2月 212007
本日午後3時より会館で農業改良普及センターによる農薬使用説明会がありました。
去年はりんごには炭疽病が多く見られましたし、サクランボには収穫後半にショウジョバエの多発がありました。去年の防除薬剤の見直しや新薬剤の紹介がありました。
増毛町の果樹園では、当然ながら地域を挙げて減農薬に取り組んでおり、また、これまた当然ながらポジティブリスト遵守のために薬剤の選定や使用法を練っております。
農薬の品目は殺菌剤・殺虫剤など分かれますが、それぞれに数え切れないほどの薬剤があるのですが、しかし使用には、病害虫ごとに効く効かない又、りんごやサクランボなど樹種ごとに分けられていて複雑になっています。
また、今年から使用不能になった薬剤もあります。どこの産地でもそうですが、りんごや梨がバラバラに混植されている例が多数あります。また、隣接園には違う作物が植えられている場合、農薬使用は慎重に成らざるを得ません。ポジティブリストでは、その作物に使用してはいけない農薬が検出されてはならないからです。当たり前。しかし、直接使用していなくても飛散してかかる場合があり、これもダメなのです。当たり前。
となると、隣接園や混植しても大丈夫なような、どちらにも使用できる農薬をかければ良い事になります。しかし、実際に万能薬は非常に少ないのです。
使用制限が「バラ科」と成っていれば良いのですが、そうなっていないのは登録制度が細分化しているのと、登録までの費用がかかる事が影響しているようです。
消費者には安心安全を届けるのは当然なのですが、その為には、この複雑な農薬使用の組合せを熟考する必要があります。あ、それとコストもね。