数週間前の道新広告欄にこの本が載っており、気になったんで早速Amazonで悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」を取り寄せました。ネオニコチノイドと言ってもピントこないんですけど、果樹に関する農薬名ですと「ダントツ」「スタークル」「モスピラン」など、数年前から出てきた新しい殺虫剤です。増毛の果樹はミツバチとの関わりが深いですから、「ただ事ならぬ!」と思い読破しました。
ネオニコチノイドは蜂に大影響があり、フランスで使用禁止になったことや、ある養蜂業者の被害の訴えを何度も繰り返し説いて、早く使用を中止すべきとしています。また、単位面積使用量が中国の100倍などや、これまでの有機リンを手榴弾とするとネオニコチノイド剤は原爆など、チョッと煽るような表記もありました。詳しくはAmazonレビューをぞうぞ。
後半では各農薬メーカーへの取材をされていますが、ことごとく反対し、聞く耳持たずで、一方的な解釈のみで書かれています。また現代人の無気力・無関心な風潮もこの剤が影響しているのではないかと疑問視しています。しかし、この剤が出ててから年数が経っていないので、この剤が原因と断定は出来ないのですから、こちらの表現も誘導的なものと思います。
増毛の果樹園では数年前からモスピランやスタークルが使われています。また、一昨年あたりからダントツも使用しています。この剤の散布期には、ミツバチは遠くに離れた場所に移されているとは言え、少なからずミツバチに影響があるならば増毛での使用は、考えなくてはならないかも知れません。
本書では、人間への影響をも警告しているのですが、本書内に数値などの科学的検証があまりなくて、「誰々がこう言っている」といった具合で、実際はどうなのか疑問です。
ユーザーである農業者が、農薬使用に関して農薬登録以外にもこの本のように関心を持ったほうが良いのかもしれませんが、それならば、農薬製造メーカーが申請すの登録制度の仕組みも、再考していただきたいとも思いました。
7月 132008
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