10月 202006
又マイナー作物の話で恐縮ですが、今回はマルメロの話。当果樹園にはマルメロの樹がありまして、もともとはGT果樹園からもらった樹です。そこそこ大きくなっていたので、ミニユンボで移植しました。毎年結実しておりまして、直売に出すとほのかな芳香を漂わせてくれます(写真左)。
大別苅からもぅ10年くらい前かなぁ、やはり移植した樹が3本あるんですよ。こちらは樹齢はあるものの小さくて、なかなか伸びませんで、そのうち1本は枯れました。残った2本、去年あたりから結実を見るようになりました(写真右下)。実は、上記マルメロよりも小さくて半分以下の果実です。葉っぱも小さく、これは「カリン」って言うんだろうと、勝手に解釈していました。
しかし、ブログに載せようと調べると、まずマルメロやカリンは両方バラ科。(カリンは、マメ科の同音種があるけど、そちらは今回無視)。しかし、マルメロは、「マルメロ属」でカリンは「ボケ属」であって、まったく違うことが判明しました。
マルメロは果皮がうぶ毛状のもので覆われますが、カリンはつるっとしまたたのようです。ネットでは、混同しているHPがかなりありますが、「属」が違うのであれば、例えば桃とネクタリン(スモモも参照)のように近親なものではない事が分かりました。
私はまだ正式にカリンを見ていないので分かりませんが、当果樹園にあるのは、どちらもマルメロであることが確信しました。おそらく、小さな方は原種に近く大きいマルメロは品種改良されたものであると思います。
どちらのマルメロも直接は食べられませんが、芳香を楽しむ以外は、ご自分でいろいろお調べください。