7月 302004
 

 さくらんぼの収穫を全て終えた果樹園も多くなってきました。今年はさくらんぼにとって災いとも言える年となりました。この件は後に書くとして・・・・。
 26日以降はお客様がガクッと減りました。我が家はまだ多少のさくらんぼが残っており、雨よけハウスのビニールを剥ぎたくてもなかなか出来ない状態です。しかし、作業は明日一旦の区切りをつけ、パートさんを縮小します。
 さくらんぼのピークはこの辺りは7月中旬。さくらんぼを求めるお客さんもこの時期に集中します。その「勢い」の時期を逃すと、もうお客さんは離れてしまいます。これはスーパー各小売店でも同じのようです。この「勢い」はいったいどうして起こるのでしょうか。人間、特にはっきりした四季の移り変わりを敏感に感じる日本人は、その「旬」を求める遺伝子が備わっているとしか思えません。
 しかし、昔は季節それぞれだった作物が、栽培技術向上と流通の変化で、どんどんと「旬」の食べ物が年中手に入るようになりました。これは、幸せな事なのかもしれませんが、反面、「ありがたみ」や自然への畏敬とかがなくなってしまい、「お金を出せばなんでも買える」という一種の「おごり」を生んでいるのかもしれません。
 生の「さくらんぼ」は、貯蔵性が悪いため、年中ありません。まぁ、ニュージーランド産は12月にわずかに輸入されていますけど。そう言う意味では、「ありがたい」貴重な作物のひとつが「さくらんぼ」という事が言えるのではないでしょうか。
 収穫を終えたさくらんぼの樹は、すでに来年の芽が備わっていて、葉を落とす冬直前まで、その芽と樹自体の充実の為、脈々淡々と活動をしています。

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