北海道果樹協会は7月15日、札幌市の地下歩行空間13番出口付近にある広場で、第6回北海道さくらんぼ品評会を開きました。今回は増毛、余市、仁木、深川、旭川の5地区から42点の出品がありました。品種は佐藤錦。
今年は天候の悪さから熟期が遅れ、色づきが悪いまま品評会を迎えることになり、予定数量を大きく下回りました。
しかし、それでも出品されたサクランボは、どれも特級品。パックの並べも細やかに行われて、どれも超立派な佐藤錦が集まりました。
審査は、糖度や病理の有無、並べ方や色づき具合など加味され、試験場関係者や市場関係者らに審査いただきました。また、一般の方から募集した「道産果物サポーター」による審査もなされました。
結果、最優秀賞には仁木の端さんが選ばれました。写真のようにすばらしい佐藤錦でございました。
増毛は5位とサポーター賞が入賞しました。
審査の中で、色づきの濃いサクランボとそれよりやや薄いサクランボが合った場合、市場目線ですと濃いサクランボは「過熟」と判断され薄めの方を評価しがちであることが判りました。つまり消費者目線ですと見た目に赤くて「おいしそう」を優先し、市場目線からはある程度の日持ちする事も要求されると言うことで、産地として生産者としてどこのニーズに合わせるかが求められるわけです。
さて、増毛産さくらんぼは、去年の旭川でのイベントでもサポーター賞を受賞し、今年も同様の賞にあることから、増毛は消費者優先のサクランボ選果を心掛けているのではないかと思います。事実、私も見た目も重要ですが、食べておいしそうな果実生産を目指しています。
さくらんぼ時期は期間が短く、とりわけ今年は遅く始まって早々に終わる感じなので、この時期を逃すことなく消費者の方に今年のさくらんぼをご賞味いただきたいと思います。
7月 152011