10月 112006
高校野球、大量得点差がついても最後まで諦めない必死な球児のプレーに感動します。兵隊さん、死んでも進軍ラッパを放さなかったや、突撃のその瞬間まで操縦桿を握っていただろう特攻飛行士の精神にも、当時の人々のすごさに感銘を受けます。結末の知っている現代の我々が考えるに、先の戦争はコテンパンになるまで戦わないで、さっさと負けを認めていれば被害も軽かったろうにと安易に考えます。しかし、日本の粘り強いトコトン行ってしまう性格は、おそらく日本人のDNAに刻まれたもので、現代人の私にもなんとなく判るような気がします。
さて、このプルーンは「くらしまプルーン」。先の強風で、他の品種プレジデントやベイラーが次々と落果する中、風で煽られ揺すられても尚落果せず、樹にしがみ付いていたのでした。しかし、その実は近くの枝やとがった部分にぶつけられ擦られ、ついに果皮は破れ果肉がえぐられるまでになってしまいました。
そんなになるまで樹にしがみ付いていないでさっさと落果していれば、果実の被害は少々の打撲だけで済み、値を安くしてでも販売出来たものを。ここまで負傷していれば、せいぜい試食に使えるかなっといった程度です。
品種名くらしまプルーン。カタログによると長野県の倉島氏が育成した品種で、日本生まれだ。さすが日本魂が込められている品種なのかも知れません。
参考までに、当果樹園では先ほど完売しましたので、ご用命はまた来年よろしくお願いします。