泣きっ面に蜂

 台風で大半の収穫物が落果しましたが、そのわずかに残った果実を更なる宿敵が襲う。  「スズメバチ」。果樹園にとっては文字通り「泣きっ面に蜂」だ。春に女王蜂一匹から始まった巣作りは、9月中下旬、働き蜂の数を増し最大期を迎え … “泣きっ面に蜂” の続きを読む

 台風で大半の収穫物が落果しましたが、そのわずかに残った果実を更なる宿敵が襲う。2004-09-19.jpg
 「スズメバチ」。果樹園にとっては文字通り「泣きっ面に蜂」だ。春に女王蜂一匹から始まった巣作りは、9月中下旬、働き蜂の数を増し最大期を迎えます。今年はスズメバチの発生が多いのです。発生が多い少ないは、5から6月の降雨に関係があるらしく、今年は少雨だった事が影響しているようです。
 台風の被害を心配して離れた古い倉庫を確認したところ、2階に大きな巣を発見してしまいました。(写真)。スズメバチは本当は肉食なんだけど、果物も食べにやってきます。鋭い鋏状のくちばしに果物の果皮は破られます。プルーン、桃、ブドウなどを好みます。
 スズメバチを良く見ると腹と胴のつなぎ目は針のように細い。このため、体のエネルギー源は液体しか通らない。そこで彼らは獲物を取っていって幼虫に食べさせる。幼虫はお尻部分から蜜状部室を分泌する。成虫は幼虫の出す蜜状の液体を吸って生きています。私が思うに、この蜜だけでは物足りない働き蜂が、果汁を求めてやってくるのだろうと思っています(憶測)。
 スズメバチは、巣を守る為には戦闘も辞さないため、巣に近づくのは危険です。3?2メートルほどで番兵の蜂が威嚇してきますが、これに気がつかずにさらに近寄ると一斉攻撃されることになります。スズメバチの針は長くて鋭く、ミツバチと違って何度でも刺せます。
 スズメバチに刺されて具合が悪くなったら一刻も早く病院へ行く事です。特に以前にさされて具合が悪くなった経験がある方は2回目には劇的に悪くなり、命を落としかねません。
 さて、この発見した巣は、まつやま養蜂園のまつやまさんに頼んで処理してもらいました。

ミニユンボで倒伏樹を起す

 台風により我が家ではりんごや梨などの樹が倒伏しました。傾いたのもあわせると2?30本あったと思います。そこで、倒れた樹を起して、添え木や支え棒などで固定しなければなりません。その支柱は、雑木林の倒伏したアカシアやクワの … “ミニユンボで倒伏樹を起す” の続きを読む

 台風により我が家ではりんごや梨などの樹が倒伏しました。傾いたのもあわせると2?30本あったと思います。そこで、倒れた樹を起して、添え木や支え棒などで固定しなければなりません。その支柱は、雑木林の倒伏したアカシアやクワの木を利用しました。しかし、いざ取りに行ってみると意外と太かったり、まっすぐ棒が少なかったりと、苦労しました。2004-09-18.jpg
 倒れた樹を起すのには去年購入したミニユンボが大活躍。そもそもは植え穴掘りなどのために買ったのだが、こんなときに役立つとは。
 「ユンボ」は本当は日立製の呼び名。正式には「ミニパワーショベル」あるいは「ミニバックホー」というと思います。数あるメーカーの中でマイナーな「クボタ」を選んだのはべつにトラクターメーカーに近いからではなく、上下動作の油圧ホイストがアームの背部分にあり、バケットで引き寄せたときに油圧を傷つけないと思ったためです。HPはこちらクボタ建機U?10?3
 購入したミニユンボは本当に小さく、よく水道屋さんが使うタイプですが、これが意外と果樹園でも使いでがあり、重宝しています。抜根は、太くなると手こずりますが、わい台や苗木の植え穴掘りには最高です。近い将来は果樹園の必須機械となるのではないかと思っています。

倒木のゆくえ

毎回台風ネタで申し訳ありません。この18号台風は50年前の洞爺丸台風とほぼ同じコースでした。風の強さも匹敵するもので、「50年に一度の台風災害」という方もおります。今回は我々のりんご落果もありますが、街路樹や河畔林もかな … “倒木のゆくえ” の続きを読む

毎回台風ネタで申し訳ありません。この18号台風は50年前の洞爺丸台風とほぼ同じコースでした。風の強さも匹敵するもので、「50年に一度の台風災害」という方もおります。今回は我々のりんご落果もありますが、街路樹や河畔林もかなりの被害が出ています。行政がこれらの倒木を片付けています。私はその行方が気になっています。2004-09-15.jpg
 50年前の洞爺丸台風時は、山の木まで倒れたそうです。その当時、おそらく倒木は間違いなく2次利用されているはずです。増毛でも数箇所の木工場があり、製材もできましたし、木っ端は薪ストーブの燃料にもなったはずです。しかし、現在は製材所も少ないし、処理にお金がかかる時代です。行政サイドではどのような処理をするのでしょうか。野焼きも出来ないし、どこかへ捨てるか追い金を払って処分しているかもしれません。
 洪水の流木と違い、今回は風による倒木で、別に泥が染みている訳でもありませんし、道路や河川に接した倒木ですから、引き出す必要も無いわけで、ごく少ないエネルギーで良質な木材となるはずです。しかし、行政のすることなので、おそらく「もったいない」処理をしているのではないかと心配なのです。せめて最悪「チップ」にでも利用されていればよいと思いますけど。
 大量の倒木の処理状況を知っている方は教えてほしいものです。

萌州沿岸塾公開講座

9月13日今年第2回の萌州沿岸塾公開講座が留萌市で開かれました。「萌州沿岸塾」は、留萌管内の「変わり者」で構成され東京大学名誉教授月尾嘉男氏が塾長を勤めおります。このような塾は全国に数箇所あります。詳しくはhttp:// … “萌州沿岸塾公開講座” の続きを読む

2004-09-13.jpg9月13日今年第2回の萌州沿岸塾公開講座が留萌市で開かれました。「萌州沿岸塾」は、留萌管内の「変わり者」で構成され東京大学名誉教授月尾嘉男氏が塾長を勤めおります。このような塾は全国に数箇所あります。詳しくはhttp://www.tsukio.com
今回のテーマは「日米戦略格差が日本の敗因」と題し月尾塾長の公開講座であります。
 日本がバブル全盛期の頃、経済行政企業などの総合評価は世界1位でありましたが、現在は60カ国中23位まで転落しています。これは先進国で際下位といっても過言ではありません。これに至る日本の状態は「戦略」を持たなかったことであり、反対にアメリカは各戦略をもとに着々と改革し、そり勢力を維持拡大しています。ヒトゲノムなどの遺伝子解析技術や、ナノピコテクノロジー、ITなどに日本はいち早く取り組んでいながら、行政や法的整備が送れ、結果的にアメリカにやられてしまいました。この業界はドックイヤーと呼ばれ、1年は7年分の高速で時がすぎると言われており、日本のたとえば知的財産高等裁判所などはアメリカに遅れること23年で、ドックイヤーだと7倍の160年分も遅れているに値します。
 今後のアメリカ戦略は、軍事力などではなく、「情報」「文化」「魅力」の発信であり、「魅力」は人、物、金を自国に引き付けるあらゆる戦略をするとの事でした。これは、日本もそうしなければ益々立ち遅れるでしょうし、これは地方に生きる私達の地方からの発信する地域戦略のヒントにもなるかもしれません。
 今回の講演はわずか30名ほどの参加者でしたが、もっともっと多くの方に聞いていただきたかった内容の濃い講演でした。

落果りんご盛況 その?

 前回は大変綺麗事でしめっ繰りました。しかし、現実は本当は厳しいと思います。資本主義の宿命ですが、私たちも営利目的のためですから、「落ちりんご」が安く売られて盛況と言っても、そう喜ばしくはありません。落ちたりんごを拾い集 … “落果りんご盛況 その?” の続きを読む

 前回は大変綺麗事でしめっ繰りました。しかし、現実は本当は厳しいと思います。資本主義の宿命ですが、私たちも営利目的のためですから、「落ちりんご」が安く売られて盛況と言っても、そう喜ばしくはありません。落ちたりんごを拾い集めるのも「手間」がかかります。それを運ぶのにも運賃がかかります。詰めればダンボール代やビニール袋代も要ります。販売すれば消費税が発生します。落ちたりんごがそのとき0円でも、集めて販売すればコストがかかり、ともすると原価割れになるのです。スーパーなどの販売者の、落ちたりんごがいくらかでもお金に換えられればとの気持ちはありがたいですが、はたして採算となると疑問も残ります。 これを見越して初めから拾わない果樹園もありました。
 かといって、落ちたりんごを草刈機械で粉々にしてしまうのも「罪悪感」もあります。食べるものを粗末にするとバチがあたると教わっているからかもしれません。しかし、営利からするとその方が合理的です。
 「食べるもの」に携わる人や、また食する人は、どこかしら「お金」では換えられない精神面を持ち合わせている必要がありそうです。
 BRICS(ブラジルロシアインド中国)の動向が注目されていますが、世界人口増加すると「食」はどうなるのでしょうか。「食べ物」を粗末にする人種は近い将来バチが当たるのは確実と思います。単なる経済活動だけで「食」を語ってはいけないと、落ちりんごを見て思いました。

落果りんご盛況

 札幌や旭川の大手スーパーで「落ちりんご」の格安販売が盛況です。旭川ではT果樹園の落ちりんごを販売したところ多くの方が買われた様で、各生産者にも追加の声がかりました。新聞記事やテレビでも取り上げられたため、関心がより高ま … “落果りんご盛況” の続きを読む

 札幌や旭川の大手スーパーで「落ちりんご」の格安販売が盛況です。2004-09-11.jpg旭川ではT果樹園の落ちりんごを販売したところ多くの方が買われた様で、各生産者にも追加の声がかりました。新聞記事やテレビでも取り上げられたため、関心がより高まっています。増毛の落ちりんごは、「きたかみ」「さんさ」「みちのく」などは糖度があがり、十分食べられる段階ですが、一番生産量のある「つがる」は若干の澱粉質が残る感じです。
 落ちたりんごは、まず落果時の衝撃で押し傷があります。また、地面の草や土に触れているため雑菌に侵されやすく、切り傷がついていればなおさらです。ですから、これらのりんごは、出来れば洗って冷蔵庫に保管しないと、見る見るうちに腐ってきます。また、食べるときは打ち身部分は取り除きます。
 これまでの生産者は「落ちたりんご」は商品価値がゼロに近いと思っていましたが、やはり「もったいない」と思う気持ちは皆、今でも持ち合わせおり、物を大切にしてきた日本のよき心に触れた思いがしました。

台風被害のお見舞いありがとうございます

台風18号被害の記事が新聞等で書かれ、「壊滅的」とか「9割落果」などショキング見出しで伝えられています。それに伴い、このページやkajuen.netページのアクセスが急増し、多くの方に見て頂く事となりました。  お見舞い … “台風被害のお見舞いありがとうございます” の続きを読む

台風18号被害の記事が新聞等で書かれ、「壊滅的」とか「9割落果」などショキング見出しで伝えられています。それに伴い、このページやkajuen.netページのアクセスが急増し、多くの方に見て頂く事となりました。
 お見舞いの電話やメールがたくさん寄せられています。この場を借りてお礼申し上げます。
 考えて見ますと、今回の大型台風18号は50年前の「洞爺丸台風」に継ぐもしくは匹敵する強風でした。りんごは、もともと風に弱く、そのため防風林などの対策が必須なのですが、ここ十数年大きな風害がなく、防風林を切っての道路整備や河川改修を優先して進めていました。この点は今後の反省点として挙げられると思います。しかし、今回は防風林もかなわぬ強風だったとも言えます。
 果樹はそんなリスクを承知で作っている訳で、多かれ少なかれ果樹園は今回のような被害を覚悟しているはずなんです。
 私どもをはじめ果樹関係者の人的被害が無かったことだけでも良しとするしかないと思います。果樹園各位は落胆しながらも、どこかふっ切れて仕事をしていますので、皆様の変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。

台風18号の被害甚大

台風18号は各地に大きな被害を残して去っていきました。増毛町も例外ではなく、果樹園にも多大な爪痕を残しました。 増毛町は、8日未明より南風がときより強く吹き、朝方からさらに強く吹きつれました。雨は無く、洋梨の取り残しを収 … “台風18号の被害甚大” の続きを読む

台風18号は各地に大きな被害を残して去っていきました。増毛町も例外ではなく、果樹園にも多大な爪痕を残しました。2004-09-08.jpg
増毛町は、8日未明より南風がときより強く吹き、朝方からさらに強く吹きつれました。雨は無く、洋梨の取り残しを収穫している果樹園もありました。強い南風は防風林をなぎ倒し、道路をふさいだところも何箇所かありました。(写真)そのときの落果は、千両や道路縁のりんごを除き、デリシャスなどまだ着果しておりました。しかし、その風は単なる前兆でした。
 午前11時頃、2度目の停電。この頃台風増毛海上を通過。風向きが徐々に西よりなってきた頃、これまで私が経験した事の無い猛烈な嵐となりました。午後から暗くなる頃まで断続的に「これでもかこれでもか」と殴りつけるような風と雨が襲いました。午後には台風は温帯低気圧となりましたが、吹き返しの風、雨がさらに強くなったと思います。増毛アメダスデータでも定時10分の平均風速が、12時から17時まで20から25メートルですから、瞬間的に吹いた風はもっともっと強いわけです。
 17時頃見回ると、我が家にも被害甚大です。30メートルあったポプラが途中で折れでちぎれ、雨よけハウスのアーチに落ちています。りんご、梨、の倒木がおそらく10本以上、古い倉庫のシャッターが壊れ、古い家のトタン数枚がはがれました。近くのアカシアやポプラも倒木または傾いています。
 りんごは、さらに落果しています。収穫直前の「津軽」はほとんど落果。デリシャスや他のりんごもかなり落ちています。プルーンも落果に加え、葉っぱも半分くらい揉まれ飛ばされています。
 他の果樹園も例外ではなく、倉庫の屋根のトタンがほとんど剥がされていたり、看板が飛ばされていたり、防風林が折れてりんごを倒したり、強風による倒木もかなりあり、ぶどう棚が倒潰していたり、落果量は計り知れません。とにかく「人的生命」に別状無かったのがなによりと言うほかありません。これからこの後始末に当分かかりそうです。

洋梨をもぎました

台風18号が迫っています。明日の今頃どんなコメントを出すのか私もヒヤヒヤしています。 今回の台風はどうやら避けられないようで、洋梨をもぎました。今年は生育が進んでいるため、例年より1週間以上早いですが、農業改良普及センタ … “洋梨をもぎました” の続きを読む

台風18号が迫っています。明日の今頃どんなコメントを出すのか私もヒヤヒヤしています。
今回の台風はどうやら避けられないようで、洋梨をもぎました。今年は生育が進んでいるため、例年より1週間以上早いですが、農業改良普及センターによるとすでにいつもの収穫期の糖度に達しているらしい。バートレット、マルゲリットマリーラ、ブランデーワイン、フレミッシュビューティーなど今日あわてて「もぎ」ました。
 「もぐ」は漢字で「捥ぐ」と書くらしい。この辺はサクランボの収穫も「もぐ」と言います。英語では「pick」ですが、発音は「ぺっく」と聞こえます。しかし、九州の人はサクランボを取ることを「ちぎる」といいます。この言い方の境目はどこか気になるところです・・・。
 そういうことはどうでもいいです!やはり心配は台風18号です。

台風18号接近!

 台風16号が何とか最小限の落下で済んだのもつかの間、今度は18号がやってきます。 これを書いている48時間後やばいです。増毛直撃コース!しかも若干西側通過予報。ますますまずいです。普及センター、農協によると、洋梨の「バ … “台風18号接近!” の続きを読む

 台風16号が何とか最小限の落下で済んだのもつかの間、今度は18号がやってきます。
これを書いている48時間後やばいです。増毛直撃コース!しかも若干西側通過予報。ますますまずいです。普及センター、農協によると、洋梨の「バートレット」はすでに収穫期に達しているし、「ブランデーワイン」もほぼOKとの事であった。「マルゲリットマリーラ」は後4日ほどで収穫期だが、台風来襲となれば収穫してもやむ終えず、個人判断に任せるとの事で、FAXが入れられていた。洋梨は、青いうちに収穫するのだが、そのタイミングが難しく、果肉のヨード反応などで判断する。
 「台風に備えて厳重な注意を払うように」と天気予報で言ってくれるが、りんごなど、収穫期以前だと、なすがままにただ心配するしかない。

暑寒沢祭典

 果樹園の広がる暑寒沢地区(部落)のお祭りが2日ありました。昔は8月2日が恒例でしたが、さくらんぼの普及により、そのときはまだ忙しいので10年ほど(?)前から1ヶ月先延ばししたのです。毎回、青年部が中心となって振る舞い料 … “暑寒沢祭典” の続きを読む

 果樹園の広がる暑寒沢地区(部落)のお祭りが2日ありました。昔は8月2日が恒例でしたが、さくらんぼの普及により、そのときはまだ忙しいので10年ほど(?)前から1ヶ月先延ばししたのです。2004-09-03.jpg毎回、青年部が中心となって振る舞い料理を作ります。以前は牛肉ブロック5kg丸焼きや、まぐろの頭焼きなどやりましたが、今回はついに「鹿児島黒豚」半身を入手。約27kg。そこで、ロースは「トンカツ」、アバラ部分は鹿児島伝統の鍋、あとは塩コショウの焼肉ということになりました。今回は黒豚の「煮る」「焼く」「揚げる」の黄金バリエーションとなり、大変贅沢な振る舞い料理となりました。
 前日は大きな鍋を探しましたが誰も持っておらず、町のイベントで使う大鍋を借用し、アバラの脂ののった肉を大きめに切り、大根、ジャガイモ、大切りのこんにゃく、油揚げを入れ、もちろんアクもちゃんと念入りに抜きながら1時間ほど煮込み、味噌仕立てで、味がしみこむように一晩寝かせました。乾杯に間に合うように暖めなおし、味見したところ、大変美味しく出来上がりました。肉はとろけるように柔らかく、他の具もしっかり味がしみこんで、ビールが最高に合いました。
 「黒豚ロースカツ」は、分担4名で取り掛かり、2?3センチほど厚めに切り分け、50枚ほど作りました。前日はこだわり食材購入係りが、厳選した塩とかパン粉、PG卵と予算を考えずに買って来たのもあいまって、こちらも大変美味しく、サクサクとした歯ごたえも手伝ってビールがはかどりました。
 「焼肉」は網と鉄板と同時に焼き、塩と胡椒のみの味付けでありましたが、こちらも好評。ビールが最高でいした。
 お祭りには約60名ほどの参加で、ゲームやカラオケに興じました。テーブルには料理屋さんのオードブルも用意されていましたが、はやり黒豚の人気は高く、ほとんど食べつくされ、オードブルは残していました。
 集まった人たちは高齢者が多いのですが、この日ばかりはコレステロールを気にする人も無く、黒豚半身は皆のお腹の中へ消えていきました。
 

台風16号一過!

台風16号は日本列島を縦断したました。南の地方では人的被害まで出てしまいました。経過でみると、中心気圧は時間とともに上がっていました。北海道では、「中心勢力が衰えないまま」といいいいながらも、実際には勢力は落ちていたので … “台風16号一過!” の続きを読む

台風16号は日本列島を縦断したました。南の地方では人的被害まで出てしまいました。経過でみると、中心気圧は時間とともに上がっていました。北海道では、「中心勢力が衰えないまま」といいいいながらも、実際には勢力は落ちていたのではないでしょうか。中心気圧は緯度が上がるごとに増していました。
 増毛では、台風接近時は雨が降る程度で、「これで台風か」と思うほどでしたが、昨日31日暗くなった18時すぎから「吹き返し」の影響があり、道路にはアカシアの枝やハッパが敷き詰められているところもありました。その風は今日一日時々ですが、突風のように吹いていました。
 果実への影響ですが、我が家では洋ナシの「マリラ」は10%程度の落下でしたが、りんごや他の作物はさほどではなく、台風の割にはほとんど影響は無かったと思います。
 明日は「暑寒沢」地区のお祭りで、毎年、青年部でもよおしメニューを出していまして、たとえばオーストラリア牛肉ブロックの丸焼き、マグロ頭の丸焼きなどで、今年はどうしようか考えた挙句、鹿児島黒豚と決まりました。黒豚半身を入手。明日正式につくりますが、黒豚と野菜の味噌煮とか、黒豚ステーキ、黒豚カツと段取りをしています。「黒豚」は我々が普段見ている「豚肉」と違い、脂身が少なく、味わいの濃い肉であります。
 先ほど、毒見をしましたら、焼いた肉もOKですが、あばら肉の味噌煮も大変美味しくなりました。明日の部落の人たちのリアクションが楽しみです。三笠の赤ワインがあればさらに良しなのだが、とっくに飲んでしまったぁ・・。

夢はかなう!(夏季研修会より?)

三笠市にある山崎ワイナリーは2年前からワインの製造販売を始めた「地ビール」ならぬ「地ワイン」業者だ。達布地区の丘、わかりにくい場所にある。オーナーの山崎和幸さんは、元々は畑作農家で麦やスイートコーンなどを今でもつくってい … “夢はかなう!(夏季研修会より?)” の続きを読む

三笠市にある山崎ワイナリーは2年前からワインの製造販売を始めた「地ビール」ならぬ「地ワイン」業者だ。達布地区の丘、わかりにくい場所にある。2004-08-27.jpgオーナーの山崎和幸さんは、元々は畑作農家で麦やスイートコーンなどを今でもつくっているが、あるhpによるとNZの自由な農業に憧れ、ワインをどうしても造りたくなったという。
 物事を進める時、「出来ない理由」を並べ立てる事が多い。特に公務関係は、その傾向が強く、私は何度も憤ったこともある。自分自身、いろいろな夢や大きな事を考えても、実現は難しい。しかし、山崎さんは、それを現実のものとした。酒の製造免許、工場建設、ブドウ栽培、販売。問題山積で普通はここまでやらない。余市では、りんごや生食ぶどうに見切りをつけ、ワインブドウを大規模に栽培している農家はあるが、それは単に原料製造のみで、卸しているだけだ。
 作っているワインは4種類で、約1万本出来たが、他の大手ワインと差別化するため、ビンはフランス、コルクはオーストライア、封かんは錫製と高級感を演出している。実はこれを書きながら買って来た白ワイン「バッカス」を飲んでいるのだが、昔NZでよく飲んでいた味がした。うっすら炭酸が沸いてきて、香りが一層漂っている。ワインの味は良く判らないという人も多い。私を含めて。その辺の微妙な味わいはソムリエに任せておいて、我々素人はとにかく美味しいと思ったワインが良いワインであるのだ。赤ワインは、酸が効いているので食事とあわせて飲むのが良いが、日本人はそんな習慣はないから、甘めの白ワインが一番とおもう。
 山崎さんは、この夢を実現すべく、常に口に出して夢を語り、自分自身が後戻りできないようにプレッシャーをかけ、いろいろな人の助言(有料)もあり、免許、工場など建設。このエネルギーは、ちょっとまねできないが、見習いたいものである。
 ワインはブームのときは売れるが、今はそのブームは下火だ。しかし、思いのほか「地元」の応援が大きく、励みになっているという。ワインの採算や収益は、これからも厳しいのかも知れないが、是非がんばってほしいし、応援していきたい。この白ワイン、美味しいです。
 

今年のりんごは甘い!

 農業改良普及センターによると、今年のりんごはこれまでのところ、玉の大きさはほぼ例年並みだが、糖度が1度ほど高く、これから秋になって夜温が下がるようになれば益々果実糖度が増すだろうとのことでした。  8月上旬の高温により … “今年のりんごは甘い!” の続きを読む

 農業改良普及センターによると、今年のりんごはこれまでのところ、玉の大きさはほぼ例年並みだが、糖度が1度ほど高く、これから秋になって夜温が下がるようになれば益々果実糖度が増すだろうとのことでした。
 8月上旬の高温により、果実熟度が進む傾向で、糖度はあがり、収穫期も早まる予想です。しかし、反面「硬さ」は熟期が進む分軟化も早いだろうと思われます。「つがる」は、色づきと果実内熟度が一致しない可能性が高く、「色づきを待っていると早くぼけるかもしれない」との警鐘です。
 洋ナシも同じく、例年は9月中旬収穫ですが、今現在でも例年の収穫期の糖度に達していて、こちらも5日以上は早く収穫出来そうとの事です。

建築と農業は共通(夏季研修会より?)

 25日、北海道果樹協会青年部の夏季研修会が三笠市、砂川市で開かれ、私もパネラーとして参加しました。視察先として、古い民家を古材のまま再生する武部建設、ブドウ栽培からワイン醸造販売する山崎ワイナリー、そして三谷果樹園を見 … “建築と農業は共通(夏季研修会より?)” の続きを読む

 25日、北海道果樹協会青年部の夏季研修会が三笠市、砂川市で開かれ、私もパネラーとして参加しました。視察先として、古い民家を古材のまま再生する武部建設、ブドウ栽培からワイン醸造販売する山崎ワイナリー、そして三谷果樹園を見てきました。今回の研修は内容が濃かったので、何回かに分けて感想などをアップしようと思います。2004-08-26.jpg
 武部建設の社長武部豊樹さんは、「企業としての競争力」として、古さを現在に活かすやり方を取り入れたところ、「ものづくり」の本質に触れたと語られた。
 「自然環境」や「歴史」を理解して独自性をアピール。しかし、単なる見せ掛けの上っ面だけの建物では納得できない「こだわり」。そのためには、大手との価格競争は無味乾燥したむなしさだけであり、利用者(消費者)本位の「本物」を追求すべきなのだ。「住」は安い大量生産よりも少量でも安全安心の高品質なものが求められている。そのため、技術を鍛錬することで大工さんの気持ちも本来の「職人魂」を奮い立たせた。
 しかし、ともすると我がままになりがちな単なる消費者ニーズを求めているわけではない。「建設」に対する考え方やプロセスを示し、時には提案し、お客様との相互理解を深めることにも重点を置いている。
 まさしく、現代におかれている「食」の処遇と「建設」は「ものづくり」の心や目指すものは共通しているとの事だった。
 改めて武部建設が手がけた砂川三谷果樹園の「アップルガーデン」(写真)は、スミからスミまで職人の「手」がかけられたものであり、同時に職人の「魂」、以前に使われていたこの建物の歴史、果ては原生林から切り出されたであろうこの「木材」のすばらしさを感じさせる建物であった。