9月 122004
 

 札幌や旭川の大手スーパーで「落ちりんご」の格安販売が盛況です。2004-09-11.jpg旭川ではT果樹園の落ちりんごを販売したところ多くの方が買われた様で、各生産者にも追加の声がかりました。新聞記事やテレビでも取り上げられたため、関心がより高まっています。増毛の落ちりんごは、「きたかみ」「さんさ」「みちのく」などは糖度があがり、十分食べられる段階ですが、一番生産量のある「つがる」は若干の澱粉質が残る感じです。
 落ちたりんごは、まず落果時の衝撃で押し傷があります。また、地面の草や土に触れているため雑菌に侵されやすく、切り傷がついていればなおさらです。ですから、これらのりんごは、出来れば洗って冷蔵庫に保管しないと、見る見るうちに腐ってきます。また、食べるときは打ち身部分は取り除きます。
 これまでの生産者は「落ちたりんご」は商品価値がゼロに近いと思っていましたが、やはり「もったいない」と思う気持ちは皆、今でも持ち合わせおり、物を大切にしてきた日本のよき心に触れた思いがしました。

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