11月 222007
11月7日にもチラッと書きましたが、このほど白洲次郎―日本で一番カッコイイ男 (KAWADE夢ムック)を読みました。
この本は2002年に初版され、次郎生誕100年記念にだされた文藝別冊だそうで、今年で12刷だそうです。
白洲次郎を私が知るに至ったのはNHKテレビで特集していた事がきっかけで、右サイドバーの白洲次郎占領を背負った男や、プリンシプルのない日本などを読んで、一層この人物に惹かれ、今回も次郎に関する本を手にした次第です。
本では次郎に接した各界の人がエッセイを寄せていたり、占領時代のエピソードなども書かれています。明治の頑固親父風でありながら、英国の気品をあわせもつ次郎は、まさしくカッコイイですよ。
次郎の本に出てくるエピソードなどは、現在のいわゆる右翼・左翼に都合よく使われるんですけど、この本でもp152「また、対米支援のための改憲かい」と題して共同通信論説委員の文も載っています。確かに占領時から講和に至るまでの次郎は、「日本は左翼的でなければやっていけない」との思いもあったし、天皇制に批判的だったかもしれません。
しかし、サンフランシスコ講和条約での首相の演説文を日本語に直した事を考えると、やはり外交は対等でなければならないし、自主独立は強く思っていたはずです。
また、現憲法ですけど、やっぱり押し付けられていますよ?っ。9条はアメリカから確かに押し付けられているんじゃーないですかぁ。映画「日本の青空」とずいぶん違うんですけどぉ。日本人の草案を参考にしたなんて全くでてきません。このような本に反駁する事実に基づく映画をまたがんばって作ってください。