当果樹園イチオシのブラムリーについてご紹介いたします!
目次
Bramleyとは
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2020/05/DSC07875.jpg?resize=800%2C600&ssl=1)
正式名 Bramley’s Seedling
(ブラムリーズ シードリング)
イギリス原産の調理用リンゴ(クッキングアップル)です。
真っ青で、他の品種にはない桁外れに酸っぱいりんごですが、加糖してジャムにすると、これまで体験したことのない濃厚で魅惑的な味わいに変身するミラクルなリンゴです。調理の工夫次第でいろいろなお菓子や料理に応用でき、可能性無限大のりんごと言えます。
当果樹園では約20年前より栽培しています。
ブラムリー誕生
場所はイギリス。ロンドンから北へ約200キロ
ノッティンガム州の小さな町、サウスウエル(Southwell)
1809年
サウスウエルの小さなコテージに家族で暮らす幼い少女メアリー・アン(Mary Ann Brailsford)
遊びがてらにりんごの種を鉢に植えたところ、たまたま大きく育ち
コテージの庭の片隅に植え替えました。その後そのリンゴは大きな木に成長しました。
※りんごの種から育つ木を実生(みしょう)「Seedling」と言い、
たまたま出て来た品種の木を偶発実生と言います。
イギリスでのブラムリー普及
37年後
サウスウエルで父親と一緒に園芸家(苗木商など)をやっていた
当時17歳の男性ヘンリー・メリーウェザー氏。
Henry Merryweather
自分の住む町に良いりんごの木がある事を聞きつけ、このリンゴの苗木販売の交渉に行きました。
その時コテージの所有者は肉屋のマシュー・ブラムリーさんになっていました。
Matthew Bramley
肉屋の彼は自分の名前をそのりんごに付けることを条件に快諾。
以後、メアリーアンの植えたリンゴは「ブラムリー」と名付けられ、
ヘンリー氏はイギリス中にこのリンゴの苗を売り広めていきました。
現在でもイギリスのりんご産地でたくさんブラムリーが作付けされています。
2009年ブラムリー生誕200年
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2021/01/Bramley200parade.jpg?resize=800%2C532&ssl=1)
メアリーアンが種を植えてから200周年となる2009年、イ ギリスでは記念行事が行われました。
(写真はブラムリーファンクラブよりCeliaさん提供)
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2021/01/DSC02164-1.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
生誕の地、サウスウェルにある小さな町の大きな教会(Southwell Minster)の窓には、200年を記念してブラムリーをあしらったステンドグラスがはめ込まれました。
今なお生き続けるブラムリーの原木
1809年に植えられたブラムリーの木。
約100年前に大風により一度倒れたものの、その根から復活し、現在ではかなりの老木になったとは言え、
今なお生き続け、小さいながらも実をつけています。
一度倒れたとは言え約200年を超える原木が生き続けているのは奇跡と言ってよいでしょう。
(写真は2016年3月13日仙北清孝撮影)
日本でブラムリーを本格的に導入
長野県小布施町。
リンゴ農家の息子である荒井氏は、低迷する町のりんご産業を何とかしたいと思っていた矢先、
調理用りんごであるブラムリーの存在に目をつけます。
1990年、荒井氏の強い熱意で、イギリスからブラムリー穂木の輸入が実現します。
その後
町の行政を巻き込んで産地を挙げてブラムリーの本格的な栽培、加工品製造と販売に道筋をつけました。
2012年8月、荒井氏をはじめ小布施町の有志がイギリスに渡り、ブラムリーの原木を視察しています。
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2021/01/Bramley4.jpg?resize=488%2C275&ssl=1)
ブラムリーファンクラブ
2006年秋、この不思議な調理用りんごに魅せられた関東近郊の消費者の方々が、
「ブラムリーファンクラブ」を結成。
消費者の立場から自由にブラムリーを応援するグループができました。
メンバーたちは小布施市や飯綱町のブラムリーイベントに積極的に参加し、
ブラムリー普及に一役かっています。
仙北清孝ブラムリー原木を見に行く
2016年3月、当果樹園代表取締役仙北清孝単独訪英し、ブラムリーの原木に会いに行きました。
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2021/01/12788086_10205931916513491_1877407539_n.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
こちらの様子は旧ブログ「仙北清孝新つづら書き」に掲載していますので、是非ご覧ください。
【UK一人視察旅① 】準備編
【UK一人視察旅②】 出発
【UK一人視察旅③】 ロンドンのホテルへ
【UK一人視察旅④ 】King’s Cross St.Pancras
【UK一人視察旅⑤】 EMR視察
【UK一人視察旅⑥ 】FMもえる生中継
【UK一人視察旅⑦】 ロンドンからsouthwellへ
【UK一人視察旅⑧】 Bramley Apple Inn
【UK一人視察旅⑨】Southwell Town 上編
【UK一人視察旅⑩】Southwell Town 下編
【UK一人視察旅⑪】Willoughby House B&B夕編
【UK一人視察旅⑫】Willoughby House B&B 朝編
【UK一人視察旅⑬】The Original Bramley Tree
【UK一人視察旅⑭】Starkey’s Fruit 果樹園編
【UK一人視察旅⑮】Starkey’s Fruit 加工編
【UK一人視察旅⑯】Big Ben -London
【UK一人視察旅⑰】London Bridge
【UK一人視察旅⑱】Queensway
【UK一人視察旅⑲】Heathrow Airport
【UK一人視察旅⑳】最終回:帰国
【後日談】地元新聞に載る
2019年三越英国展開催
東京の果実専門店新宿高野では、毎年10月に長野県小布施産ブラムリーをテーマに、
ブラムリーの販売やブラムリーにちなんだお菓子や料理を提案しております。
そんな中、日本橋三越店でも「三越英国展」が開催されております。
2019年の日本橋三越での英国展では、ブラムリーレディーであるCeliaさんを招きブラムリーの普及PRを行いました。仙北が渡英した時会えなかったセリアさんが来日したとあって、私、仙北も上京しブラムリーレディーと会ってきました。
セリアさんとのお別れ会の会場で、日本にブラムリーを導入普及させた荒井氏とも面会できました。
![](https://i0.wp.com/kajuen.net/ysoc/wp-content/uploads/2021/01/Bramley3.jpg?resize=654%2C435&ssl=1)
イギリスにブラムリーを普及させたヘンリー氏のひ孫セリアさん(中)
北海道にブラムリーを普及させつつある仙北(右)
Apple & People より
イギリスのサイトApple & People にブラムリー物語が2022年2月17日に掲載されています。
Bramley’s Seedling ~Big apple from little pips~ こちらをクリック
ブラムリーアップルソング
ブラムリーの歌があります。
ブラムリージャムの作り方
超簡単!ブラムリージャムの作り方
当果樹園のブラムリー情報
当果樹園のブラムリー情報は、Blog内のカテゴリー「ブラムリー情報」でご覧になれます。