4月 142005
さくらんぼの圃場へ行ってみると雪解けが進み、根際の土が見えてきました。しかし、この時期になるとネズミが悪さをします。油断していたら、何本ものさくらんぼにネズミ被害が出てしまいました。
ネズミは雪の中にトンネルを掘って移動します(写真にも写っています)。樹をかじるネズミの種類までは分かりませんが、写真のように皮の部分だけを削るように食します。いや、食べるのはほんの一部で、たぶん歯を鍛えるために樹皮をかじっているものと推測されます。
樹というものは、樹皮が生命維持の要です。木質部は例えると骨であり、人間の血管などに相当するのは皮です。ですから、皮が周囲ぐるりとネズミに食われると、その樹の生命は絶たれます。写真の樹は、根際外周のほとんどを食害されましたので、残念ながら倒木しなければなりません。この畑での被害は他に10本ほどやられました。さらに広がらないように、ねずみ取りを何カ所も仕掛けましたが、果たしてかかるのやら・・・・
昭和45年からポンナイとニナイベツに造成された果樹園は、昭和57年冬に成木の約25%が樹皮を野ネズミに食い荒らされて伐採処分され、大打撃を受けたようでした。
その時、町は農家の対策が甘かったとして天災融資の対象にしなかったそうですから、野ネズミの被害は本当に恐ろしいんですね。
さすが増毛町史を調べ上げている仁左衛門さんですね。
その頃、谷地町の奥にも果樹園が造成されているはずです。いずれもパイロット事業だったらしく、大規模に造成したようです。しかし、今では谷地町奥にプラムの木が多少ある程度です。当時は沢山の方が事業に参画し、暑寒沢からも数件の農家が携わっていました。
「のねずみ」ですが、捕まえてしまいました。次の記事に書きます。