4月 212005
暑寒別川は雪解け水でやや増水しているものの、まだ水量は序の口といったところです。その川に、本来なら海に居るはずのカモメが来ています。
「カモメ」は「ウミネコ」など別名がありますが、増毛の俗称は「ゴメ」です。ゴメは海に居るべきなのにこの時期は、川に飛来してきます。写真は河口から約2キロ上流地点です。
どうやら鮭の稚魚を放流しているようで、それを食べにやってきているようなのです。「鮭」は秋に暑寒別川に帰ってきますが、北海道立水産孵化場増毛支場では、そこを捕まえて人工的に受精させ孵化させています。その鮭の稚魚が旅立つ時期なのですが、海に出る前にゴメに食べられるとは虚しい限りですね。
ゴメの中には川に入って「ひとりラフティング」をしている奴もいます。何度も何度も同じところをプカプカ流されて楽しんでいるようにも見えます。夕方になると、やはり海鳥の本能でしょうか、集団になって海に帰っていくのでした。