9月 202004
増毛町民にとって「暑寒別岳」は特別な存在だ。魂といっても過言ではない。小中学校の校歌にも必ず出てくるし、増毛のシンボルにとどまらず、町民や増毛町出身者の心深くに誇らしくそびえ立っているのである。
「?山」と「?岳」の違いは、高い低いに関係ないらしいし、いろいろネットで見たがよく判らないようだ。しかし、「?山」はたくさんあるが「?岳」は少ない。「岳」のイメージは何か裾野が広い雄大なイメージがあるのだが、暑寒別岳はそのイメージにぴったりで、高さこそそれほどではないが、圧倒的な存在感があるのだ。
しかし、暑寒別岳は増毛町だけでなく、山頂で線引きされ雨竜町にも分けられている。しかし、増毛町民としては、増毛側から見た暑寒別岳が表であり、雨竜側からの姿は「どこが暑寒別岳なの?」と思う。
暑寒別岳は休火山或いは死火山のようで、残念ながら「温泉」は豊かではない。流れ出る川は、暑寒別川、箸別川、信砂川ってとこだが、いずれも普段は透明度の高い水が流れている。
増毛側の姿は、季節や時間とともに山の内側に影が出来る。こちら参照雪は、7月には融けるが、場所により万年雪もあるらしい。この山に魅せられた人も多く、何度登っても飽きないと言う方もいる。
暑寒別岳はこれから短い秋を向かえ、10月には冠雪が始まる。