12月 102008
本日午後から暑寒沢会館で来年度に向けての農薬選定やイエスクリーンの取り組み、樹園地マップ作成などについての講習会が増毛町果樹協会主催で開かれ、果樹園主など30名が参加しました。
農薬は年内にまとめて注文すれば安く買えるとの事で(稲作ではすでに行われている)、果樹もはやめに注文をかけるべく、例年2月に行われていた農薬講習会を12月に早めて開催したものです。
まず、普及センターから今年の果樹状況の説明・報告を受けました。今年の気象における推移はグラフに表すとかなり特徴的で、まず4月の異常な高温が目に付きます。この影響で一気に生育が進み5月9日夜から10日朝の悲劇的なサクランボ低温霜害に突き進むのでございます。秋は9月10月が比較的高温で推移し、リンゴなどの肥大やミツの入りに好影響をもたらしたのだと思われます。
気温・日照・降雨の3要素で特徴的なのは、7月8月が日照と気温が比例していない事です。つまり雨なのに暖かかったり、晴れていても高温とならなかったのですね。これが具体的に果実へどう影響したかまでは判りませんが、気象の不思議を垣間見た思いがしました。
気象に影響されるのは果樹だけでなく、憎き害虫の発生も左右されます。今年は葉巻虫の発生が5日早く、発生グラフの山がずれてプロットされています。(こちら)
他の害虫も看過できない発生を見せているため、来年度もコンフュザーなどの交信攪乱を施しながら、適正でしかも減農薬しながらYes!Cleanに沿うように農薬散布歴案を作成しようと、確認したのでございます。