12月 282004
 

 インド洋で起きた津波のニュースが続々流れている。20世紀以降最大の地震とか、阪神の千倍のエネルギーだったなど、想像を超える大型の地震が起こった。また、この地震による津波の被害が時間の経過と共に拡大。数万人規模の被害も心配されている。一刻も早い救助を期待したい。
 さて、日本では津波被害は「ひとごと」ではない。数年前の奥尻での津波や、先日の地震もあったし、増毛町も身近にその危険を抱えていて、いつ我々にも津波が襲ってくるとも知れないのである。
 奥尻の災害以降、全国的に各自治体に防災無線が整備された。増毛町も左の写真のような受信機が各家庭に配備されている。普段は1日2回、行政情報などを流している。
 しかし、私の心配は、果たして有事の際の運用は大丈夫なのかと言う点だ。と、言うのも今年9月の台風襲来時、しっかりした情報が流れてこなかったからだ。午後から暴風が吹き、しかも停電、高波、いたるところにトタンなどが飛んできていて危険なのにもかかわらず、流された情報は、「台風の進路にご注意ください」って程度だった。
 停電で暗くなってきても、復旧状況や台風の状態、消防能力状態、被害があった場合の連絡先とか、浜に近づかないようにといった注意とか、ろうそくによる火の元の注意喚起など、全くと言ってよいほど流されなかった。
 つまりは、ハードはある程度整っていながら、その運用は、担当の「気の利かなさ」によりほとんど役に立たなかったのである。
 行政の担当者には、前回の台風時における防災無線運用の不備を徹底的に反省していただきたい。あれでは、今後のもしもの有事の際、人命を救うことは出来ないであろうし、防災無線自体、普段の日常情報も単に「うるさい」だけの機械で、存在自体意味がないものとなる。
 私、普段は「です・ます調」で書いているのだが、今回は語意を強める意味できつい言葉で書かせていただいた。

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