4月 172005
 

また日下公人氏の著書を読みました。「人間はなぜ戦争をやめられないのか ?平和を誤解している日本人のために?」です。
 昨今、韓国での竹島問題・教科書問題デモや、中国の反日デモがニュースで盛んに取り上げられています。いずれの主張も「日本の歴史認識」を問われています。しかし、日本の多くの人は「日本は悪いことをしたんだ」と思っているし、政府もこれまでに何度も公式謝罪をやってきました。それなのに、未だに反省を求められています。日本は全く戦争をする気はないので、なんとか沈静化を望みたい所です。
 日本人にとって戦争は悲劇であって忌まわしい過去の歴史としたいわけですが、、お隣さんは今も尚係争中の出来事としたいようです。従って、私たちは今一度、素直に、戦争を見つめる事が必要になっています。

「善悪」や「良心」レベルで戦争は論じられない
戦争は政治の継続であり、外交の一手段である。だから国家はそのための戦略と戦術を設計する。だが戦略的思考の乏しい日本人は、戦争を「善悪」や「個人の良心」レベルでしか考えられない。 在韓米軍の撤退、中国の台湾侵攻、さらに日本の核武装まで想定される今、「戦争を設計する」という発想こそ不可欠なのだ先駆的戦争論、ここに甦る!

この本では大東亜戦争は、ただ単なる戦闘をしたのであって、「戦争設計(戦略)」がまったく無かったことを指摘しています。お粗末ながら当時の日本は、大きな視点での設計が無かったため、結果的に多くの犠牲を払ってしまったと言っています。
 この本では、ただ単に戦争の範囲を超えて、現在のたとえば企業としての「戦略」が大切だとも分からせてくれました。そういえば、一連のライブドア騒動も、戦術・戦闘が繰り広げられていますが、その司令官であるホリエモンからは「戦略とかビジョン」が見えてきません。単なるマネーゲームと言われるのもこのためでしょう。

 返信する

以下のHTML タグと属性が利用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

(required)

(required)

// // //