7月 172005
増毛には昔から「ミツ」と言う品種があります。果たして正式な品種となっているのかどうかは不明です。苗木屋さんのカタログにも載っていないし、果樹協会HPにも見つけることは出来ず、ひっとして品種登録されていないかも知れません。「ミツ」に限らず増毛の「水門」も「根ばえ」(根から生えてきた幼木)をちぎって増やしてきたため、「ミツ」も元々は実生であったと思われます。
この「ミツ」の味は、何たって甘いです。サクランボの品種の中で、たぶん最高に甘いのではないかと思います。色は赤ですが、濃い濃い赤になると完熟の証です。一度食べた人は、きっと忘れられない品種となるかも知れません。
しかし、欠点は、?小さい。他の品種からすると最小かも。?果肉が柔らかい。ぶよぶよって感じ。?軸が抜けやすい。
冷蔵庫に入れると数日は大丈夫ですが、通常は完熟すると日持ちがあまりしません。上記?と?の理由から輸送には特に耐えられない品種ですので、発送は原則お断りしています。たまたま入園されてミツを食され、「おいしかったので、身内に送ってあげたい」と申されましても、到着時には軸が抜け果汁がパック内にたまったりするので、発送は丁寧に断っています。
ですからこの品種は、来園された方だけの「ヒミツ」の品種と言うことで畑内でご賞味ください。