4月 202005
増毛でもやっと地面が見えてきました。場所によりますが、雪があるところで30センチ程度かな。雪解け水は、畑内を川を形成して低い方へ流れていきます。我が家では剪定は一通り終わって、今は雪の下に隠れていて残っていた下枝の剪定や、なんと言っても、「フラン病」削りです。
「フラン病」は、りんごの樹皮に取り付く病気で、例えれば「ガン」のようなものです。病巣をそのままにしておくとドンドン拡大し、その枝ぐるりと一周して侵されるとその先の枝が枯れます。従いまして、幹にこの病気付いてしまうと、その樹丸ごとダメになる恐れがあるため、早期発見、早期切除(削除)が肝心です。
昔からあるこの病気ですが、20年前に「泥まき法」なる治療法がありました。病巣に泥を擦りつけ、ビニールで囲ってしまうのです。すると、病巣は小さくなり、新たな樹皮が(カルス形成)出来て、治ってしまうものでした。しかし、増毛ではそれ以上に多発するため、完全に退治できず、やっぱり病巣を削るのが一番と言うことであきらめていました。
数年前に、「紙おむつ」治療法なるものが出てきました。紙おむつを水に浸して病巣に巻き付ける方法です。これも「泥巻き法」の発展版ということで、増毛でもかなりの果樹園で試されています。
なぜ、それで治るのかは科学的に解明されていないようで、試験研究機関でも実験等はなされていなく、いわゆる「家庭治療法」的方策となっています。
しかし、我が家ではまだ「紙おむつ法」は行っておらず、相変わらず病巣削除、削除後に癒合剤トップジンMペーストを塗布するやり方をしています。