11月 022005
ハックナインの収穫を始めました。今年のリンゴは、全般的にたくさんなっていますし、強風が少なかったので、落果も少ないです。
また、ミツの入り具合もなかなかのもので、おいしいと思います。
ハックナインは、道産子品種で一時全国的な作付けを見せましたが、日持ちの悪さなどが影響し高い市場評価を受けることなく、いつしか衰退しました。北海道でも、色づきの悪さが嫌われ、今では「絶滅危惧種」かも知れません。しかし、この品種を生み出したのは、他ならぬ北海道中央農業試験場の果樹科であり、この品種の育種・普及に尽力した職員達の情熱を忘れてはなりません。
ハックナインは、甘さも強いですが、酸味も強めであり、濃厚にして甘酸適和、しかも多汁(ジューシー)で、大玉。欠点も多いけれども、このような長所があって、直売では根強いファンもおります。果型が細長くて、りんご一つ一つ色づきがまばら。モールドに並べると、揃わなくて見劣りしますが、けれど食べるとおいしい品種です。