5月 312007
ただ今りんごの花が咲いております。「満開」という言葉がありますが、桜やサクランボはほぼ一斉に咲いて散るので、ほとんどの花が咲いていれば満開とはっきりしています。しかし、りんごの花は一花そうに5から6個の花を持ちます。必ず一つが真ん中で、その花を囲むように4ないし5個の花が取り巻きます。
真ん中の花を中心花といい、周りの花は「側花」といいます。中心花は、一番大きくて一番早く咲きます。残った側花は順々に時間差を開けて咲きます。これはおそらく、霜などの被害を受けた場合のスペアとして側花があるのだと思います。
写真は「2001年ふじ」の今日の様子です。中心花は開花して時間が経っているせいで雄しべがフケていますし、側花は順繰りと咲いてきているのが判ります。
さて、連日の霜注意報が入りました今年の増毛町ですが、ここまで霜らしい霜は降っていません。このままですと、中心花はおろか側花まで全てが着果してしまいそうなので、果樹園では現在摘花の作業中です。中心花の実は、側花の実よりも数段大きく果型も良いので、側花は落としたいところです。
あれっ、今晩も霜注意報が入っていますぅ?。