11月 092006
 

 ミツ入りりんごって、人気があります。りんごの品種によって、ミツが入りやすい品種、全くミツが入らない品種があります。
 ミツの正体はソルビトール(ソルビット)なる多糖類の一種。葉っぱで作られた養分がリンゴ果実に移動する場合、このソルビットの状態で送られるとの事。この状態ではまだ人間が甘さを感じることは出来ないらしい。酵素の働きで一段階分解すると甘さを感じられるようになるらしい。だから、ミツ自体は甘くないのだが、ミツの入りやすい品種の場合、ミツがたくさん入っていたと言うことは、葉っぱの活動が活発に行われていた証拠であって、故に、ミツ入りりんごは美味しいと言うことになります。
 さて、この写真。実を割る前に撮れば良かったのですが、「ノースクィーン」です。果実の下半分くらいミツで水没状態となっていました。こんなにミツだらけのリンゴは、めったに見られません。
 食べてみましたら、やはりミツ自体はさほど甘くありませんでしたが、このりんごの上半部は、かなり濃厚な甘さを呈していました。
 ミツ入りリンゴは、貯蔵する事で少しずつミツが果実内酵素で分解され、消えていきますが、しかし、水没するくらいのミツが入ると、その部分の細胞が窒息して死滅するらしく、ミツの部分から腐れが生じやすいのです。もし、ミツ入りリンゴがありましたら、早めに食べた方がよろしいかと存じます。

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