今日も晴天。ってかほぼ快晴。今朝方も放射冷却現象のせいか寒かったです。我が家だけの通名「河原の畑」は、雪のため車で行けないのですが、道路際から100メートルほど徒歩でやって来ました。プルーンが5列ほどありますが、そのうち一列の「シュガープルーン」を伐採しました。
そもそも、北海道でプルーンの始めは当園なのです。ウソのようですが、これ、たぶん実話です。信じてもらえないかも知れませんけど。北海道での本格的作付けが注目されたのは森町でのプルーン作付けが始まりと思います。しかし、それより数年前、種苗会社の人から、苗が越冬するか試すために苗を数本送ってきました。その種苗会社の人は父の同級生だったのです。30?40センチの苗は、根の部分は布でくるまれていましたので、そのまま土に植えるように宿ったのです。そして翌春に送り返したのです。その祭、勝手に2本はそのまま(ズルして)植えておいたのです。その苗はすくすくと育ち、翌冬も凍害となることはなく、やがて数年後に実ったのが「シュガープルーン」だったのです。その後に、森町でも作付けニュースが入りましたので、このプルーンが有望なのだと知った次第です。
しかし、当初はどの果樹園でもプルーンの将来性は未知でしたので、深い興味を持っていませんでした。森町のプルーンが先駆者となり、あちこちで作付けが始まり、品種も多様になっていきました。
当園でも本格的植え付けは比較的速かったのです。しかし、このシュガーやサンプルーンは、ドンドンと大きくなる特性があって、ついに隣の木同士がぶつかるようになりました。また、大きくなって生産量も増大し、当果樹園の販売能力を上回ってしまいました。そこで、一列、思い切って更新しようとなりました。
チェンソーをめいっぱいふかして、切りましたが、気持ちの中では木に感謝しながら切断します。幹は背の高さ分を残しています。春に抜根するためです。ミニユンボで根を起こしますが、その際、幹がある方が倒しやすいのです。プルーンの根は旺盛なので、やや長めに幹部分を残しています。
来春の植え付け予定は、別の品種のプルーンを狙っています。果樹園では、時に思い切った更新が必要なときがあります。
12月 082005