増毛町農業委員会は6日、農地が適正に使われているかどうか現況確認する「農地パトロール」を行なっています。
今年は、図面上に存在している国の「道路予定地」がたくさんありますが、実際には農地の続きとして使っている場合が多く、国はこの土地を使用者に原則販売して整理する事になっています。その確認も含めて、今回のパトロールとなりました。
増毛町果樹協会による現地研修会が4日午後暑寒沢会館で開かれ、約30名が参加しています。
今年は7月8月の平年を上回る高温や、7月中旬の無降雨により、サクランボは、ハウス外でも獲れましたが、開花が平年より2週間も遅かったのに、サクランボ終了はさほどの遅延なく過ぎました。結実は佐藤錦は良かったものの南陽の結実は不良で、その要因は開花期の強風や高温によるものではないかとの考察が、普及センターからなされました。
また、洋梨のバートレットやりんごのつがるの収穫期の判定は、開花が遅かったものの、おそらく平年より若干の遅れで収穫期になるだろうと分析結果から予想されました。
秋には台風などの風害が怖いのですけれど、なんとか晩生のリンゴまで、無事に、また高品質な果樹が収穫できるよう願って居ます。
北海道果樹協会は23日、深川市アグリ工房まあぶで全道果樹生産者研修会を開きました。全道の果樹生産者ら約130人が参加し、午前中は林果樹園(写真)、藤谷果樹園を視察し、午後からはグリーーンツーリズムと6次産業化と題して拓大教授の橋本氏による講演と、「これまでの生育と今現場では」と題して普及センターからの講演がありました。
増毛からは僅か4名の参加でした。深川はりんご栽培が増毛よりもはるかに熱心に行なわれている印象をうけましたねー。はやり他の産地を視察する事はよい刺激を受けます。
講演でスズメバチの捕獲についてありました。増毛も春からトラップを取り付けておりますが、深川はさらに獲った女王蜂をトラップに付けてさらにおびき寄せようとしていました。増毛での今後のトラップ作りの参考になりました。
増毛史上初とおもいますが、このほど、増毛産さくらんぼが試験的ではありますが台湾に輸出され、台北の太平洋SOGOデパートの売り場で販売されました。
7月25日に増毛を離れ、千歳から台北直行便の飛行機で空輸されました。販売価格は、リパックされたかも知れませんが、出荷段階では500gの佐藤錦です。写真では1台湾元がおよそ3円らしいので、一パック約4000円ほどで売られた模様です。売れ行き等の情報はまだ入っていません。
台湾は戦前は日本でしたから、もしかしたら戦前戦中に増毛産さくらんぼは台湾入りしているかも知れませんが、たぶん正式ルートでの輸出は、今回が史上初になると思います。
売値がどうしても高くなるので、このさくらんぼを買えるのは富裕層となりそうですが、もし、好評であれば来季はさらにアジアの数箇所にも輸出する計画です。
それにしても台湾における増毛産さくらんぼの評価が気になります。
「フルーツの里ましけ」、今年の新企画は、「増毛スタンプラリー」。増毛の果樹園や水産加工直売店で買い物するとスタンプがもらえて、応募すると抽選で豪華商品をプレゼントします。応募しなくても、スタンプを観光案内所に持ち込むと、くじが引けて、景品があたるという企画です。
果樹園で買い物や果物狩りするとスタンプ3個、水産加工店や国稀でのお買い物はスタンプ1個。3個、6個個、10個集めて応募すると段階ごとに景品は換わりますが、スタンプが少なくても応募できるようにしています。
スタンプ台紙は、駅前の観光案内所や協賛店でもらえます。毎年恒例の「さくらんぼ食べにおいday」は、取りやめて、スタンプラリーに重点を置いています。
また、期間は7月13日から10月24日までの長期間となっています。詳しくは次回の「じゃらん」の広告、もしくはパンフレットをご覧ください。
以前から役員会等で何度も打ち合わせしていた全国さくらんぼ大会北海道大会(全国農業協同組合連合会主催)ですが、13日、14日開かれ、全国のさくらんぼ生産者など270名が参加しました。今回は増毛町からも生産者9名と役場JAとで参加してきました。
一日目は、13日午後より札幌市のホテルモントレーエーデルホフで開かれました。
今回は次世代に引き継ぐ産地づくりをメインテーマに、「災害に強いさくらんぼ作り」について、北海道の状況や山形県、山梨県の事例や試験状況などの発表がありました。
また、北海道の事例として不肖私が「増毛町におけるさくらんぼ作り」と題して、大量のミツバチを導入して結実確保している増毛の状況を発表しました。
ここ5年間の開花期の低温傾向や、課題などを披露させていただいています。
2日目の14日は、余市・仁木町に移動し実際の園地視察をしました。まずは余市町土井園では、山形県から10年来剪定講師をして頂いている軽部さんの選定技術を忠実に実践している園地を視察。日光が下枝までしっかり入り込む剪定に、山形県から来られた軽部さんの自称第一弟子さんも、その忠実ぶりにビックリされておりました。
次に、仁木町の関井果樹園では、さくらんぼ結実に圧倒的に大量のマメコバチを導入している園地を視察しました。
写真のようなマメコバチコロニーを何箇所も設置しています。伺うとマメコバチに掛けた経費は今年は多くを更新したため約90万円かけたそうで、通常でも50万円ほどの経費をマメコバチにかけているそうです。
最後は、おそらく日本最大のさくらんぼ園であろう「さくらんぼ山」の山野井さんです。
ここはもう自他共に認める広大や観光さくらんぼ園。経営には従業員の確保など苦労されているようですが、3世代前に入植された物語を話されていましたが、まだまだ開拓スピリットを強く抱いていると感じました。