2月 132007
去年の10月に買ったこの本、やっとこさ読破しました。「中国が世界をメチャクチャにする」です。
ショッキングなタイトルですが、原文は「China Shakes the World」だそうですから、「揺るがす」くらいのニュアンスでしょうか。アマゾンのレビューを見ていただきたいですが、ほとんどが★5つです。
さて、増毛でも水産加工場に多くの中国人が「研修」に来ています。加工場の社長さん方は、中国への視察を重ねているようですし、もしかしたら中国への工場進出も考えているかも知れません。
この本には世界各地で繰り広げられた中国人による地場産業破壊例が数多く書かれています。業種も様々で、鉄鋼から紡績、ハイテク産業まで、世界のあちこちで町が衰退した事例が紹介されています。最初は「研修」とかいって中国の安い人件費に惹かれて、やがて多くの中国人を雇ったあげく、工場全体が乗っ取られたり、ついには現地を支えていた産業が衰退していった事例が、世界の各所で起こっているのです。
チャイナリスクとは、中国進出についての忠言ですが、現在は経済に留まらず、環境についても中国は危惧されますし、ほんとうにこれから世界はどうなるのか暗い心境になりました。
加工場の社長さん方にも是非読んでいただきたい本です。増毛の産業「水産加工」は、増毛にとって働く場であるし、経済の重要な柱となっています。