7月 172004
先日、送り先が名古屋からお寄せられたクレームに「さくらんぼに打ち身のような痕がある」とのことで、運送屋さんと相談したところ、おそらく落とした可能性があると言うことで、再送することになりました。
いろいろお話をしましたが、「おいしいけどブヨブヨしている」ということも言われていました。
発送の場合、さくらんぼを受け取るお客様は全国に広がり、私たちには理解できない「さくらんぼに対する概念や先入観」を持っておられる方がおります。
「さくらんぼはある程度硬い」と思っている人にとって我々のさくらんぼは「柔らかい」。もちろん品種にもよりますが、「佐藤錦」だけをとっても、北海道は柔らかいのではないでしょうか。
たとえば「桃」は北海道の人は概ね柔らかく熟した頃食べますが、内地の場所によっては、柔らかくなったら熟し過ぎと敬遠される方もおります。
「佐藤錦」は完熟すると「柔らかく」なります!完熟したほうがおいしいし、熟さないうちは収穫しないのですから、当然贈られたさくらんぼは「柔らかい」のです。
さて、完熟すると痛み易くなります。衝撃ももちろんですが、高温や時間経過に弱いのです。そのため、本州への発送は航空便+クールを使用しています。
そのため、送り状・航空シール・クールシール・仙北果樹園シール・留萌営業所電話番号シール・お早くお召し上がりくださいシールと、荷物にはシールだらけになってしまいます。
クレームがくると、届先お客様が不愉快、依頼されたお客様が不愉快、私たちもがっかり、と誰も幸せになりません。十分注意しながら発送していますが、宅配トラックに積むときには祈る気持ちにもなります。