ニセアカシアが咲き出したと思ったら、一気に咲き乱れています。深緑の山に目をやるとあちこちに白い部分が点在していて、ほぼ満開ではないでしょうか。実は増毛や浜益近辺は、このニセアカシアが多い地域です。蜂屋さんはこの時期大忙しとなります。
ニセアカシアから採れる蜜は、透明度が高くて他の蜜よりも低温でも固まりにくい性質を持ち、クセがなく上品な蜂蜜が採れます。また、蜜の量もたくさん採れますし、樹の数も多いですので、蜂屋さんはかき入れ時となるわけです。
北海道では「アカシア」とも呼ばれるこの花は、実はアカシアではなく、似ているのでニセアカシアと言うらしい。本当のアカシアは北海道に自生しているのか不明ですが、こちらのニセアカシアは本名を「ハリエンジュ」と呼ぶらしい。
留萌市の木は「アカシア」となっていますが、これはどっちを指すのかは不明ですが、たぶんニセアカシアの方を指定していると思われます。留萌市HP参照留萌市のみなさん!留萌市の木がニセアカシアだとしたら、それは「ハリエンジュ」ですからぁーねぇっ。確認してみましょうーね。
さて、そのニセアカシア(ハリエンジュ)は、環境省より「特定外来生物」に指定されております。つまり、元々日本に自生してなくて、後から人為的に入れられ、在来の生態系を壊しかねないやっかい者に認定されているのです。こちら参照
これによると1873年に導入されたようです。生命力がすこぶる強いとか。
果樹園の淵にもあちこち生えてきまして、秋になると木が堅くなり、SSやトラクターがトゲでパンクするのは珍しくありません。伐採しても、伐採後にいたるところからバヤが出てきて、手に負えないほどです。根は、頑丈にツル状に伸びているようで、簡単には抜根できません。
しかし、木は非常に堅く、乾燥後は釘を打とうにも容易に刺さっていきません。腐れにも強いようですのでブドウ棚の杭には適しています。
ニセアカシアが要注意生物にリストアップされているとは言え、すでに私達の周りに生い茂り、役だっているのも事実。しかし生態系を脅かすのであれば、何らかの手だては必要なのかも知れません。
6月 262006