増毛町の果樹園では現在、農薬散布機SS(スピードスプレヤー)の増車が話題となっており、増毛町の各防除組合では補助金等の申請に向け導入意志決定や、どんな機種でいくのかなど検討しております。
私の属している第一防除組合でも先日会議が開かれ、現在使っている川南式が製造終了となっている事から、ではどのメーカーを増車にするかなど迷っている最中です。そこで、実際にすでに導入し使われている地区のSSを視察に行こうと言うことになり、第一防除組合メンバー3名で19日の朝出発しました。
目的地は壮瞥・仁木・余市の三地区、全行程約500kmの日帰りドライブでございます。雄冬のゲート開通時間に合わせて6:30増毛発、伏古から千歳を高速で、そして支笏湖を通って壮瞥町へ。
滝之町第4果樹生産組合を視察。ココは共立のキャビン3台とキャビン無し3台所有で、キャビン付SSの先進地区。勢いのある産地は違いますなあ。
次に仁木町の種川防除組合。丸山の新型2台所有。キャビンは無いけれど、コンパクトだし4WSで小回りがきく。また4WSはタイヤの減りも少ないようだ。また、送風ギヤが2段階あって、ぶどうの時は弱くできるなど、細やかな設定が出来る。この機種も便利そうである。
次にぶらーっと寄った余市の農機器具販売店では、丸山のキャビン付が展示されていた。隅っこにあったので凄く大きく感じたものの、キャビン内はボタンがたくさんあって、コクピットって感じでかっこ良かったネ。
最後に寄ったのは余市町の野網観光農園。こちらは共立のSSを個人所有していた。4WDであるが4WSは付いていない。しかしコンパクトなので小回りは利くし、問題ないようだ。ただ走行ギャー比がどうも「内地仕様」で遅い方はいいんだけれど、北海道ではもう一段速い散布用変速が欲しいと野網さんは言っていた。
いずれもカタログでは判らない利用者の生の声や実物に触れる事が出来、有意義なるドライブとなりました。SSメーカーは他に長野県の昭信(ショーシン)があるのですが、北海道に代理店が無いのか、私の回りでは利用している方がおらなかったのが残念ではあります。昭信は昔、第一防除組合でも3輪車時代に使っていたので、その後の進化が見たかったのですが、こちらは長野県まで行く必要有りで、今回はパスとなりました。
機種選定は今後会議で決めることになりますが、今回の視察を多いに参考にしたいと思います。今回、快く我々の視察を受け入れてくれた方々に対し、心からお礼申し上げます。