6月 062007
 

 今日の午後から、かねてより購入済みでありますサクランボハウスに設置する、農薬飛散防止フィルムの使い方について、説明会が開かれました。
 増毛町果樹協会では、近年始まった残留農薬基準、いわゆるポジティブリストの関係から、サクランボと他(りんご・梨)間の農薬が飛散(ドリフト)して、他の使用してはならない品目への農薬飛散を防ぐために、サクランボの雨よけハウスに取り付けるポリ巻き上げ器具の正しい取り付けや使用法についての説明会を開きました。10名を越える参加者の中、巻き上げ器メーカーによる説明がなされました。
 風がふくとフィルムなびいたり、途中のクランプや足場の出っ張ったパイプにフィルムが引っかかるなど、色々細かな問題があるようです。
 まぁ、しかし、増毛に限らず全国の果樹園には、梨やりんごの他にも桃とかプラムとか他のマイナー果樹が混植されていたりして、この方法だけでは根本的な解決にならない気がします。当面の方策としては有効かも知れませんが、農薬散布時にいちいちフィルムを上げ下げするのは、自分だけの畑だけならまだしも、隣接する他の園との連携も取らなければならず、暑いの夏のカッパ着た時にする作業を考えると、しんどいものがあります。
 そもそも、農薬が例えばりんごにはOKなのにサクランボがダメなどの使用基準は、農薬メーカーが申請した農薬登録によるものであり、商業主義優先したもくろみも絡んでいることから、必ずしも使用制限が食品に対する安全性を第一に登録されていないなどの問題があります。つまり、売れる農薬は登録するが売れないマイナー作物への登録は控える傾向があり、安全性確認よりも登録コストを考慮した登録申請の仕組みも問題かとも思います。
 とは言え、ポジティブリストは制度が始まっており、登録上使用してはならない(登録されていない)農薬が作物に残留してはならない事になりましたので、生産者は細心の農薬使用が義務付けられています。

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