6月 022005
りんごの花が咲いています。暖かくなり、ミツバチの他にマルハナバチの姿も見ました。
りんごの花は通常一カ所の芽(花そう)に6つの花が咲きます。花びらは5枚。
写真のように中心に一つの大きな花を取り囲むように5つの花がつきます。真ん中の花は「中心花(ちゅうしんか)」、周りの花を「側花(そっか)」と呼ばれていて、中心花は側花よりも数日早く咲き、花も大きいです。この時間差は、おそらく霜の被害をうけても大丈夫なように側花がスペアの役目を果たしていると考えられます。
しかし、はやり中心花は花も大きいし、結実しても側花の実よりも品質が良いので、果樹園では、中心花を大事にしています。また、すべての花で結実した場合、団子状にりんごが実り、お互いが小さくなったりするので、結実後は実スグリ(摘果)を行うことになります。
りんごの花は品種によって花びらに多少の色つき具合が異なります。私が思うに、花で一番奇麗なのは写真の「コックスオレンジ」です。この品種はジュース用のため、他の果樹園にはほとんど無いと思います。当果樹園でも数本しかありませんが、この品種の花は花の大きさや色が良く、とても美しいと思います。