにも行ったため、会場にはほとんど出られず内容は詳細にできません。あしからず。

9月 052011
 

 会館でやるのに「現地」でもないのですけど、まっ、細かいことはさておき増毛町果樹協会は本日5日13:30から暑寒沢会館で現地研修会を開きました。今回も普及センターによる果樹生育に関する内容です。
 今年ここまでの気象状況は、気温は概ね平年で推移しているものの、6月から7月半ばの日照不足と連動した降雨により、サクランボには全く悲観的な気象推移でした。リンゴは、その後の日照回復し若干干ばつ気味ながらも遅れていた生育を取り戻し、乾燥のため病気の発生も少なく推移しています。
 洋梨の玉伸びは縦方向が平年より短めで、小玉傾向にあるようで、収穫始めも平年より若干遅れ10日頃から収穫適期となりそうとのことでした。
 収穫まであと少しとなった今日ですが台風12号がのろのろと接近しており、なんとか被害最小限で通過して欲しいと生産者皆の願いではあります。

8月 232011
 

 北海道果樹協会は、8月23日壮瞥町で全道果樹生産者研修会を開き、全道の果樹生産者や行政関係者など約130名が集まりました。増毛町からは、青年部を含めて総勢17名が参加しました。

 午前9時半に集合し、まずは現地の果樹園を視察。フジモリ果樹園では北海道で初めて導入されたであろうサクランボの防霜ファンの様子を見学しました。特別に電源の入って回されたファンは、想像以上の風量で皆興味を示していました。
 壮瞥で大手となるタカシナ果樹園では、身障者用トイレまで用意された観光直売場を見学。多くの観光客のニーズをとらえて、多品目多品種果樹栽培が実践され、すでに極早生のリンゴも売られていました。
 堀口果樹園では、壮瞥ではりんごを経営の柱としていますが、いづれも「観光」で販売されています。

 午後は壮瞥の文化施設「山美湖」に会場を移して、先日行われた「サクランボ品評会」の表彰式や、壮瞥の農業情勢などの紹介がなされました。
 また、北海道大学準教授鈴木卓氏を招いて、北方圏の小果樹と題して、アメリカの果樹種族保存施設の紹介や、日本にあるが日本人の気づかない見逃されている有望な小果樹の期待を込めた講演がなされました。

 研修会終了後、青年部をのぞく増毛果樹協会組は壮瞥で一番大きな防除組合を視察。17件の果樹園が共同で使っているSSを見させていただきました。5台中3台がキャビンと言う先進的な取り組みに増毛一同、感心。皆うらやましい思いと、いつかはキャビンにしたいとの感じたようです。
 その後、帰路につくわけですが道中定山渓のホテルで日帰り入浴と食事をとり、何かとゆっくり時間ロスをしながら増毛に着いたのは23時前でした。

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