4月 052007
 

 数日前に突然の電話がありまして、新しく開発した反射シートの説明をしたいとの事で、名古屋のメーカーがわざわざ来町来園するとのことでした。
 果樹園ではりんごやサクランボなど着色を良くするため、収穫間際、太陽光を反射する「反射シート」を木の下に敷く場合があります。従来の物はプラスチックフィルムにアルミをフィルム蒸着した素材のもので、全国的に使われています。こちら参照
 今回わざわざ名古屋から増毛までいらっしゃったメーカーさんはフタムラ化学株式会社さんです。私一人で聞くのはもったいないので、増毛の果樹園数名に声をかけて、今夕、当直売所二階に集まってもらいました。
 これまでの反射シートはピカピカ光っていても、実は20%程度した反射していなくてしかも熱反射であったようで、今回開発したシート「セルオンパール」は表面は白色ながら、可視光線を60%反射する性能で、従来の3倍の反射効率だそうです。事実、段ボール箱の内を黒く塗った中に懐中電灯を照射して従来のシルバーシートや不織布などと比較すると、新製品は一見して明るく反射する様子がわかりました。
 新製品は熱の反射ではなくて可視光線の反射であることから、果実を温めることなく、葉っぱの裏面にも反射光を送れるため、光合成が活発になるので、果実の着色に留まらず枝の糖熟にも寄与するらしい。耐久性もあることから買い換え需要が減るので、メーカーとしてはそれがちょっと心配っておっしゃちぁっていました。本来は果樹よりもイチゴや野菜に効果が上がっているとの事でした。
 光を白色で反射すると、害虫も寄りにくいと言う良いことづくめだそうです。
 説明は理解できましたので、実際の所はどうなのかシーズンになったら是非試したいと思います。
 メーカーさんは、明日、余市仁木、壮瞥に寄られて帰るそうで、ずいぶんなハードスケジュールながらも地道なセールスに感心した次第です。

  4 コメント

  1. 先日のこちらのさくらんぼ組合の集まりにも来て説明していました。どうやら今までのシルバーよりもいいもののようで、早速今シーズンから使ってみようと思っています。

  2. メーカーが直接説明に出向くことは、我々エンドユーザーにとっては珍しいのではないでしょうかーね。

  3. 一昨日の午前7時過ぎ。
    「3万9000円の自●党結党記念誌を買いませんか」というセールスの電話で起こされたんですが、統一地方選挙になるとこういうセールスが現れるのでうざいです。
    ヤマセンさんの所に来たメーカーさんのようなセールスなら歓迎できるんでしょうがね。
    (^_^)

  4. あっ、電話勧誘ならね、どこの業者かわかりませんが、私が農業委員であることを突き止めていて、皇族かなにかの本を私に買わせようとしたのがありました。電話先で私の事を「先生」呼ばわりしていまして、ウンザリしたのを覚えています。

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