我が家ではまださくらんぼあります。他の果樹園では雨よけハウスのビニールを全て剥いだ方もおります。当果樹園は、まだ終えていないとは言え、昨日「切り上げ」と称してパートさんの区切りをつけました。一気に規模縮小で細々営業です。
さて、今年の北海道産さくらんぼは災難続きでした。まず、開花期のやや不安定な天候で、着果が場所によりまちまちで、総じて成りが悪かったと思います。また、我が果樹園は、一部圃場に「幼果菌核病」を歴代無いだけ発生させてしまいました。
6月の生育期は少雨のため、潅水作業に追われました。やはり果実肥大には降雨の方が絶対大きくなります
そして、なんと言っても6月末?7月上旬の長雨です。降水量こそ大したことはありませんが、ジリジリと湿度の高いどんよりした日が続きました。これにより、露地のさくらんぼは実割れ、それに伴う灰色カビ病多発。市場に品質の悪いさくらんぼが大量に出て、価格は低調に過ぎ、その後目立った値上がりは見ませんでした。
雨よけハウス物は、実割れこそ少なかったですが、日照不足により「糖度」が上らず、7月中旬になって、各品種が一気に柔らかくなりだしました。特に「水門」は味や外観の色艶はこれまでになく良くありませんでした。また、日持ちも極端に悪かったように思います。
「南陽」は各果樹園さまざまですが、こちらは例年とかわらずの流れでしたが、なり具合が悪かった果樹園も多かったです。
総じて、今年のさくらんぼは、価格低下、柔らかく味がすっぱい、日持ちも悪いといった状態で推移しました。
全ては7月上旬の悪天候に影響されてしまいました。北海道は「梅雨」はありませんが、今年は完全なる「梅雨」状態でした。今後、これからもこのような異常な天候が続くかも知れません。地球規模での気候変化も気になります。
8月 012004