10月 112005
増毛町農業委員会は今日、農地パトロールを実施しました。
いつもでしたら、9月に田んぼを回って作柄などを見ていましたが、去年と今年は台風の為中止となりました。そこで、今年はすでに刈り取りが終わっているので、町内の農地の状況を見て回ろうと言うことになりました。
三班に分かれてあちこち町内を回りました。私は阿分・信砂・元阿分の班になりました。最初に行ったのは、メンバーが誰も足を踏み入れたことのない阿分の沢へ車を乗り入れました。山道を数キロ入ったところに小規模ながらブドウやイチゴが植えられていまして、熱心な栽培に情熱さえ感じられました。
しかし一方、平坦な好条件の場所にもかかわらず、耕作放棄地が点在していたり、いつの間にか農地が重機置き場になっていたり、廃材が捨てていたり、あるいは農耕機が放置していたりと、農地の荒廃が目立っていました。
農業は、後継者がいなかったり、採算割れや過大負債の為離農する農家も多くなっています。また、水田は転作政策でそば畑になっていて、「古き良き田園風景」は、見る影も無くなっているのが現状です。
このような農地・農家の衰退は増毛町のみならず全国的な現象でしょう。日本の食料を支える農地の荒廃は深刻であり、回復不能の事態を招きかねない状況です。