壮瞥のフジモリ果樹園でサクランボの様子が出ていましたので、増毛の状況をアップします。
写真は佐藤錦で、一般的な場所の色づき具合です。幼木や、高所部分やコルトはもっと進んでいて、食する直前のもあります。しかし、日照がやや不足気味のため、サクランボの生育は例年よりも数日?一週ほど遅れているようです。
昨日は果樹協会の研修例会が開かれ、サクランボ農協出荷する際の「目慣らし」の為、山形産サクランボを数箱取り寄せて、色つきなど農協出荷する統一確認しました。 それに先立ち、農薬散布の時、他の品目に農薬飛散しないように6月1日に続いて、今度は別のネットで試してみました。(写真)
今回は約1ミリ孔のネットも試しましたが、SSは風と圧力とで強制的に噴霧するため、小さな穴でも通り抜けることが判りました。
また、「タイベック」も試みましたが、こちらはネットでなくて被膜状なので、当然薬剤は通り抜けませんが、縛り付けている淵の強度がなく、破けやすいのが難点でした。
しかし、ネットにしてもシートにしても、隣をすべて囲む事は不可能ですので、やはりドリフトの解決策は、共用の農薬を使い、極力ドリフトしないようにSSを操作する事が望ましいようです。
昨日昼から雨となり、夜にかけて増毛アメダスデータで約20ミリの降雨となりました。雨音を立てて降っている雨を感じたのは、2ヶ月ぶりかも。いつもはジリジリ雨でしたから、やっと雨らしい雨を体験出来たわけです。
しかし、サクランボの佐藤錦は色づき初期なので、雨に当たると実割れの危険度が高まります。そこで、当果樹園でも、雨よけハウスの被覆作業を行っています。昨日の雨前にほんの一部だけかけましたが、まだまだあります。
今日はおそらくどの果樹園でも必死に被覆を行ったものと思われます。
お隣の畑の荒鷲氏も地上4メートルの人となっており、サッカーワールドカップを意識してか、黄色と赤のジャケットで、アーチを攻めておりました。
被覆作業は文字通りの命がけでポリがけしておりますので、サクランボを食べるときや、サクランボを流通させる人々には、このような命がかかっていることを思い出して欲しいものです。
長靴を買ってきました。日本製。今は当然雪はありませんが、ここ数日のジリ雨や朝方の露の畑を歩くときには、長靴がかかせません。
3月に旭川で買って、2ヶ月で亀裂を起こした中国製長靴には、未だに怒りが抜けない私。
値段よりもまず「日本製」に決め、ちゃんとした留萌の老舗の靴専門店にて買ってきました。「Made in Japan」とどこにも書いていませんが、靴底に光るJISマークが日本製を証明していますなぁ。
昨今は靴に限らずあらゆる物が中国製に取って代わられました。この写真を撮ったデジカメも日本メーカーながら小さく「Made In china」と書いています。売られている靴はほとんどが中国製でしょうね。韓国製もまだあるのかも知れません。
しかし、安いものは安いだけ。耐久性とかは二の次なんでしょう。この長靴は約4千円余りでそう高くはないのですよ。今日初めてこの長靴を履いたのですけど、軽くてまずまずでしたぁ。やっぱり日本人なら日本製でしょ。足下を中国製とか韓国製とかに頼っていたら、足下を掬(すく)われかねませんからねーっ。
ちょと遅くなりましたが今日、シンクイコンを取り付けました。
そもそもシンクイコンとは・・・りんごや梨の害虫であるシンクイムシは、果実に卵を産みやがて孵化した幼虫がまだ未熟な果実内に潜り込んで食い荒らして出て行きます。「虫食いリンゴ」に代表される害虫で、別に「針通し」とも言われています。
そこでこれまでは殺虫剤を数回にわたり散布して、成虫を殺していたのです。しかし減農薬が叫ばれいてる今日、ユニークな方法が出てきました。そもそも害虫に限らずこの手の蛾達は、雄雌の出会いで卵を産むわけです。その出会いにはメスが発するフェロモンにオスが引き寄せられて出会うわけです。そこで、その害虫のフェロモンを分析し、それにそっくりな物質を化学合成する事に成功したのです。
その化学合成フェロモンをチューブに封入し、徐々に蒸散させるようにすれば、害虫のオス達はメスの居場所を特定できず、オスメスの出会いを妨害出来るわけです。そうすれば、殺虫剤の散布を少しでも減らせる事が出来、減農薬に役立つ訳です。フェロモンは虫の種類によって異なるため、害虫に合わせていろいろなフェロモン剤が売られています。フェロモン剤では虫を殺していないので、中には出会いが成功する場合もあり、完全なものではありません。しかし、ここ数年、地域を挙げてこの方法に取り組んでいます。
増毛町果樹協会では、今年は去年同様に「シンクイ」だけに特化した「シンクイコン」を使うことになっています。これは針金状に成っていて、一本のりんごや梨に数本づつ引っかけていきます。当果樹園では約3000本を設置し、シンクイとの闘いに備えたわけです。
まぁしかし、害虫のオス達はいたる所にメスの臭いが漂っていて、ウハウハ状態になっていると思われ、しかし成就されないのですから、同じ男としてやや不憫でなりませんなぁ。ススキノの賑やかなネオンをさまよい、お金だけ使って結局なにも出来なかった経験ありませんか?人間も虫も本能をくすぐられると弱いものですねぇ。
今日の朝方霧でした。天気予報では明日から崩れるとの事。そこで、雨が降ってくる前に今日はサクランボに薬剤散布をしました。
殺菌剤:オーシャイン 3000倍
殺虫剤:なし
ダニ剤:コロマイト乳剤 1000倍
展着剤:パンガード 1000倍
全7タンクの内、4タンクにカルシューム剤のバイカルテーィー1000倍加用しています
今日、遂に灌水作業始めました。今朝は葉が濡れていて、夕べから雨が降ったようですが、外に置いておいたバケツには、数ミリの水しか無く、また天気予報でも晴れが続くようで、もう、面倒ですがスプリンクラーを出しました。
水揚げのエンジンオイル交換したり、吸い管のストレーナーを取り付けたりしている内に時間が過ぎ、結局開始したのは午後4時過ぎでした。スプリンクラー18基は、まぁ元気よく廻っておりました。
さて、14日卵だった巣の中は孵化しており写真のように雛がひしめいていました。親鳥は人間が数メートル近づいて逃げ出しますが、ギリギリまで巣に留まっていました。
今日、一タンクブドウへの薬剤散布しました。
ジマンダイセン 1000倍、アグロスリン水和剤 2000倍です。
さて、夕方にポツリポツリと雨が降りました。ってか、湿りました。道南や壮瞥長沼にいたる付近は、ここまで雨がたくさん降っていると認識しています。一方で、増毛は雨らしい雨は降っていません。
確かに湿度の高い日は何日もありますが、ザーザー降る雨はおそらく2ヶ月ほどお目にかかっていません。増毛アメダスデータを見ましたから、今日までの一ヶ月間の降水量は33.5ミリしかありませんし、それ以前にもまとまった雨は、4月20日の23ミリと5月10日の15ミリで、それ以外は降っても数ミリ止まりの降水量しかありません。
雨の予報でも実際はジリジリとした高湿度の曇りの様相を呈すのみなのです。しかし、樹木の方はさほど枯渇状態とはなっておらず、サクランボの玉伸びも悪くないと思います(写真参照・佐藤錦)。これは、曇りが多く高湿度のため、土壌水分の蒸散が最小限に留まった為と思います(勝手な素人判断ですが)。しかし、石の多い増毛暑寒沢地区の土壌は、灌水しておく方が良いに間違いありません。今日になって数件が灌水の作業を進めていました。
今日の夕方に晴れていながらの降水がありましたが、今は上がっています。雨よけハウスのビニールを棟上げした果樹園もありまして、サクランボなどの水分補給は、もはや自然の成り行きに任せてはいられない状況となってきましたぁ。
暑寒別岳は、雪解けが進み緑と残雪のコントラストがくっきりしていて奇麗でした。
サクランボの雨よけハウスに雨どいを付けています。
雨どいは毎年、減価償却しなくても良い(一年の経費で落とせる)金額分を購入して、少しずつ増やしてきました。今年の分は約80mほど。
暑寒沢では、雨よけハウスの導入は古いですが、雨どいは当初無かったのです。今でも雨どいは後回しです。雨どいの必要性はどの果樹園でもありますが、トタンの折り曲げた物など簡易なやり方をしています。しかし、やはりそれでは不完全なので、このような本格化した雨どいを当果樹園では設置するようにしています。しかし、雨どいも、その金額はバカにならず、毎年細々と増やしているのが現状です。
ハウスの紐のくくりつけはワイヤーに縛るようにしているため、この写真のような丸形のボルトは必要ありません。この突起がビニールを引っ張る時に引っかかり、ビニール(ポリ)を破くこともしばしばです。本当はワイヤーが引っかけられるだけの小突起で良いのですが、そんな工夫は雨どいメーカーには無いようです。
本日昼直前よりリンゴ、梨、サクランボへ農薬散布をしました。昨日は雨が50%となっていて、散布する気になりませんでしたが、結局は夕方まで暑寒別岳が見える晴れとなり、昨日すれば良かったのにとやや後悔。でも、今日も良い天気。風も弱く散布日和?しかし、SSは早朝より引っ張りだこで、結局私の使用できるようになったのは11時頃でした。
午前中2タンク、午後から10タンクほどかけまして、もう疲れましたぁ。サクランボが終わったのが午後7時半前頃。SSを洗っていたらポツポツと雨。まぁ、舗装を濡らす程度で収まったので、まずは安堵。がんばって掛けたのがフイに成るところでした。
さて、写真は散布中、運転しながら振り向いて撮った写真です。他の方は真似しないように!脇見作業は事故の原因となります。
昨日ですが、エアーコンプレッサーを買いましたってか、あてがわれました。
当果樹園では、自動車やトラクターなど「タイヤ」が意外に多く、空気入れが必要でした。約20年前にブドウのジベ処理の為に導入していたエンジン付きのコンプレッサーがありますが、もう、ずいぶん前からエンジン始動が面倒になり、空気入れはお向かいさんの蜂屋さんへ行って、モーターのコンプレッサーを使わせていただいておりました。
やはり何時までも空気入れごときでお向かいさんのお世話になってもいられず、っていうか、お向かいさんに行くのも面倒となりましたので、100Vで動くコンプレッサーをカタログを見ずに農協お任せで注文しました。
現在は、小型にして高性能。モーターと圧縮機が一体化してメンテナンスのかからない機種が主流と私は認識していました。で、この写真の機種がとどきました。
NANDAKOREWA!ネットで検索するも出てこない機種。しかもベルト駆動。オイルも入れねばならない。デザインが古くさい!これジャー20?30前の物と変わらんジャン。使ってみると、圧の上がりが鈍い。コトコトとまるで焼き玉エンジンを彷彿させる。これ、化石ですか?
それでも、エアーチャックや塗装ガンやインパクトレンチなどのセット。約5万。なんかねぇ、ひどく安物をあてがわれた感じです。中国製なんだなっとがっかりです。
しかし、メーカーは日本ですがよく見るとMaide In Taiwanの文字が・・・・。アレーっ。台湾ならまぁ良いかって納得です。中韓朝は嫌いな私ですが、台湾は好きですからね。どこまで使えるのか分かりませんが、台湾を応援する意味でも大切に使いたいと思います。
去年、資材の発注ミスから中途半端になっていた雨よけハウスにアーチをかけたりしています。古いハウスに継ぎ足すように作っています。
しかし、その古い部分の足が土の際で錆びていて、中には完全に錆び切れているパイプが数本ありました。早速取り替えました。
このハウスは調べてみますと平成5年あたりに建設したものです。亜鉛でさび止めがしているとは言え、地面の土際は、なぜか錆びやすいのです。取り替える際にもクランプのねじが戻らず、ラジェトで無理矢理回しボルト部分を切断してやっと取れた物のありました。
当果樹園では比較的早く雨よけハウスを導入しましたので、このような老朽したパイプが見られるようになりましたが、今後、他の果樹園でも一斉に老朽するパイプが出てくると思われます。
今日の夕方、りんごの花粉交配用に入園していたミツバチを果樹園より運び出しました。
暑寒沢果樹園地帯に放されたミツバチは約200箱。これを各班に分かれ軽トラックなどに積み込み、遠く離れた場所へ移動し、今年の果樹の交配への任務を解きました。
リンゴの花時期はちょうど低温となり、特に中心花開花中はほとんどミツバチが飛ばないまま時が過ぎました。その為、中心花結実が疑わしく、側花が咲いてもそのままミツバチを留置しました。
昨日と今日は晴天になり、気温も上昇。これまでの低温でうずうずしていたミツバチ達は一斉に活発な飛行をしていました。
今後ミツバチ達は、蜂屋さんの僕となり、アカシア蜜やシナ蜜の採取へと活躍が予定されています。